Google Apps の無料運用が終わることになり、これまで運用してきた独自ドメインのメールアカウントをどこかへ移行する必要が生じました。
いくつかの移行先候補の中で、「無料で」続けることができる数少ない選択肢が Zoho メール だと思っています。というわけで、Google Apps からの移行を視野に入れて、Zoho メールで独自ドメインのメールアカウントを運用する方法を調べました(ちなみに以下のスクリーンショットを撮った時には FireFox を使っています):

【Zoho メールとは】
個人や小規模組織を対象に無料のメール環境を提供しています。GMail 同様、個人でも @zohomail.jp ドメインのメールアカウントを取得することもできますが、今回は独自ドメインでメールを運用できる点に絞って紹介します。なお無料で Zoho の独自ドメインメールを運用する場合の条件は以下のようになります:
・最大5ユーザー
・1ユーザーあたり 5GB のメール容量
・添付ファイルは最大 25MB まで
・Webメールとモバイルアプリのみ(POP3/IMAPなし)
【Zoho メールを独自ドメインで利用するまでの手順】
以下に実際に自分が所有しているドメイン(yellowmix.net)で利用できるようにするまでの手続きの様子を紹介します。Zoho は Zoho Japan が日本人向けのサービスも提供していますが、この Zoho メールの手続きは途中から英語のみになるので、その点にご注意ください。
まずは Zoho メールのトップページへ行き、「広告表示なしメールの使用を開始する」と書かれた箇所で「メールアドレス」を選んで「無料プランに登録する」ボタンを選択します:

※ちなみにここで「個人向け」を選ぶと、@zohomail.jp ドメインの無料メールアカウントを取得できます。
このような画面が表示されます。この辺りは有料サービスなので下にスクロールします:

「永久に無料のプラン」と書かれたサービスの「無料お試し登録」をクリックします:

次の画面では新たに申し込むアカウントの設定に利用する氏名とメールアドレス(今回申し込むメールアドレスのドメインとは別のもの)、そしてパスワードを入力します(既にそのメールアドレスで Zoho のアカウントを取得している場合はログインします)。最後に「登録する」ボタンをクリックします:

Zoho メールの設定ウィザードがスタートします。まずはドメインを追加します。今回は既に所有済みのドメインを利用するため「既存のドメインを追加する」の「今すぐ追加する」ボタンをクリックします:

以下のようなダイアログが表示されるので、登録するドメイン名(www. が表示されているので、そこに続けてドメイン名を入力)、組織名、そして組織の分類(自分は IT を選びました)を指定して「追加する」を選択します:

すると次のような画面になり、ドメインの追加ができました。ただ本当にこのドメインを所有しているかどうかを確認する必要があります。続けて「ドメイン認証に進む」をクリックします:

ドメインの所有権を認証する画面が表示されます。ここから先はドメインを取得したプロバイダーによって作業内容が変わると思いますが、自分の場合は GoDaddy.com でこのドメインを取得しており、GoDaddy.com の場合は左の「自分の DNS にログインする」を選ぶことで先にすすめることができました。以下、この方法を選んだ場合として説明を続けます:

「自分の DNS にログインする」を選択すると DNS プロバイダー(自分の場合は GoDaddy.com)へのログイン認証が行われるので、該当プロバイダーへログインする ID とパスワードを入力してサインインします:

正しくサインインできると、Zoho Mail Hosting を有効にする許可を与えるかどうかの確認画面になります。内容を確認して「接続」をクリックします:

すると元の画面に戻り、「ドメインの所有者が確認されました」のメッセージが表示されます。これで指定したドメインを本当に自分が取得していることを証明できました。
続けてこのドメインでのユーザーを作成します。
"Your login mail address" と書かれたテキストフィールドに作成するメールアドレスを入力(@yellowmix.net は入力済みなので、その前の部分を入力)して、「作成する」をクリックします:

すると以下のような画面が表示され、ユーザーが追加されたことが確認できます。必要に応じてここで「追加する」を選択して、このドメインのメールユーザーを(無料プランであれば最大5ユーザーまで)追加できます。ユーザーの追加が完了したら「グループの設定に進む」をクリックします:

グループはユーザーが共有して利用することができるメールアドレスです。必要に応じて「作成する」からグループを作成してください(不要であれば作る必要はありません)。次に進む場合は「DNSの関連付けに進む」をクリックします:

次に MX レコードなどのメール用 DNS 設定を行います。が、この前の手続きでドメイン認証が済んでいれば「MX、SPF、DKIM を自動で設定できます」ボタンをクリックするだけです:

続いてデータ移行の画面になります。既存メール環境からのデータ移行ができるようですが、今回の自分の場合は新規のメール環境登録なので既存メール環境がありません。ここは何もせずに次の「モバイル設定に進む」を選択しました。ここは実際に試した人からの情報があればいただきたいです:

スマホからこのメールを使うための設定画面です。といっても実際にはモバイルアプリへのリンクがあるだけのページでした。必要であればこのページのリンクから Zoho メールのモバイルアプリをダウンロード&インストールしてください。最後に「設定の完了に進む」をクリックします:

※上のリンクをクリックするとこのような画面になって、モバイルアプリのダウンロードができるようです:

これで全ての設定が完了しました。「受信トレイを確認してください」をクリックします:

新しいメール環境が確認できるようになりました。が、改めて最初からのアクセス方法を確認するため、一旦ログアウトしましょう。右上のアイコンをクリックします:

そして「サインアウトする」を選択して、サインアウトします:

では改めて Zoho メールに作成した独自ドメインのユーザーでログインしてメールを使ってみます。まずは Zoho メールのトップページにアクセスします:
https://www.zoho.com/jp/mail/
そして右上の「サインイン」をクリックします:

先程登録した独自ドメインのユーザー名とパスワードでサインインします:

初回ログイン時には2段階認証を有効にするよう注意画面が表示されます。必要に応じてここで2段階認証を有効にしてください(後から設定することも可能です)。ここでは一旦「後で確認する」をクリックして先に進みます:

これで Zoho メールを送受信できる画面に移動できました!安全のため2段階認証も有効にしておきましょう:

以上、独自ドメインを Zoho メールで運用する場合の設定手順を紹介しました。1ドメインあたり5ユーザーまで、というのが個人的にはちと厳しい気もするのですが、Google Apps 亡き今となっては無料で独自ドメインメール運用ができる環境の選択肢そのものが少なく、無料となると(格安のはいくつかありますが)個人的にはここしか知りません。この5ユーザーの範囲内でうまく使っていけると、Google Apps 難民にとっても有用な移行先であるように思えました。
いくつかの移行先候補の中で、「無料で」続けることができる数少ない選択肢が Zoho メール だと思っています。というわけで、Google Apps からの移行を視野に入れて、Zoho メールで独自ドメインのメールアカウントを運用する方法を調べました(ちなみに以下のスクリーンショットを撮った時には FireFox を使っています):

【Zoho メールとは】
個人や小規模組織を対象に無料のメール環境を提供しています。GMail 同様、個人でも @zohomail.jp ドメインのメールアカウントを取得することもできますが、今回は独自ドメインでメールを運用できる点に絞って紹介します。なお無料で Zoho の独自ドメインメールを運用する場合の条件は以下のようになります:
・最大5ユーザー
・1ユーザーあたり 5GB のメール容量
・添付ファイルは最大 25MB まで
・Webメールとモバイルアプリのみ(POP3/IMAPなし)
【Zoho メールを独自ドメインで利用するまでの手順】
以下に実際に自分が所有しているドメイン(yellowmix.net)で利用できるようにするまでの手続きの様子を紹介します。Zoho は Zoho Japan が日本人向けのサービスも提供していますが、この Zoho メールの手続きは途中から英語のみになるので、その点にご注意ください。
まずは Zoho メールのトップページへ行き、「広告表示なしメールの使用を開始する」と書かれた箇所で「メールアドレス」を選んで「無料プランに登録する」ボタンを選択します:

※ちなみにここで「個人向け」を選ぶと、@zohomail.jp ドメインの無料メールアカウントを取得できます。
このような画面が表示されます。この辺りは有料サービスなので下にスクロールします:

「永久に無料のプラン」と書かれたサービスの「無料お試し登録」をクリックします:

次の画面では新たに申し込むアカウントの設定に利用する氏名とメールアドレス(今回申し込むメールアドレスのドメインとは別のもの)、そしてパスワードを入力します(既にそのメールアドレスで Zoho のアカウントを取得している場合はログインします)。最後に「登録する」ボタンをクリックします:

Zoho メールの設定ウィザードがスタートします。まずはドメインを追加します。今回は既に所有済みのドメインを利用するため「既存のドメインを追加する」の「今すぐ追加する」ボタンをクリックします:

以下のようなダイアログが表示されるので、登録するドメイン名(www. が表示されているので、そこに続けてドメイン名を入力)、組織名、そして組織の分類(自分は IT を選びました)を指定して「追加する」を選択します:

すると次のような画面になり、ドメインの追加ができました。ただ本当にこのドメインを所有しているかどうかを確認する必要があります。続けて「ドメイン認証に進む」をクリックします:

ドメインの所有権を認証する画面が表示されます。ここから先はドメインを取得したプロバイダーによって作業内容が変わると思いますが、自分の場合は GoDaddy.com でこのドメインを取得しており、GoDaddy.com の場合は左の「自分の DNS にログインする」を選ぶことで先にすすめることができました。以下、この方法を選んだ場合として説明を続けます:

「自分の DNS にログインする」を選択すると DNS プロバイダー(自分の場合は GoDaddy.com)へのログイン認証が行われるので、該当プロバイダーへログインする ID とパスワードを入力してサインインします:

正しくサインインできると、Zoho Mail Hosting を有効にする許可を与えるかどうかの確認画面になります。内容を確認して「接続」をクリックします:

すると元の画面に戻り、「ドメインの所有者が確認されました」のメッセージが表示されます。これで指定したドメインを本当に自分が取得していることを証明できました。
続けてこのドメインでのユーザーを作成します。
"Your login mail address" と書かれたテキストフィールドに作成するメールアドレスを入力(@yellowmix.net は入力済みなので、その前の部分を入力)して、「作成する」をクリックします:

すると以下のような画面が表示され、ユーザーが追加されたことが確認できます。必要に応じてここで「追加する」を選択して、このドメインのメールユーザーを(無料プランであれば最大5ユーザーまで)追加できます。ユーザーの追加が完了したら「グループの設定に進む」をクリックします:

グループはユーザーが共有して利用することができるメールアドレスです。必要に応じて「作成する」からグループを作成してください(不要であれば作る必要はありません)。次に進む場合は「DNSの関連付けに進む」をクリックします:

次に MX レコードなどのメール用 DNS 設定を行います。が、この前の手続きでドメイン認証が済んでいれば「MX、SPF、DKIM を自動で設定できます」ボタンをクリックするだけです:

続いてデータ移行の画面になります。既存メール環境からのデータ移行ができるようですが、今回の自分の場合は新規のメール環境登録なので既存メール環境がありません。ここは何もせずに次の「モバイル設定に進む」を選択しました。ここは実際に試した人からの情報があればいただきたいです:

スマホからこのメールを使うための設定画面です。といっても実際にはモバイルアプリへのリンクがあるだけのページでした。必要であればこのページのリンクから Zoho メールのモバイルアプリをダウンロード&インストールしてください。最後に「設定の完了に進む」をクリックします:

※上のリンクをクリックするとこのような画面になって、モバイルアプリのダウンロードができるようです:

これで全ての設定が完了しました。「受信トレイを確認してください」をクリックします:

新しいメール環境が確認できるようになりました。が、改めて最初からのアクセス方法を確認するため、一旦ログアウトしましょう。右上のアイコンをクリックします:

そして「サインアウトする」を選択して、サインアウトします:

では改めて Zoho メールに作成した独自ドメインのユーザーでログインしてメールを使ってみます。まずは Zoho メールのトップページにアクセスします:
https://www.zoho.com/jp/mail/
そして右上の「サインイン」をクリックします:

先程登録した独自ドメインのユーザー名とパスワードでサインインします:

初回ログイン時には2段階認証を有効にするよう注意画面が表示されます。必要に応じてここで2段階認証を有効にしてください(後から設定することも可能です)。ここでは一旦「後で確認する」をクリックして先に進みます:

これで Zoho メールを送受信できる画面に移動できました!安全のため2段階認証も有効にしておきましょう:

以上、独自ドメインを Zoho メールで運用する場合の設定手順を紹介しました。1ドメインあたり5ユーザーまで、というのが個人的にはちと厳しい気もするのですが、Google Apps 亡き今となっては無料で独自ドメインメール運用ができる環境の選択肢そのものが少なく、無料となると(格安のはいくつかありますが)個人的にはここしか知りません。この5ユーザーの範囲内でうまく使っていけると、Google Apps 難民にとっても有用な移行先であるように思えました。