マンホーラーのコレクションアイテムの1つがマンホールカードです:
http://www.gk-p.jp/mhcard/

マンホールマップもお世話になっている GKP (下水道広報プラットフォーム)様が無料で発行しており、対象となる自治体の市役所や駅近くの観光案内などで配布されています。マンホールの模様だけでなく、その模様の成り立ちなどの情報が(裏面に)記載されています:
IMG_7752
 

このマンホールカードには、カードに写っているマンホール蓋がどの位置で撮影されたものか(要するに「どこにあるマンホールか」)が記載されています。カード表の左下部分です:
20190715


つまりこの位置が示す場所にいけばこのマンホールが撮影できる、、ことになっているのですが、上記の表記で場所はわかるでしょうか? 分かる人は分かると思いますが、例えば緯度や経度って「北緯○○度」とか「東経△△度」という表現が一般的だと思っていて、上記のような表現でそれがわかるか? という問題があります。

例えば上記のデータをそのまま読み取って「北緯(N)35.43420 度、東経(E)139.54265 度」と理解していいかというと、どうも違いそうです。試しに緯度経度地図でこれらの値を入力してみました:
https://fukuno.jig.jp/app/printmap/latlngmap.html

2019071601


神奈川県横浜市戸塚区の地図が表示されました。少なくとも市川市ではない、と。 では改めてマンホールカードに記載された位置情報を緯度経度に読み変えるにはどうすればよいのでしょうか?


答はこちらです。実はこの表記は 60 進法で記述されていたのでした。例えばカードに「○○°△△'□□''」と書かれていた場合、これを数値変換するには
  ○○ + △△/60 + □□/3600
の値を計算します。例えば上記市川市のカードにかかれていた情報であれば以下のようになります:
  北緯: 35 + 43/60 + 42.0/3600 = 35.72833333
  東経: 139 + 54/60 + 26.5/3600 = 139.90736111

試しにこれらの値を上記の緯度経度地図サービスに入力してみると、無事JR市川駅近くの地図になりました:
2019071601