オラクルが、正規ライセンス購入前の勉強目的で試しにソフトウェアを利用することのできるライセンス『OTN(Oracle Technology Network)開発者ライセンス』を提供していることを今更ながら知りました:
自分用Oracle DBを「無償で」作ろう!「OTN開発者ライセンス」
※同じく無料版である IBM Db2 Express-C みたいな位置付け?と思っていたのですが、ちと違いそう。Express-C は機能としては Express Edition に近いのですが、開発者エディションというわけではありません。「サポートなしで本番利用可」なのが IBM Db2 Express-C であり、この辺りが違いと言えそうです。
※むしろ IBM Db2 Developer Community Edition の位置付けが近い感じ。
利用するには Oracle アカウントの登録が必要ですが、登録自体は無料でした。各種オラクル製品がダウンロード可能で、オラクルDBはもちろん、Java や MySQL などの製品版も対象に含まれていました。利用目的は制限されていますが、仕様、検証、開発、テストに使うことはできるとのこと。早速使ってみました。なんと 20年以上ぶりにオラクル DB をインストールしてみた顛末です(笑)。
まずは OTN ページにアクセスして "Sign In" します:
自分の OTN ID とパスワードを指定して「サインイン」します:
サインイン後、"Software Downloads" をクリックしてダウンロードページに移動します:
ダウンロードページをスクロールすると、ダウンロード対象の製品一覧が見つかります。オラクルDBも新しいエディションである 12c の Enterprise/Standard Edition 含めてダウンロードできますが、自分は比較的軽量な方がいいので 11g の Express Edition を選択しました:
オラクルDB Express 11g2 のダウンロードページです。License Agreement にチェックを入れます:
そして対象プラットフォーム(下図は Linux x64 を選択。他に Windows 32/64 bit 版を選択可)を選ぶとダウンロードが開始されます:
ダウンロードできれば後はインストールするだけですが、Linux 版のオラクルDB Express 11g2 の場合、インストールするにはメモリが 2GB 必要です(足りないとインストーラーが止まります)。充分なスワップメモリが確保されていない環境の場合は動的にスワップファイルを増やす必要があります。その方法や手順は以下を参照ください:
Linux の SWAP 領域を増やす
改めて Linux 版の場合は zip された rpm ファイルがダウンロードされます。なので 64bit Linux 上でダウンロードしたファイルを unzip し、Disk1 フォルダ以下にある rpm ファイルを指定してインストールします:
「root で /etc/init.d/oracle-xe configure を実行しろ」というメッセージが表示されているので、このコマンドを実行して初期セットアップを実行します。セットアップ時の選択肢は全てデフォルトのままで、明示的に指定したのはパスワード(と確認パスワード)だけです:
これでセットアップ完了、、のはず、ですが、この後の作業を便利に行うための追加作業をしておきます。オラクル DB をコマンドラインから操作する場合に便利な環境変数が /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.sh(および /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.csh)コマンドによって設定されます。なので、/etc/bashrc などに以下の1行を追加して、対象ユーザーがログインする際にこの環境変数設定が行われるようにしておきます:
改めてログインし直して(この環境変数設定を有効にして)、SQL*Plus を実行し、system DB に対して SQL を実行してみます:
動きましたー! 懐かしい(Solaris の前の)SunOS 以来のオラクル DB インストール体験でした。いやあ、再びオラクルをインストールする日が来るとは・・・
自分用Oracle DBを「無償で」作ろう!「OTN開発者ライセンス」
※同じく無料版である IBM Db2 Express-C みたいな位置付け?と思っていたのですが、ちと違いそう。Express-C は機能としては Express Edition に近いのですが、開発者エディションというわけではありません。「サポートなしで本番利用可」なのが IBM Db2 Express-C であり、この辺りが違いと言えそうです。
※むしろ IBM Db2 Developer Community Edition の位置付けが近い感じ。
利用するには Oracle アカウントの登録が必要ですが、登録自体は無料でした。各種オラクル製品がダウンロード可能で、オラクルDBはもちろん、Java や MySQL などの製品版も対象に含まれていました。利用目的は制限されていますが、仕様、検証、開発、テストに使うことはできるとのこと。早速使ってみました。なんと 20年以上ぶりにオラクル DB をインストールしてみた顛末です(笑)。
まずは OTN ページにアクセスして "Sign In" します:
自分の OTN ID とパスワードを指定して「サインイン」します:
サインイン後、"Software Downloads" をクリックしてダウンロードページに移動します:
ダウンロードページをスクロールすると、ダウンロード対象の製品一覧が見つかります。オラクルDBも新しいエディションである 12c の Enterprise/Standard Edition 含めてダウンロードできますが、自分は比較的軽量な方がいいので 11g の Express Edition を選択しました:
オラクルDB Express 11g2 のダウンロードページです。License Agreement にチェックを入れます:
そして対象プラットフォーム(下図は Linux x64 を選択。他に Windows 32/64 bit 版を選択可)を選ぶとダウンロードが開始されます:
ダウンロードできれば後はインストールするだけですが、Linux 版のオラクルDB Express 11g2 の場合、インストールするにはメモリが 2GB 必要です(足りないとインストーラーが止まります)。充分なスワップメモリが確保されていない環境の場合は動的にスワップファイルを増やす必要があります。その方法や手順は以下を参照ください:
Linux の SWAP 領域を増やす
改めて Linux 版の場合は zip された rpm ファイルがダウンロードされます。なので 64bit Linux 上でダウンロードしたファイルを unzip し、Disk1 フォルダ以下にある rpm ファイルを指定してインストールします:
# unzip oracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64.rpm.zip
# cd Disk1
# rpm -ivh oracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64.rpm
準備中... ########################################### [100%]
1:oracle-xe ########################################### [100%]
Executing post-install steps...
You must run '/etc/init.d/oracle-xe configure' as the root user to configure the database.
「root で /etc/init.d/oracle-xe configure を実行しろ」というメッセージが表示されているので、このコマンドを実行して初期セットアップを実行します。セットアップ時の選択肢は全てデフォルトのままで、明示的に指定したのはパスワード(と確認パスワード)だけです:
# /etc/init.d/oracle-xe configure Oracle Database 11g Express Edition Configuration ------------------------------------------------- This will configure on-boot properties of Oracle Database 11g Express Edition. The following questions will determine whether the database should be starting upon system boot, the ports it will use, and the passwords that will be used for database accounts. Press <enter> to accept the defaults. Ctrl-C will abort. Specify the HTTP port that will be used for Oracle Application Express [8080]: Specify a port that will be used for the database listener [1521]: Specify a password to be used for database accounts. Note that the same password will be used for SYS and SYSTEM. Oracle recommends the use of different passwords for each database account. This can be done after initial configuration: (パスワード指定) Confirm the password: (確認パスワード指定) Do you want Oracle Database 11g Express Edition to be started on boot (y/n) [y]: Starting Oracle Net Listener...Done Configuring database...Done Starting Oracle Database 11g Express Edition instance...Done Installation completed successfully.
これでセットアップ完了、、のはず、ですが、この後の作業を便利に行うための追加作業をしておきます。オラクル DB をコマンドラインから操作する場合に便利な環境変数が /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.sh(および /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.csh)コマンドによって設定されます。なので、/etc/bashrc などに以下の1行を追加して、対象ユーザーがログインする際にこの環境変数設定が行われるようにしておきます:
. /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.sh
改めてログインし直して(この環境変数設定を有効にして)、SQL*Plus を実行し、system DB に対して SQL を実行してみます:
# sqlplus system SQL*Plus: Release 11.2.0.2.0 Production on 土 7月 22 01:54:50 2017 Copyright (c) 1982, 2011, Oracle. All rights reserved. パスワードを入力してください: Oracle Database 11g Express Edition Release 11.2.0.2.0 - 64bit Production に接続されました。 SQL> select * from v$version; BANNER -------------------------------------------------------------------------------- Oracle Database 11g Express Edition Release 11.2.0.2.0 - 64bit Production PL/SQL Release 11.2.0.2.0 - Production CORE 11.2.0.2.0 Production TNS for Linux: Version 11.2.0.2.0 - Production NLSRTL Version 11.2.0.2.0 - Production SQL>
動きましたー! 懐かしい(Solaris の前の)SunOS 以来のオラクル DB インストール体験でした。いやあ、再びオラクルをインストールする日が来るとは・・・