KVM の virsh console コマンドを使って、(極端な話、ネットワークが有効になっていなくても)ホストOSからゲストOSにコンソールログインすることができる、ことになっています。

が、何も考えずに virsh console (ドメイン名) を実行すると 

ドメイン XXXX に接続しました

エスケープ文字は ^] です

と表示され、ここで Enter キーを押すとログインプロンプトが表示される・・・はずなのですが、なぜか固まってしまいます。 

どうもゲストOS側でコンソールログインをするための設定が必要な模様。結論としては次の2点:

(1) /etc/grub.conf にカーネルオプションを追加設定

kernel /vmlinuz-2.6.18-238.el6 ro root=/dev/***   console=tty0 console=ttyS0,115200n8
(kernel で始まる行の最後に赤字部分を追加、kernel で始まる行が複数ある場合は全てに設定)

(2) /etc/inittab にコンソールモードの設定を追加

S0:12345:respawn:/sbin/agetty ttyS0 115200
(赤字の一行を追加)


これで再起動後に、改めてホストOSから virsh console XXXX でコンソールログインが可能になります。

なお、コンソールから抜けるには CTRL+] です。


ゲストOSが
 ・別のゲストOSを元に複製で作成して、
 ・DHCPでIPアドレス設定するようになっていて、
 ・かつGUIが使えない(virt-manager から参照できない)
ようなケースでは、起動直後のIPアドレスを確認するための手段が「コンソールログインして ifconfig」しかないので、この方法が必要になるのでした。