IBM PDP(Power Development Platform) は IBM がビジネスパートナー向けに無料で Power チップのサーバーをクラウド経由で貸し出すサービスです。この利用方法やセットアップ手順については以前のブログで記述しているのでそちらを参照ください:
この予約手順の中で、1つ不満というか、仕様が???な箇所がありました。それはアメリカとの時差の関係で、申し込みから最短でも18時間ほど待つことになる、ということです。まあ18時間待てばいいとも言えるのですが、「それすらも待てん!」というタイム・イズ・マネーなあなたに贈る裏ワザです。
まず現象を確認してみましょう。実際の PDP でのサーバー予約画面がこちらです:
いくつかの必須入力項目がありますが一旦無視します。そして Project Dates(利用期間)欄に注目です。ローカルタイムとして 2014/12/26 12:43PM と出ています。これは日本時間です。利用時間は米国東海岸時間で指定する必要があります。また利用開始は現在から2時間以上先の時刻を指定する必要があります。
この現在時刻は米国東海岸時間では 2014/12/25 10:43PM なので、計算上では 2014/12/26 00:43AM 以降を指定すればいいということになります。 というわけで念のため 12 時間ほど余裕を持たせて 2014/12/26 01:00PM を指定してみました。で、 "Add resources to project" ボタンをクリックします:
ところがエラーです。"The start date and time should be more than 2 hours ahead of the current date and time." つまり「現在よりも2時間以上先じゃないとダメよ」というエラーメッセージですが、それは分かっていたつもりでした:
どうやら「現在のローカル時間で2時間以上先の時刻を指定する。ただしその指定時刻は米国東海岸時刻と解釈されて予約される」という困った(?)挙動になっているようなのでした。
つまり上記例だと現在が日本時間で 2014/12/26 12:43PM なので、2014/12/26 02:43PM 以降の時刻でないと受け付けない、というエラーが出ていることになります。そしてここに 2014/12/26 03:00PM と指定すると、予約はできるのですが、米国東海岸時刻での 2014/12/26 03:00PM(日本時間 2014/26/27 07:00AM)から使えるようになる、という予約をしたことになるのでした。上記で「18時間待つ」と書いたのはこういう背景があるのでした(2時間+時差16時間)。うーむ、なるほど・・・ (^^;;
まあ使える期間が変わるわけではないし、そこまで急ぐ必要がなければこれで逆算しながら予約してもいいのですが、どうしても2時間後から使いたい、という場合は以下の手順を実行してください。
まずロケールを変更します。 Windows であればコントロールパネルから「日付と時刻」をクリックし、「タイムゾーンの変更」ボタンをクリックします:
タイムゾーンを米国東部標準時に変更して、OKをクリックします:
これでこの PC は米国東海岸時間で動いていることになります:
改めて PDP のサーバーリソース予約画面を開いて利用期間を指定します。今度はローカルタイムが先程変更したように米国東海岸時間(2014/12/25 10:45PM)になっていることを確認して、その2時間ちょっと先である 2014/12/26 01:00AM からの利用を指定します。併せてプロジェクト名など他の必須入力項目も埋めておきます。最後に "Add resources to project" ボタンをクリック:
今度は成功しました! エラーメッセージもなく、Resources 欄に指定のマシンリソースが追加されたはずです。最後に "Create project and resavation" ボタンでサーバーリソースの予約を完了すれば、約2時間後から利用できるリソースが予約できます:
なお、タイトルでは Linux を借りる場合という書き方としていますが、AIX や IBM i を借りる場合も同様です。
予約後はまたロケールを元に戻しておくことをお忘れなく。
(2014/Dec/27 追記)
上記で「米国東海岸時間」と書いていますが、自信なくなってきました。もしかすると「米国山岳時間」にするのが正解かもしれない・・・
この予約手順の中で、1つ不満というか、仕様が???な箇所がありました。それはアメリカとの時差の関係で、申し込みから最短でも18時間ほど待つことになる、ということです。まあ18時間待てばいいとも言えるのですが、「それすらも待てん!」というタイム・イズ・マネーなあなたに贈る裏ワザです。
まず現象を確認してみましょう。実際の PDP でのサーバー予約画面がこちらです:
いくつかの必須入力項目がありますが一旦無視します。そして Project Dates(利用期間)欄に注目です。ローカルタイムとして 2014/12/26 12:43PM と出ています。これは日本時間です。利用時間は米国東海岸時間で指定する必要があります。また利用開始は現在から2時間以上先の時刻を指定する必要があります。
この現在時刻は米国東海岸時間では 2014/12/25 10:43PM なので、計算上では 2014/12/26 00:43AM 以降を指定すればいいということになります。 というわけで念のため 12 時間ほど余裕を持たせて 2014/12/26 01:00PM を指定してみました。で、 "Add resources to project" ボタンをクリックします:
ところがエラーです。"The start date and time should be more than 2 hours ahead of the current date and time." つまり「現在よりも2時間以上先じゃないとダメよ」というエラーメッセージですが、それは分かっていたつもりでした:
どうやら「現在のローカル時間で2時間以上先の時刻を指定する。ただしその指定時刻は米国東海岸時刻と解釈されて予約される」という困った(?)挙動になっているようなのでした。
つまり上記例だと現在が日本時間で 2014/12/26 12:43PM なので、2014/12/26 02:43PM 以降の時刻でないと受け付けない、というエラーが出ていることになります。そしてここに 2014/12/26 03:00PM と指定すると、予約はできるのですが、米国東海岸時刻での 2014/12/26 03:00PM(日本時間 2014/26/27 07:00AM)から使えるようになる、という予約をしたことになるのでした。上記で「18時間待つ」と書いたのはこういう背景があるのでした(2時間+時差16時間)。うーむ、なるほど・・・ (^^;;
まあ使える期間が変わるわけではないし、そこまで急ぐ必要がなければこれで逆算しながら予約してもいいのですが、どうしても2時間後から使いたい、という場合は以下の手順を実行してください。
まずロケールを変更します。 Windows であればコントロールパネルから「日付と時刻」をクリックし、「タイムゾーンの変更」ボタンをクリックします:
タイムゾーンを米国東部標準時に変更して、OKをクリックします:
これでこの PC は米国東海岸時間で動いていることになります:
改めて PDP のサーバーリソース予約画面を開いて利用期間を指定します。今度はローカルタイムが先程変更したように米国東海岸時間(2014/12/25 10:45PM)になっていることを確認して、その2時間ちょっと先である 2014/12/26 01:00AM からの利用を指定します。併せてプロジェクト名など他の必須入力項目も埋めておきます。最後に "Add resources to project" ボタンをクリック:
今度は成功しました! エラーメッセージもなく、Resources 欄に指定のマシンリソースが追加されたはずです。最後に "Create project and resavation" ボタンでサーバーリソースの予約を完了すれば、約2時間後から利用できるリソースが予約できます:
なお、タイトルでは Linux を借りる場合という書き方としていますが、AIX や IBM i を借りる場合も同様です。
予約後はまたロケールを元に戻しておくことをお忘れなく。
(2014/Dec/27 追記)
上記で「米国東海岸時間」と書いていますが、自信なくなってきました。もしかすると「米国山岳時間」にするのが正解かもしれない・・・