スタバとか、デニーズとか、マクドナルドとか、最近は(特定のキャリアと契約している前提なしで一定時間使える)無料の公衆無線 LAN が使える場所が増えてきました。

これらを使う場合、まずは無線 LAN をその SSID で普通に接続します。この時点で無線 LAN としては接続できて(IP アドレスが取得できて)いますが、まだインターネットを自由に使える状態ではありません:
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この状態でウェブブラウザを開くと、「ネットワークのログインページ」を開くボタンが表示されたり、ブラウザの種類によってはどこかのページを開こうとした際にログインページにリダイレクトされて、もう1段階の認証を行うことになります:
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スタバであればこんな感じのログインページが表示され、ここから処理を進めてインターネットに接続します(場合によってはメールアドレスやパスワードを登録する必要があるかもしれません):
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この仕組を使う中で気付いたことがあります。自分は主に2種類のノート PC を持ち歩いていて、うち1台ではこの公衆無線 LAN を問題なく使えるのですが、もう1台では「ネットワークのログインページ」へ移動するためのボタンが表示されず、かといって、そのままインターネットを使おうとしても使えない、という現象が発生するのでした:
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この現象は起こったり起こらなかったり・・・ではなく、問題ない PC では発生せず、問題のある PC では 100% 再現しました。要は「PC の設定の違い」が原因と思われる挙動の違いでした。その原因と対処法を調べたので、その備忘録を兼ねた報告です。

この現象が発生する原因が1つだけとは限らないのですが、自分のケースでの原因は「DNS 設定」でした。問題なく接続できる(ログインページが表示される)方の PC では DNS サーバーのアドレスを自動取得する設定になっていました:
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一方、接続できない方の PC ではこの部分が特定の DNS サーバーを使うよう指定されていました。具体的には 1.1.1.1 や 8.8.8.8 などの名前解決が早いことで定評のある公衆 DNS サーバーのアドレスを指定していました。自宅や会社で使うぶんにはこの設定でも問題なかったのですが、今回紹介しているような公衆無線 LAN ではこれらの IP アドレスへの接続が(ログインページを経由して認証する前には)許可されていないらしく、ゲートウェイのファイアウォールを超えることができず、結果として名前解決ができずに接続ができない、という状況になっているようでした。

したがって、この場合であれば DNS サーバーを上記のように「自動的に取得」するように設定し直します。すると、再度ウェブブラウザを起動した際にログインページへのリダイレクトボタンが表示されて、改めて認証ページを経由することでインターネットが利用できるようになりました。

1.1.1.1 や 8.8.8.8 にこんな落とし穴があったとは・・・