IBM Cloud から提供されている 30 日間無料 Kubernetes サービス(IBM Kubernetes Service 、以下 "IKS")環境を使って利用することのできるコンテナイメージを1日に1個ずつ 30 日間連続で紹介していきます。
環境のセットアップや制約事項については Day0 のこちらの記事を参照してください。
Day 4 は Java アプリケーション・サーバーとして広く使われる Apache Tomcat イメージをデプロイする例を紹介します。
【イメージの概要】
このイメージは Java 実行環境がアプリケーション・サーバーとして広まっていった過程の中で多く使われるようになった Java アプリケーションサーバーです。
【イメージのデプロイ】
Tomcat イメージのデプロイ用 YAML ファイルを公開したので、このファイルを指定してデプロイします。以下のコマンドを実行する前に Day 0 の内容を参照して ibmcloud CLI ツールで IBM Cloud にログインし、クラスタに接続するまでを済ませておいてください。
そして以下のコマンドを実行します:
以下のコマンドで Apache Tomcat 関連の Deployment, Service, Pod, Replicaset が1つずつ生成されたことと、サービスが 30080 番ポートで公開されていることを確認します:
この後に実際にサービスを利用するため、以下のコマンドでワーカーノードのパブリック IP アドレスを確認します(以下の例であれば 161.51.204.190):
つまりこの時点で(上述の結果であれば)アプリケーションは http://169.51.204.190:30080/ で稼働している、ということになります。早速実行してみます。ウェブブラウザか curl コマンドを使って、アプリケーションの URL(上述の方法で確認した URL)にアクセスしてみます:
エラー画面になってしまいました(苦笑)。管理用含めてまだアプリケーションを1つもデプロイしていないのでこの画面になってしまうんですね。とはいえ、この画面が出るということはアプリケーション・サーバーが IKS 環境内で動いている証拠でもあります。
【YAML ファイルの解説】
YAML ファイルはこちらを使っています:
Deployment 1つと、Service 1つのごくごくシンプルな YAML ファイルですが、一応解説を加えておきます。アプリケーションそのものは 8080 番ポートで動作するように作られているため、NodePort 30080 番を指定して、外部からは 30080 番ポートでアクセスできるようにしています(NodePort として指定可能な番号の範囲は 30000 ~ 32767 です、指定しない場合は空いている番号がランダムに割り振られます)。また ReplicaSet は1つだけで作りました。
デプロイしたコンテナイメージを削除する場合はデプロイ時に使った YAML ファイルを再度使って、以下のコマンドを実行します。不要であれば削除しておきましょう:
【紹介したイメージ】
https://hub.docker.com/_/tomcat
【紹介記録】
環境のセットアップや制約事項については Day0 のこちらの記事を参照してください。
Day 4 は Java アプリケーション・サーバーとして広く使われる Apache Tomcat イメージをデプロイする例を紹介します。
【イメージの概要】
このイメージは Java 実行環境がアプリケーション・サーバーとして広まっていった過程の中で多く使われるようになった Java アプリケーションサーバーです。
【イメージのデプロイ】
Tomcat イメージのデプロイ用 YAML ファイルを公開したので、このファイルを指定してデプロイします。以下のコマンドを実行する前に Day 0 の内容を参照して ibmcloud CLI ツールで IBM Cloud にログインし、クラスタに接続するまでを済ませておいてください。
そして以下のコマンドを実行します:
$ kubectl apply -f https://raw.githubusercontent.com/dotnsf/yamls_for_iks/main/tomcat.yaml
以下のコマンドで Apache Tomcat 関連の Deployment, Service, Pod, Replicaset が1つずつ生成されたことと、サービスが 30080 番ポートで公開されていることを確認します:
$ kubectl get all NAME READY STATUS RESTARTS AGE pod/tomcat-6c44f58b47-v6t7k 1/1 Running 0 14s NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE service/kubernetes ClusterIP 172.21.0.1 <none> 443/TCP 27d service/tomcat NodePort 172.21.216.130 <none> 8080:30080/TCP 16s NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE deployment.apps/tomcat 1/1 1 1 15s NAME DESIRED CURRENT READY AGE replicaset.apps/tomcat-6c44f58b47 1 1 1 16s
この後に実際にサービスを利用するため、以下のコマンドでワーカーノードのパブリック IP アドレスを確認します(以下の例であれば 161.51.204.190):
$ ibmcloud ks worker ls --cluster=mycluster-free
OK
ID パブリック IP プライベート IP フレーバー 状態 状況 ゾーン バージョン
kube-c3biujbf074rs3rl76t0-myclusterfr-default-000000df 169.51.204.190 10.144.185.144 free normal Ready mil01 1.20.7_1543*
つまりこの時点で(上述の結果であれば)アプリケーションは http://169.51.204.190:30080/ で稼働している、ということになります。早速実行してみます。ウェブブラウザか curl コマンドを使って、アプリケーションの URL(上述の方法で確認した URL)にアクセスしてみます:
エラー画面になってしまいました(苦笑)。管理用含めてまだアプリケーションを1つもデプロイしていないのでこの画面になってしまうんですね。とはいえ、この画面が出るということはアプリケーション・サーバーが IKS 環境内で動いている証拠でもあります。
【YAML ファイルの解説】
YAML ファイルはこちらを使っています:
apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: tomcat spec: selector: app: tomcat ports: - port: 8080 protocol: TCP targetPort: 8080 nodePort: 30080 type: NodePort --- apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: tomcat spec: replicas: 1 selector: matchLabels: app: tomcat template: metadata: labels: app: tomcat spec: containers: - name: tomcat image: tomcat ports: - containerPort: 8080
Deployment 1つと、Service 1つのごくごくシンプルな YAML ファイルですが、一応解説を加えておきます。アプリケーションそのものは 8080 番ポートで動作するように作られているため、NodePort 30080 番を指定して、外部からは 30080 番ポートでアクセスできるようにしています(NodePort として指定可能な番号の範囲は 30000 ~ 32767 です、指定しない場合は空いている番号がランダムに割り振られます)。また ReplicaSet は1つだけで作りました。
デプロイしたコンテナイメージを削除する場合はデプロイ時に使った YAML ファイルを再度使って、以下のコマンドを実行します。不要であれば削除しておきましょう:
$ kubectl delete -f https://raw.githubusercontent.com/dotnsf/yamls_for_iks/main/tomcat.yaml
【紹介したイメージ】
https://hub.docker.com/_/tomcat
【紹介記録】
Day | カテゴリー | デプロイ内容 |
---|---|---|
0 | 準備 | 準備作業 |
1 | ウェブサーバー | hostname |
2 | Apache HTTP | |
3 | Nginx | |
4 | Tomcat | |
5 | Websphere Liberty | |
6 | データベース | MySQL |
7 | phpMyAdmin | |
8 | PostgreSQL | |
9 | pgAdmin4 | |
10 | MongoDB | |
11 | Mongo-Express | |
12 | Redis | |
13 | RedisCommander | |
14 | ElasticSearch | |
15 | Kibana | |
16 | CouchDB | |
17 | CouchBase | |
18 | HATOYA | |
19 | プログラミング | Node-RED |
20 | Scratch | |
21 | Eclipse Orion | |
22 | Swagger Editor | |
23 | R Studio | |
24 | Jenkins | |
25 | アプリケーション | FX |
26 | 2048 | |
27 | DOS Box | |
28 | VNC Server(Lubuntu) | |
29 | Drupal | |
30 | WordPress |