まだプログラマーですが何か?

プログラマーネタ中心。たまに作成したウェブサービス関連の話も https://twitter.com/dotnsf

タグ:passport

BlackBerry Passport を購入して、低速定額 MVNO (通話なし)で使っています。

現実問題として自分はデータ通信中心に使っていて、通話はそんなにしないので、通話契約がないこと自体で困ることはありません。
ただ最近は IP 電話サービスが充実してきていて、通話契約がなくても 050 ではじまる電話番号を取得して発着信に使えるようになっています。特にフュージョンコミュニケーションズ社の SMARTalk サービスは初期費用と月額基本料が0円、また着信通話には料金がかからないので、着信専用電話と割りきって使うぶんには無料で環境が作れてかなり便利です(ただし発信時の料金は少し高め)。自分はこれまで Android 機に SMARTalk アプリを入れて使っていました。フュージョンコミュニケーションズさま、お世話になってます!:

↓iOS / Android 用の専用アプリが提供されているようです。
2015022500


SMARTalk 自体は一般的な IP 電話なので、正しい設定をすれば専用アプリを使う必要はありません。BlackBerry のアプリマーケットである BlackBerry World には SMARTalk アプリはありませんが、一般的な IP 電話アプリをダウンロードして設定すれば使えるはずです。 ただ1つ問題がありました。BlackBerry ネイティブの IP 電話アプリケーションは全て有料のものしかなく、「気軽に試してみる」というテンションだと二の足を踏んでしまいます。特に自分の場合は低速 MVNO を使っているという背景もあり、どこまで実用的なのか実験的な意味合いも強いのでした。「お金を払って実験したいわけじゃないんだよなあ」という感じ:

↓有料アプリばかり・・・
2015022501



そこで今回試したのは「BlackBerry 上で Android ネイティブな無料の IP 電話アプリが使えるか?」という実験(の実験?)です。BlackBerry は比較的新しい機種(Q5 以降)の最新アップデートでは Android ネイティブアプリがインストールできるようになっているので、これを使って無料の IP 電話環境を作ってしまおう、というアイデアです。 結論としては使えているように見えるので、以下にその手順を紹介します。

まずは SMARTalk のアカウントが必要です。まだ持っていない人は SMARTalk のアカウントを作成しましょう:
http://ip-phone-smart.jp/notes/

IP 電話の設定をする上で必要になるのは以下の情報です:
- SIP ドメイン(SMARTalk の場合はおそらく smart.0038.net で固定)
- SIP アカウント(待ち受け電話番号 050-XXXX-XXXX の下8桁部分の数字)
- SIP パスワード


次に BlackBerry Passport にプリインストールされている Amazon Appstore アプリを起動して、"AGEPhone" を検索します。見つかったらインストールします(AGEPhone 以外の IP 電話アプリでもできると思いますが未確認):
2015022502


インストールできると BlackBerry Passport のホーム画面に AGEPhone のアイコンが追加されます。これをタップして起動し、SMARTalk の設定を行います:
2015022503


初回起動時にはプロファイル情報が存在していないのでこのような画面になると思います。「ここをタップして下さい。」と書かれた箇所をタップしてプロファイル設定画面に移動します:
IMG_20150225_115949


プロファイル設定画面では最初にテンプレートが選択できます。ただ SMARTalk 用のテンプレートは AGEPhone には用意されていないようなので「標準の SIP アカウント」を選択します:
IMG_20150225_115956


最初にこのプロファイルに名前をつけます。適当に(この例では "smartalk")名前をつけてください:
IMG_20150225_120021


次の画面でアカウント接続情報を入力します。ドメインに SIP ドメイン名(おそらく "smart.0038.net")、ユーザIDと認証IDには SIP アカウント(着信電話番号 050-XXXX-XXXX の下8桁数字)、そしてパスワード欄に SIP パスワードを入力します。最後に「完了」で保存します:
IMG_20150225_120336


すると画面上部が「サーバに登録中」という画面になって・・・
IMG_20150225_120403


しばらくすると「ダイアルできます」という画面に変わります。これで SMARTalk に接続できました。この段階で与えられた 050 番号での着信も確認できます:
IMG_20150225_120408


「キーパッド」からダイアル画面に移動して、ここから発信することも可能です:
IMG_20150225_120425


ちょっと不安でしたが、Android 向けの IP 電話アプリも BlackBerry で動かすことができそうです。 ちなみに気になる音質ですが、WiFi や LTE であれば全然問題ないと思います。低速回線(200Kpbsベストエフォート)でも、うん、まあ、なんとか・・・という感じ。Radiko を使った時にも感じましたが、音声データだけならこの程度の回線速度でも意外といけます。








 

以前から「欲しい!」と思っていた BlackBerry 端末を手に入れました! d(o^ )

元々は一昨年にインドネシアを訪れた時に、「やけに BlackBerry 端末を使ってる人が多い気がする・・」と感じたことが興味を持ったキッカケでした。 日本では以前にはドコモからも発売されていましたが 2013 年に撤退。世界的にもシェアを落としています。インドネシアでもシェアを落としてはいますが、ずっと以前からシェア No.1 のようです。これは(日本で言えばソフトバンクが iPhone を優遇するプランを立ててシェアを伸ばしたようなイメージで)インドネシアの大手キャリアが BlackBerry 端末向けのお得な優遇プランと、BlackBerry 利用者同士で使えるメッセンジャーサービスの便利さを打ち出しました。それでまずは上流階級の間で広まり、一般層からは「憧れのアイテム」となり、いつしかキャズムを超えて一気に火が付いたようなシェア増加になったようでした。一時はインドネシアの(スマホ全体、ではなく)携帯電話全体の40%強が BlackBerry だったこともあったそうです。

最近は安い Android に押されつつある中でもまだ BlackBerry 利用者は多く、BlackBerry コミュニティの中でもかなり特異な広まりを見せているのがインドネシアだ、と聞いたことがありました。 僕が SNS を通じて知り合ったインドネシアの友人の多くが BlackBerry を使っており、なんとなくの興味をぼんやりと持ち続けていました。


そんな中で発売された超カッコいい機種が、今回購入を決意した BlackBerry Passport でした。北米でも久しぶりにヒットした BlackBerry 端末と聞いています。もちろん SIM フリー版で、日本の安い SIM カードでも LTE 通信が可能です(ちなみに国際郵便課税だけで 2900 円かかりました。これまでにも同じように海外からスマホ買ったことありますが、この額は過去最高・・・):




とりあえず入手して1日使ってみました。気付いたことをレポートします。

まずサイズ。名前の通り「パスポート」とほぼ同じサイズで、スマートフォンとしては大きめだと思います。現にこれをしばらく使った後で iPhone5 を操作すると、かなりコンパクトに感じました:
写真


クラシカルな BlackBerry の代名詞とも言える「キーボード一体型」でありながら、ほぼ正方形のタッチスクリーンも装備しています。ちなみにキーボードエリア全体にもタッチセンサーがあり、キーボード部分を軽く上下になぞると上下スクロールもできます(もちろんスクリーンを上下にドラッグしても同じことができます)。


ホーム画面はこんな感じ。視認性はそんなに悪くありません。タッチ感度はまあまあですが、iPhone と比較するとやや劣る、という感じ:
IMG_20150208_153633


いわゆる「ファブレット」のレベルで画面が大きいので、画像や動画はかなり綺麗に見れます(画像は YouTube 視聴中のもの):
IMG_20150208_181723



日本語の利用を心配している方もいますが、まったく問題ありません。セットアップの段階から日本語を選択することができ、その後は問題なく使えています:
 IMG_20150208_153655


ネットワーク機能はひと通り標準装備してます。いわゆるテザリングも「モバイルホットスポット」という名前で装備しています:
IMG_20150208_160221



まだ1日しか使ってないことに加え、これは自分にとって初 BlackBerry 端末なので勝手が分からず苦労している、という面も少なからずあるかもしれませんが、1点だけちょっと気になっていることを挙げておきます。

それは「アプリ」です。iPhone や Android と比較して充実していないことは覚悟していました。ただそれでも「想像していた以上に少ない」と感じています。Facebook や Twitter といった世界的に有名なアプリはマーケットにある(というか標準でもインストールされている)のですが、こういうアプリもインストールしたいなあ、というアプリが結構な確率で見つかりません。見つかっても有料アプリであることが多く、無料でそこそこの環境を用意するのが結構難しいという印象を持っています。例えば LINE はないと思います。SSH は最初有料版しか見つけることができませんでした(後に "IT Manager" という無料ツール内に SSH 機能が含まれていることを知って解決しました)。

一方でウェブブラウザは iPhone や Android 向けに最適化されたものが期待通りに動いてます。なので BlackBerry の世界ではアプリの充実がまだ厳しく、、当面はモバイルウェブページの活用が重要になるかもしれない、と感じています。



なお、オンラインユーザーマニュアルは日本語でも提供されています:
ユーザーガイド BlackBerry Passport Smartphone - 10.3


このページのトップヘ