IBM Cloudant のバイナリ・アタッチメント機能を使って、簡易的なファイルサーバー代わりに使う方法を紹介します。具体的には curl コマンドを使って手元の画像ファイル(でなくてもよい)をアップロードし、URL を指定して画像を表示できるようにする、というものです。
とりあえず以下の作業を行うには IBM Cloudant のデータベースと curl コマンドが必要です。前者は IBM Cloud のライトアカウントを使って無料で入手することも可能です。IBM Cloud にログイン後、IBM Cloudant のインスタンスを(無料であれば Lite プランで)作成しておいてください:
また、以下のコマンド実行時に必要になるため、この Cloudant サービスのアクセス情報を確認しておきます。サービスを選択し、「サービス資格情報」と書かれたタブを選んで、「資格情報の表示」をクリックします(「資格情報の表示」がなかったら新規に作成してからクリックします):
すると以下のような表示が画面下に出てきます:
この中の username の値と、password の値を後でコマンド実行する際に指定することになります。どこかにメモしておくか、コピー&ペーストできるようにしておいてください。
また curl コマンドは使う方のシステムにあわせて適宜入手してください。Linux や MacOS であればたいてい標準で入っているはずですが、Windows の場合は別途インストールが必要です。私はこちらのをダウンロードしてインストールしました:
https://curl.haxx.se/download.html
実際に以下の作業を行う前に、IBM Cloudant 内に今回の作業の対象となるデータベースを用意します。今回は testdb という名称のデータベースを1つ用意しました。このデータベースを簡易ファイルサーバー代わりに使う方法を紹介します:
まずはファイルを保存する手順です。今回は仮に cloudant.png という名前の以下のような画像ファイルを保存することにします:
コマンドプロンプト(Linux や MacOS の場合はターミナル)を開き、この cloudant.png が存在しているフォルダに移動して、以下のコマンドを入力します:
仮に username の値が "user1"、password の値が "pass1"、ドキュメントIDを "doc001"、アタッチメント名を "att001" とすると以下のようなコマンドになります:
このコマンドが成功すると以下のような JSON が返されます:
コマンド実行が成功すると同じディレクトリにある cloudant.png ファイルを Cloudant の testdb にアップロードします。なお Content-Type の異なるファイルをアップロードする場合は -H オプションで指定する Content-Type を変えて指定してください。
Cloudant に保存したファイルを取り出す場合は以下の URL をブラウザで指定します:
同様に username の値が "user1"、password の値が "pass1"、ドキュメントIDを "doc001"、アタッチメント名を "att001" とすると以下のような URL になります:
ブラウザのアドレス欄に指定すると、こんな感じで表示できます:
Cloudant のアタッチメント機能を使った簡易的なファイル保存のやりかたを紹介しました。Node-RED でウェブページを作る際の静的画像をどうするか、という問題を比較的簡単に解決する方法の1つだと思っています。
とりあえず以下の作業を行うには IBM Cloudant のデータベースと curl コマンドが必要です。前者は IBM Cloud のライトアカウントを使って無料で入手することも可能です。IBM Cloud にログイン後、IBM Cloudant のインスタンスを(無料であれば Lite プランで)作成しておいてください:
また、以下のコマンド実行時に必要になるため、この Cloudant サービスのアクセス情報を確認しておきます。サービスを選択し、「サービス資格情報」と書かれたタブを選んで、「資格情報の表示」をクリックします(「資格情報の表示」がなかったら新規に作成してからクリックします):
すると以下のような表示が画面下に出てきます:
この中の username の値と、password の値を後でコマンド実行する際に指定することになります。どこかにメモしておくか、コピー&ペーストできるようにしておいてください。
また curl コマンドは使う方のシステムにあわせて適宜入手してください。Linux や MacOS であればたいてい標準で入っているはずですが、Windows の場合は別途インストールが必要です。私はこちらのをダウンロードしてインストールしました:
https://curl.haxx.se/download.html
実際に以下の作業を行う前に、IBM Cloudant 内に今回の作業の対象となるデータベースを用意します。今回は testdb という名称のデータベースを1つ用意しました。このデータベースを簡易ファイルサーバー代わりに使う方法を紹介します:
まずはファイルを保存する手順です。今回は仮に cloudant.png という名前の以下のような画像ファイルを保存することにします:
コマンドプロンプト(Linux や MacOS の場合はターミナル)を開き、この cloudant.png が存在しているフォルダに移動して、以下のコマンドを入力します:
$ curl https://(username の値):(password の値)@(username の値).cloudant.com/testdb/(作成するドキュメントの _id)/(作成するアタッチメントの名称) -X PUT -H "Content-Type: image/png" --data-binary @cloudant.png
仮に username の値が "user1"、password の値が "pass1"、ドキュメントIDを "doc001"、アタッチメント名を "att001" とすると以下のようなコマンドになります:
$ curl https://user1:pass1@user1.cloudant.com/testdb/doc001/att001 -X PUT -H "Content-Type: image/png" --data-binary @cloudant.png
このコマンドが成功すると以下のような JSON が返されます:
{ "ok": true, "id": "doc001", "rev": "1-xxxxxxxx" }
コマンド実行が成功すると同じディレクトリにある cloudant.png ファイルを Cloudant の testdb にアップロードします。なお Content-Type の異なるファイルをアップロードする場合は -H オプションで指定する Content-Type を変えて指定してください。
Cloudant に保存したファイルを取り出す場合は以下の URL をブラウザで指定します:
https://(username の値):(password の値)@(username の値).cloudant.com/testdb/(作成するドキュメントの _id)/(作成するアタッチメントの名称)
同様に username の値が "user1"、password の値が "pass1"、ドキュメントIDを "doc001"、アタッチメント名を "att001" とすると以下のような URL になります:
https://user1:pass1@user1.cloudant.com/testdb/doc001/att001
ブラウザのアドレス欄に指定すると、こんな感じで表示できます:
Cloudant のアタッチメント機能を使った簡易的なファイル保存のやりかたを紹介しました。Node-RED でウェブページを作る際の静的画像をどうするか、という問題を比較的簡単に解決する方法の1つだと思っています。