IBM Cloud から提供されている 30 日間無料 Kubernetes サービス(IBM Kubernetes Service 、以下 "IKS")環境を使って利用することのできるコンテナイメージを1日に1個ずつ 30 日間連続で紹介していきます。
環境のセットアップや制約事項については Day0 のこちらの記事を参照してください。
Day 19 からはプログラミング・開発系コンテナとその GUI ツールを中心に紹介してます。Day 21 は Day 19(Node-RED), 20(Scratch) で紹介したローコード開発とは真逆の、プログラミング用オンラインテキストエディタである Eclipse Orion イメージをデプロイする例を紹介します。
【イメージの概要】
"Eclipse" というと "Java アプリケーションの開発環境" という印象を持っている人もいると思います(自分含めて)。実際、もともと Eclipse エディタは Java の開発環境として開発されていました。非常に強力なコード補完機能などもあり、「Java の開発を行う場合は Eclipse 必須」という人も多いと思います(自分含めて)。後に Java SDK が分離され、Java に限らないアプリケーション統合開発環境となりました。
今回紹介する Eclipse Orion はそのオンライン版です。右クリックメニュー含めて、ブラウザ上で実行しているとは思えないような便利な機能が実装されていて、プログラミングエディタもローカルで持ち歩く必要がなくなりつつあることを感じます(まあ VS Code とかと比較しちゃうとまだまだですけど・・)。
専用アプリ版同様に、Eclipse Foundation が開発しています。
【イメージのデプロイ】
まずはこちらのファイルを自分の PC にダウンロードしてください:
https://raw.githubusercontent.com/dotnsf/yamls_for_iks/main/orion.yaml
今回の Eclipse Orion も特にパラメータ指定不要で、そのままデプロイすることができます。以下のコマンドを実行する前に Day 0 の内容を参照して ibmcloud CLI ツールで IBM Cloud にログインし、クラスタに接続するまでを済ませておいてください。
そして以下のコマンドを実行します:
以下のコマンドで Eclipse Orion 関連の Deployment, Service, Pod, Replicaset が1つずつ生成されたことと、サービスが 30080 番ポートで公開されていることを確認します:
この後に実際にサービスを利用するため、以下のコマンドでワーカーノードのパブリック IP アドレスを確認します(以下の例であれば 161.51.204.190):
つまりこの時点で(上述の結果であれば)アプリケーションは http://169.51.204.190:30080/ で稼働している、ということになります。早速実行してみます。ウェブブラウザを使って、アプリケーションの URL(上述の方法で確認した URL)にアクセスしてみます:
初回はワークスペースの作成に少し時間がかかりますが、アクセスできるようになるとオンラインでテキストエディタが使えるようになります。フォルダやファイルを新規に追加してプロジェクトを作っていくことも可能です:
【YAML ファイルの解説】
YAML ファイルはこちらを使っています:
Deployment 1つと、Service 1つのシンプルな YAML ファイルです。一応解説を加えておきます。アプリケーションそのものは 8081 番ポートで動作するように作られているため、NodePort 30080 番を指定して、外部からは 30080 番ポートでアクセスできるようにしています(NodePort として指定可能な番号の範囲は 30000 ~ 32767 です、指定しない場合は空いている番号がランダムに割り振られます)。また ReplicaSet は1つだけで作りました。
デプロイしたコンテナイメージを削除する場合はデプロイ時に使った YAML ファイルを再度使って、以下のコマンドを実行します。不要であれば削除しておきましょう:
【紹介したイメージ】
https://hub.docker.com/r/cloudeity/orion
【紹介記録】
環境のセットアップや制約事項については Day0 のこちらの記事を参照してください。
Day 19 からはプログラミング・開発系コンテナとその GUI ツールを中心に紹介してます。Day 21 は Day 19(Node-RED), 20(Scratch) で紹介したローコード開発とは真逆の、プログラミング用オンラインテキストエディタである Eclipse Orion イメージをデプロイする例を紹介します。
【イメージの概要】
"Eclipse" というと "Java アプリケーションの開発環境" という印象を持っている人もいると思います(自分含めて)。実際、もともと Eclipse エディタは Java の開発環境として開発されていました。非常に強力なコード補完機能などもあり、「Java の開発を行う場合は Eclipse 必須」という人も多いと思います(自分含めて)。後に Java SDK が分離され、Java に限らないアプリケーション統合開発環境となりました。
今回紹介する Eclipse Orion はそのオンライン版です。右クリックメニュー含めて、ブラウザ上で実行しているとは思えないような便利な機能が実装されていて、プログラミングエディタもローカルで持ち歩く必要がなくなりつつあることを感じます(まあ VS Code とかと比較しちゃうとまだまだですけど・・)。
専用アプリ版同様に、Eclipse Foundation が開発しています。
【イメージのデプロイ】
まずはこちらのファイルを自分の PC にダウンロードしてください:
https://raw.githubusercontent.com/dotnsf/yamls_for_iks/main/orion.yaml
今回の Eclipse Orion も特にパラメータ指定不要で、そのままデプロイすることができます。以下のコマンドを実行する前に Day 0 の内容を参照して ibmcloud CLI ツールで IBM Cloud にログインし、クラスタに接続するまでを済ませておいてください。
そして以下のコマンドを実行します:
$ kubectl apply -f orion.yaml
以下のコマンドで Eclipse Orion 関連の Deployment, Service, Pod, Replicaset が1つずつ生成されたことと、サービスが 30080 番ポートで公開されていることを確認します:
$ kubectl get all NAME READY STATUS RESTARTS AGE pod/orion-7f98f5b448-tzcgc 1/1 Running 0 26s NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE service/kubernetes ClusterIP 172.21.0.1 <none> 443/TCP 27d service/orion NodePort 172.21.211.0 <none> 8081:30080/TCP 27s NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE deployment.apps/orion 1/1 1 1 27s NAME DESIRED CURRENT READY AGE replicaset.apps/orion-7f98f5b448 1 1 1 27s
この後に実際にサービスを利用するため、以下のコマンドでワーカーノードのパブリック IP アドレスを確認します(以下の例であれば 161.51.204.190):
$ ibmcloud ks worker ls --cluster=mycluster-free
OK
ID パブリック IP プライベート IP フレーバー 状態 状況 ゾーン バージョン
kube-c3biujbf074rs3rl76t0-myclusterfr-default-000000df 169.51.204.190 10.144.185.144 free normal Ready mil01 1.20.7_1543*
つまりこの時点で(上述の結果であれば)アプリケーションは http://169.51.204.190:30080/ で稼働している、ということになります。早速実行してみます。ウェブブラウザを使って、アプリケーションの URL(上述の方法で確認した URL)にアクセスしてみます:
初回はワークスペースの作成に少し時間がかかりますが、アクセスできるようになるとオンラインでテキストエディタが使えるようになります。フォルダやファイルを新規に追加してプロジェクトを作っていくことも可能です:
【YAML ファイルの解説】
YAML ファイルはこちらを使っています:
apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: orion spec: selector: app: orion ports: - port: 8081 protocol: TCP targetPort: 8081 nodePort: 30080 type: NodePort --- apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: orion spec: replicas: 1 selector: matchLabels: app: orion template: metadata: labels: app: orion spec: containers: - name: orion image: cloudeity/orion ports: - containerPort: 8081
Deployment 1つと、Service 1つのシンプルな YAML ファイルです。一応解説を加えておきます。アプリケーションそのものは 8081 番ポートで動作するように作られているため、NodePort 30080 番を指定して、外部からは 30080 番ポートでアクセスできるようにしています(NodePort として指定可能な番号の範囲は 30000 ~ 32767 です、指定しない場合は空いている番号がランダムに割り振られます)。また ReplicaSet は1つだけで作りました。
デプロイしたコンテナイメージを削除する場合はデプロイ時に使った YAML ファイルを再度使って、以下のコマンドを実行します。不要であれば削除しておきましょう:
$ kubectl delete -f orion.yaml
【紹介したイメージ】
https://hub.docker.com/r/cloudeity/orion
【紹介記録】
Day | カテゴリー | デプロイ内容 |
---|---|---|
0 | 準備 | 準備作業 |
1 | ウェブサーバー | hostname |
2 | Apache HTTP | |
3 | Nginx | |
4 | Tomcat | |
5 | Websphere Liberty | |
6 | データベース | MySQL |
7 | phpMyAdmin | |
8 | PostgreSQL | |
9 | pgAdmin4 | |
10 | MongoDB | |
11 | Mongo-Express | |
12 | Redis | |
13 | RedisCommander | |
14 | ElasticSearch | |
15 | Kibana | |
16 | CouchDB | |
17 | CouchBase | |
18 | HATOYA | |
19 | プログラミング | Node-RED |
20 | Scratch | |
21 | Eclipse Orion | |
22 | Swagger Editor | |
23 | R Studio | |
24 | Jenkins | |
25 | アプリケーション | FX |
26 | 2048 | |
27 | DOS Box | |
28 | VNC Server(Lubuntu) | |
29 | Drupal | |
30 | WordPress |