ウェブ画面でタイル状のブロックを縦方向にいくつか並べて表示する際に「1つ上のタイルにぶらさがる」感じを出したいことがままあります。
例えば並べるブロックの数が不定で、画面を一度表示した後からブロックを追加したくなったりする際に「1つ前のブロックの続きである」ことを明確にするため、1つ前のブロックにぶら下がる感じで表現したい、というケースです。更に具体的にはブロックチェーンのブロックを並べるようなケースなどで、こんな風に:
この「ぶらさがってる」感じはブロックの左右に紐状(上図ではチェーン)の画像を表示することで目的に近いものが表現できます。これを CSS で実現するにはどうすればよいか、というのが今回のテーマです。なお今回はブロック部分を Bootstrap4 の card クラスを使って実現していますが、他の多くの環境でも同様に実現できる、はず。
まず紐となる画像を用意しました。今回用意したのは↓のチェーン状の画像で、サイズは 23x50 ピクセルです(画像の高さである 50 を前提に以下の CSS を記述します):
また HTML 的には以下のようにしたいと思っています。今回は Bootstrap4 の card クラスが付与された <div> を複数並べるのですが、2つ目以降の <div> には mycard クラスも付与し、この mycard クラスの CSS で2つ目以降のブロックは1つ前のブロックにぶら下がっているように表現できることを目指します:
で、この mycard クラスをどのように定義すればよいか? が今回の課題なのですが、こんな感じで実現してみました:
まず mycard クラスを付与するブロックは画像(./chain.png)の高さぶんだけの余幅を持って表示される必要があります(その余幅に画像が入ります)。今回、画像の高さが 50px なので、少し余裕をもたせて margin: 55px 0; というスタイルを指定しています(つまり実際には 55px ぶん下に表示されることになります)。
この空いた余幅に画像を含めたいのですが、今回は上述のように左端と右端の両方に画像を入れ、2箇所で引っかかっているようにぶら下げようとしています。そのため ::before 要素と ::after 要素両方を使って mycard クラスの左端と右端に画像を差し込みます。
まず ::before 要素ですが、content に目的の画像を含めます(content: url( './chain.png' );)。更に画像位置をブロックの左端に設定するため、position: absolute; top: -52px; left:10px; を指定しています。これによって 50px の高さをもつ画像を 52px ぶん上から表示させて空間の隙間に収まるようにしています(また左端ギリギリではなく、10px ぶんのマージンを取っています)。
::after 要素にも同様の設定を行いますが、こちらは右端に表示したいため right: 10px; と、ブロックの右側に 10px ぶんのマージンができるような位置を指定しています。これによってブロックの右側に画像を表示させるよう指定しています。
こうして出来上がったサンプルがこちらです:
https://dotnsf.github.io/hanging_css/
一番上の #0 には mycard クラスがついていないので、パネルのブロックがそのまま表示されてます。#1 以下には全て mycard クラスを指定しているのでチェーンでぶらさがる効果が付与されています。
この方法ならいくつでも足せるし、JavaScript で後から動的に足すこともできるし、ブロックの要素に mycard クラスを1つ追加するだけで実現できるので簡単です。
上記ページのソースコードをまるごと参照していただき、chain.png を同じフォルダに置いてブラウザで開けばローカルでも見れると思います。
贅沢をいうと、現在はチェーンの画像サイズに合わせて CSS を書いて調整しているのですが、この部分をもう少しスマートにできたらいいなあ、と。
例えば並べるブロックの数が不定で、画面を一度表示した後からブロックを追加したくなったりする際に「1つ前のブロックの続きである」ことを明確にするため、1つ前のブロックにぶら下がる感じで表現したい、というケースです。更に具体的にはブロックチェーンのブロックを並べるようなケースなどで、こんな風に:
この「ぶらさがってる」感じはブロックの左右に紐状(上図ではチェーン)の画像を表示することで目的に近いものが表現できます。これを CSS で実現するにはどうすればよいか、というのが今回のテーマです。なお今回はブロック部分を Bootstrap4 の card クラスを使って実現していますが、他の多くの環境でも同様に実現できる、はず。
まず紐となる画像を用意しました。今回用意したのは↓のチェーン状の画像で、サイズは 23x50 ピクセルです(画像の高さである 50 を前提に以下の CSS を記述します):
また HTML 的には以下のようにしたいと思っています。今回は Bootstrap4 の card クラスが付与された <div> を複数並べるのですが、2つ目以降の <div> には mycard クラスも付与し、この mycard クラスの CSS で2つ目以降のブロックは1つ前のブロックにぶら下がっているように表現できることを目指します:
<div class="container" style="padding:80px 0;"> <div class="card text-white bg-primary border-danger"> <div class="card-body"> <h4 class="card-title">Title #0</h4> <p class="card-text">Text for #0</p> </div> </div> <div class="card text-white bg-primary border-danger mycard"> <div class="card-body"> <h4 class="card-title">Title #1</h4> <p class="card-text">Text for #1</p> </div> </div> <div class="card text-white bg-primary border-danger mycard"> <div class="card-body"> <h4 class="card-title">Title #2</h4> <p class="card-text">Text for #2</p> </div> </div> : </div>
で、この mycard クラスをどのように定義すればよいか? が今回の課題なのですが、こんな感じで実現してみました:
<style type="text/css"> .mycard{ margin: 55px 0; } .mycard::before{ content: url(./chain.png); margin: 0px; position: absolute; top: -52px; left: 10px; } .mycard::after{ content: url(./chain.png); margin: 0px; position: absolute; top: -52px; right: 10px; } </style>
まず mycard クラスを付与するブロックは画像(./chain.png)の高さぶんだけの余幅を持って表示される必要があります(その余幅に画像が入ります)。今回、画像の高さが 50px なので、少し余裕をもたせて margin: 55px 0; というスタイルを指定しています(つまり実際には 55px ぶん下に表示されることになります)。
この空いた余幅に画像を含めたいのですが、今回は上述のように左端と右端の両方に画像を入れ、2箇所で引っかかっているようにぶら下げようとしています。そのため ::before 要素と ::after 要素両方を使って mycard クラスの左端と右端に画像を差し込みます。
まず ::before 要素ですが、content に目的の画像を含めます(content: url( './chain.png' );)。更に画像位置をブロックの左端に設定するため、position: absolute; top: -52px; left:10px; を指定しています。これによって 50px の高さをもつ画像を 52px ぶん上から表示させて空間の隙間に収まるようにしています(また左端ギリギリではなく、10px ぶんのマージンを取っています)。
::after 要素にも同様の設定を行いますが、こちらは右端に表示したいため right: 10px; と、ブロックの右側に 10px ぶんのマージンができるような位置を指定しています。これによってブロックの右側に画像を表示させるよう指定しています。
こうして出来上がったサンプルがこちらです:
https://dotnsf.github.io/hanging_css/
一番上の #0 には mycard クラスがついていないので、パネルのブロックがそのまま表示されてます。#1 以下には全て mycard クラスを指定しているのでチェーンでぶらさがる効果が付与されています。
この方法ならいくつでも足せるし、JavaScript で後から動的に足すこともできるし、ブロックの要素に mycard クラスを1つ追加するだけで実現できるので簡単です。
上記ページのソースコードをまるごと参照していただき、chain.png を同じフォルダに置いてブラウザで開けばローカルでも見れると思います。
贅沢をいうと、現在はチェーンの画像サイズに合わせて CSS を書いて調整しているのですが、この部分をもう少しスマートにできたらいいなあ、と。