最近、ボット関連の API や SDK をよく見るわりに、自分では使う機会が少なかったので、今更ながら1つ作ってみました。

今回作ってみたのは「シェルボット」です。名前の通り、ボットでシェルっぽいインターフェースを実現しました。何言ってるかよくわからない人はこちらの画面を参照ください:
2017060901



ボットっぽい対話型インターフェースを使って、対話しているかのようにシェルコマンドを実行します。今回はインターフェースに独自の HTML ページを用意しましたが、ぶっちゃけ LINE などでも(Messaging API を使うなどすれば)応用できると思っています。

#「チャットボット」とは違うけど「ボット」ですっ!


ソースコードを github で公開しておきました。セキュリティ的な面はまだまだ改良の余地があると思っています(rm コマンド他は実行不可にしていますが、本当は他にも実行を制御するコマンドを考慮したほうがいいと思う):
https://github.com/dotnsf/shellbot


↑このソースコードはビジュアルフローエディタである Node-RED で使う前提のものです。(IBM Bluemix などを使って)Node-RED 環境を用意し、func-exec ノードを追加した上でキャンバスに shellbot_nodes.txt の内容をインポートして、ブラウザで /shell にアクセスするだけです(詳しくは README.md 参照)。

#あー、あと今のところ Linux/Unix 系 OS に導入する前提です。


実際に Node-RED 環境上にインポートした様子のスクリーンショットがこちらです。2本のシンプルな HTTP リクエスト処理が定義されているだけのもの(うち1つは HTML 画面定義)ですが、本当にこれだけでこのシェルボットが動きます:
2017060902


実は今まで「ボット」=「チャットボット」=「コンシェルジュ」的なイメージを持っていてハードルが高かったのですが、今回のアプリを作った結果、難しく考えずに「既存アプリケーションのインターフェースを対話型にする」という実装もアリかな、と思うようになりました。