IBM Cloud から提供されている 30 日間無料 Kubernetes サービス(IBM Kubernetes Service 、以下 "IKS")環境を使って利用することのできるコンテナイメージを1日に1個ずつ 30 日間連続で紹介していきます。
環境のセットアップや制約事項については Day0 のこちらの記事を参照してください。
Day 13 は Day 12 で紹介した Redis 環境を GUI で使うためのウェブツールとして RedisCommander イメージをデプロイする例を紹介します。

【イメージの概要】
RedisCommander は Redis を CLI ではなく、GUI から利用するためのツール(ウェブ用クライアント)です。
【イメージのデプロイ】
まずはこちらのファイルを自分の PC にダウンロードしてください:
https://raw.githubusercontent.com/dotnsf/yamls_for_iks/main/rediscommander.yaml
次にこのファイルをテキストエディタで開いてパラメータを編集します。具体的には以下2箇所の value 値を変更してください。それぞれの具体的な意味は以下の通りです:
・REDIS_HOST : 接続先 Redis サーバー(初期値 xxx.xxx.xxx.xxx)
・REDIS_PORT : 接続先 Redis ポート番号(初期値 30379)
ではこのダウンロード&編集した rediscommander.yaml ファイルを指定してデプロイします。以下のコマンドを実行する前に Day 0 の内容を参照して ibmcloud CLI ツールで IBM Cloud にログインし、クラスタに接続するまでを済ませておいてください。
そして以下のコマンドを実行します:
以下のコマンドで Redis および RedisCommander 関連の Deployment, Service, Pod, Replicaset がそれぞれ1つずつ生成されたことと、サービスが 30379 番ポート(Redis)と 30080 番ポート(RedisCommander)で公開されていることを確認します:
この後に実際にサービスを利用するため、以下のコマンドでワーカーノードのパブリック IP アドレスを確認します(以下の例であれば 161.51.204.190):
つまりこの時点で(上述の結果であれば)アプリケーションは http://169.51.204.190:30080/ で稼働している、ということになります。早速実行してみます。ウェブブラウザか curl コマンドを使って、アプリケーションの URL(上述の方法で確認した URL)にアクセスしてみます:

Redis サーバーに接続しました。左メニューの接続アイコンをクリックすると、選択したデータベースの詳細内容を確認することができます:

【YAML ファイルの解説】
YAML ファイルはこちらを使っています:
Deployment 1つと、Service 1つのごくごくシンプルな YAML ファイルですが、一応解説を加えておきます。アプリケーションそのものは 8081 番ポートで動作するように作られているため、NodePort 30080 番を指定して、外部からは 30080 番ポートでアクセスできるようにしています(NodePort として指定可能な番号の範囲は 30000 ~ 32767 です、指定しない場合は空いている番号がランダムに割り振られます)。また ReplicaSet は1つだけで作りました。
デプロイしたコンテナイメージを削除する場合はデプロイ時に使った YAML ファイルを再度使って、以下のコマンドを実行します。不要であれば削除しておきましょう(Day 12 の Redis も一緒に作成しておきましょう)
:
【紹介したイメージ】
https://hub.docker.com/r/rediscommander/redis-commander
【紹介記録】
環境のセットアップや制約事項については Day0 のこちらの記事を参照してください。
Day 13 は Day 12 で紹介した Redis 環境を GUI で使うためのウェブツールとして RedisCommander イメージをデプロイする例を紹介します。

【イメージの概要】
RedisCommander は Redis を CLI ではなく、GUI から利用するためのツール(ウェブ用クライアント)です。
【イメージのデプロイ】
まずはこちらのファイルを自分の PC にダウンロードしてください:
https://raw.githubusercontent.com/dotnsf/yamls_for_iks/main/rediscommander.yaml
次にこのファイルをテキストエディタで開いてパラメータを編集します。具体的には以下2箇所の value 値を変更してください。それぞれの具体的な意味は以下の通りです:
・REDIS_HOST : 接続先 Redis サーバー(初期値 xxx.xxx.xxx.xxx)
・REDIS_PORT : 接続先 Redis ポート番号(初期値 30379)
ではこのダウンロード&編集した rediscommander.yaml ファイルを指定してデプロイします。以下のコマンドを実行する前に Day 0 の内容を参照して ibmcloud CLI ツールで IBM Cloud にログインし、クラスタに接続するまでを済ませておいてください。
そして以下のコマンドを実行します:
$ kubectl apply -f rediscommander.yaml
以下のコマンドで Redis および RedisCommander 関連の Deployment, Service, Pod, Replicaset がそれぞれ1つずつ生成されたことと、サービスが 30379 番ポート(Redis)と 30080 番ポート(RedisCommander)で公開されていることを確認します:
$ kubectl get all NAME READY STATUS RESTARTS AGE pod/redis-commander-b8f7c4c7d-wr87m 1/1 Running 0 11s pod/redis-fd794cd65-8phh2 1/1 Running 0 7m53s NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE service/kubernetes ClusterIP 172.21.0.1 <none> 443/TCP 27d service/redis-commander NodePort 172.21.60.99 <none> 8081:30080/TCP 13s service/redisserver NodePort 172.21.187.90 <none> 6379:30379/TCP 7m55s NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE deployment.apps/redis 1/1 1 1 7m54s deployment.apps/redis-commander 1/1 1 1 12s NAME DESIRED CURRENT READY AGE replicaset.apps/redis-commander-b8f7c4c7d 1 1 1 13s replicaset.apps/redis-fd794cd65 1 1 1 7m55s
この後に実際にサービスを利用するため、以下のコマンドでワーカーノードのパブリック IP アドレスを確認します(以下の例であれば 161.51.204.190):
$ ibmcloud ks worker ls --cluster=mycluster-free
OK
ID パブリック IP プライベート IP フレーバー 状態 状況 ゾーン バージョン
kube-c3biujbf074rs3rl76t0-myclusterfr-default-000000df 169.51.204.190 10.144.185.144 free normal Ready mil01 1.20.7_1543*
つまりこの時点で(上述の結果であれば)アプリケーションは http://169.51.204.190:30080/ で稼働している、ということになります。早速実行してみます。ウェブブラウザか curl コマンドを使って、アプリケーションの URL(上述の方法で確認した URL)にアクセスしてみます:

Redis サーバーに接続しました。左メニューの接続アイコンをクリックすると、選択したデータベースの詳細内容を確認することができます:

【YAML ファイルの解説】
YAML ファイルはこちらを使っています:
apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: redis-commander spec: selector: app: redis-commander ports: - port: 8081 protocol: TCP targetPort: 8081 nodePort: 30080 type: NodePort --- apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: redis-commander spec: replicas: 1 selector: matchLabels: app: redis-commander template: metadata: labels: app: redis-commander spec: containers: - name: redis-commander image: rediscommander/redis-commander env: - name: REDIS_HOST value: "169.51.204.190" - name: REDIS_PORT value: "30379" ports: - containerPort: 8081
Deployment 1つと、Service 1つのごくごくシンプルな YAML ファイルですが、一応解説を加えておきます。アプリケーションそのものは 8081 番ポートで動作するように作られているため、NodePort 30080 番を指定して、外部からは 30080 番ポートでアクセスできるようにしています(NodePort として指定可能な番号の範囲は 30000 ~ 32767 です、指定しない場合は空いている番号がランダムに割り振られます)。また ReplicaSet は1つだけで作りました。
デプロイしたコンテナイメージを削除する場合はデプロイ時に使った YAML ファイルを再度使って、以下のコマンドを実行します。不要であれば削除しておきましょう(Day 12 の Redis も一緒に作成しておきましょう)
:
$ kubectl delete -f rediscommander.yaml
【紹介したイメージ】
https://hub.docker.com/r/rediscommander/redis-commander
【紹介記録】
Day | カテゴリー | デプロイ内容 |
---|---|---|
0 | 準備 | 準備作業 |
1 | ウェブサーバー | hostname |
2 | Apache HTTP | |
3 | Nginx | |
4 | Tomcat | |
5 | Websphere Liberty | |
6 | データベース | MySQL |
7 | phpMyAdmin | |
8 | PostgreSQL | |
9 | pgAdmin4 | |
10 | MongoDB | |
11 | Mongo-Express | |
12 | Redis | |
13 | RedisCommander | |
14 | ElasticSearch | |
15 | Kibana | |
16 | CouchDB | |
17 | CouchBase | |
18 | HATOYA | |
19 | プログラミング | Node-RED |
20 | Scratch | |
21 | Eclipse Orion | |
22 | Swagger Editor | |
23 | R Studio | |
24 | Jenkins | |
25 | アプリケーション | FX |
26 | 2048 | |
27 | DOS Box | |
28 | VNC Server(Lubuntu) | |
29 | Drupal | |
30 | WordPress |
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