オープンソースのブロックチェーン環境である Hyperledger Fabric 用のフレームワークとして Hyperledger Composer が提供されています:
https://hyperledger.github.io/composer/
この Composer (と Hyperledger Fabric)を使うことでブロックチェーンアプリケーションおよびビジネスネットワークを比較的簡単に作れるようになる、というものです。
この Composer を実際に動かして体験できるサービス(Hyperledger Composer Playground)がオンライン上で公開されているので使ってみました。以下はオンライン版の Composer Playground でも、ローカル版の Composer でも同じように実行できます。なお、Composer をローカル環境に導入する場合の手順は以下を参考にしてください:
Hyperledger Composer フレームワークをインストールする
では実際に Composer を使ってみましょう。まずは Hyperledger Composer Playground にアクセスします。オンライン版であれば、http://composer-playground.mybluemix.net/editor に、ローカル環境にインストールした場合であれば composer.sh を実行後に http://localhost:8080/ にアクセスします:

このサービスを以前に使ったことがある場合はローカルストレージに以前の情報が記憶されて残っています。初めから体験し直したい場合は、ブラウザのコンソールで
Composer Playground 起動画面の "Let's Blockchain!" と書かれたボタンをクリックしてダイアログを消すと、このような初期画面になります:

Composer では Model, Script, ACL の3つを定義してブロックチェーン上のアプリケーション(というか挙動)を定義します。この Composer Playground はサンプルをベースにこれらを改良して、実際にデプロイして動かすことができるオンラインサービスです。
では実際にサンプルを改良してシンプルなトレードアプリを作ってみましょう。まずは Model を変更してみます。画面左で "Model File models/sample.cto" と書かれた箇所をクリックして選択します。するとこのファイルの内容が画面右のエディタで表示されます:

画面右はエディタになっているので編集可能です。デフォルトの中身を全て消し、代わりに以下の内容を(コピペなどで)入力します:
※入力直後に画面が以下のようになり、他のファイルでエラーが発生します。これは Model が変更になって、その Model に合わない内容が Script や ACL に設定されているためのエラーです。このエラーはこの後で修正していきます:

※またエディタ内で編集した内容は自動的に保存されるようになっていますが、うまく働かないこともあるようです。その場合は Ctrl+S を実行して強制保存してください。環境によっては画面に HTML の保存ダイアログが出てしまうこともありますが、そちらはキャンセルしてください。
namespace (org.acme.mynetwork) を定義した上で、"Commodity" という asset 1つ(id は tradingSymbol)、"Trader" という participant 1つ(id は tradeId)、そして "Trade" という transaction 1つを定義しています。Model ではこのように取り扱うオブジェクトを asset 、取り扱う人(ネットワーク参加者)を participant、実行する処理を transaction と呼び、これらをまとめて定義するのが Model です。
では次にこの Model に合うように Script を変更します。画面左の "Script File lib/sample.js" と書かれた部分をクリックし、画面右のエディタで以下の内容に書き換えます:

このスクリプトでは tradeCommodity という関数1つだけが定義されており、パラメータ内変数の書き換えを行った後でレジストリを取り出し、内容を書き換える、という処理を行っています。
最後に ACL を変更します。同様にして画面左の "Access Control permissions.acl" と書かれた箇所をクリックし、画面右のエディタで以下の内容に編集します:

↑デフォルトで全参加者にリソースへのアクセス権を与えるというシンプルな内容です。
ではここまでの変更内容を実際のブロックチェーンに反映させてみます。画面左下の "Deploy" ボタンをクリックします:

画面右上に "Deploy Successful" と表示されればデプロイは成功です。これだけで定義した内容が Blockchain に反映されました、簡単ですね:

Hyperledger Composer ではブロックチェーン上での動作確認を行うことも可能です。デプロイ後に "test" と書かれたタブを選択します。まずは Perticipant を登録してみましょう。画面左で "Trader" と書かれた箇所をクリック(※)し、画面右上の "+ Create New Participant" と書かれたボタンをクリックします:

※画面内に "Trader" という表示が出てこなくて、"SampleParticipant" という表示しか出てこない場合は変更が画面に反映されていない状態であることを意味しています。その場合は強制的に更新するため、一度 "Define" タブに戻って、定義内容を "Export" し、エクスポートした .bna ファイルを "Import" し直してください。これで強制的に更新を行うので "Trader" が表示されるようになるはずです:

テキスト入力のダイアログが開くので、以下の内容を入力して "Create New" ボタンをクリックします:

入力した Trader が登録されます:

同じ作業を繰り返して、以下の Trader も登録し、2つの Trader が Participant として登録されている状態にします:

同様にして asset である Commodity を作成します。"Commodity" が選択された状態で "+ Create New Asset" ボタンをクリックします:

以下の内容を入力して "Create New" ボタンをクリックし、TRADER1(Jenny)の asset "ABC" を登録します:

この状態で "Submit Transaction" ボタンをクリックして、トランザクションを1つ実行してみましょう:

トランザクションの内容は先程登録した TRADER1(Jenny) の Commodity アセット(ABC)の持ち主を TRADER2(Amy) に変更する、というものとします("Submit" をクリックするとトランザクションが実行されます):

トランザクション実行後、"All Transactions" にはブロックチェーン上で実行されたトランザクションが記録されます:

また、Assets 一覧を見ると、先程 TRADER1 の所有物として登録された Commodity "ABC" の持ち主が TRADER2 に変更されたことが確認できます:

このように Composer を使うと、ブロックチェーン上で定義すべき参加者の種類、アセットの種類、アクセス権が簡単に定義できるだけでなく、試験的にデプロイしてトランザクションを発生させた上で動作を確認することが(REST API を呼んだり、プログラミングしたりしなくても)簡単に行えるようになります。
なお、上記で紹介している内容は以下のページを参考に日本語訳と解説を加えたものです。詳しくはこちらも参照ください:
https://hyperledger.github.io/composer/tutorials/playground-guide.html
https://hyperledger.github.io/composer/
この Composer (と Hyperledger Fabric)を使うことでブロックチェーンアプリケーションおよびビジネスネットワークを比較的簡単に作れるようになる、というものです。
この Composer を実際に動かして体験できるサービス(Hyperledger Composer Playground)がオンライン上で公開されているので使ってみました。以下はオンライン版の Composer Playground でも、ローカル版の Composer でも同じように実行できます。なお、Composer をローカル環境に導入する場合の手順は以下を参考にしてください:
Hyperledger Composer フレームワークをインストールする
では実際に Composer を使ってみましょう。まずは Hyperledger Composer Playground にアクセスします。オンライン版であれば、http://composer-playground.mybluemix.net/editor に、ローカル環境にインストールした場合であれば composer.sh を実行後に http://localhost:8080/ にアクセスします:

このサービスを以前に使ったことがある場合はローカルストレージに以前の情報が記憶されて残っています。初めから体験し直したい場合は、ブラウザのコンソールで
> localStorage.clear()
と実行してから以下を続けてください。Composer Playground 起動画面の "Let's Blockchain!" と書かれたボタンをクリックしてダイアログを消すと、このような初期画面になります:

Composer では Model, Script, ACL の3つを定義してブロックチェーン上のアプリケーション(というか挙動)を定義します。この Composer Playground はサンプルをベースにこれらを改良して、実際にデプロイして動かすことができるオンラインサービスです。
では実際にサンプルを改良してシンプルなトレードアプリを作ってみましょう。まずは Model を変更してみます。画面左で "Model File models/sample.cto" と書かれた箇所をクリックして選択します。するとこのファイルの内容が画面右のエディタで表示されます:

画面右はエディタになっているので編集可能です。デフォルトの中身を全て消し、代わりに以下の内容を(コピペなどで)入力します:
/**
* My commodity trading network
*/
namespace org.acme.mynetwork
asset Commodity identified by tradingSymbol {
o String tradingSymbol
o String description
o String mainExchange
o Double quantity
--> Trader owner
}
participant Trader identified by tradeId {
o String tradeId
o String firstName
o String lastName
}
transaction Trade {
--> Commodity commodity
--> Trader newOwner
}
※入力直後に画面が以下のようになり、他のファイルでエラーが発生します。これは Model が変更になって、その Model に合わない内容が Script や ACL に設定されているためのエラーです。このエラーはこの後で修正していきます:

※またエディタ内で編集した内容は自動的に保存されるようになっていますが、うまく働かないこともあるようです。その場合は Ctrl+S を実行して強制保存してください。環境によっては画面に HTML の保存ダイアログが出てしまうこともありますが、そちらはキャンセルしてください。
namespace (org.acme.mynetwork) を定義した上で、"Commodity" という asset 1つ(id は tradingSymbol)、"Trader" という participant 1つ(id は tradeId)、そして "Trade" という transaction 1つを定義しています。Model ではこのように取り扱うオブジェクトを asset 、取り扱う人(ネットワーク参加者)を participant、実行する処理を transaction と呼び、これらをまとめて定義するのが Model です。
では次にこの Model に合うように Script を変更します。画面左の "Script File lib/sample.js" と書かれた部分をクリックし、画面右のエディタで以下の内容に書き換えます:

/**
* Track the trade of a commodity from one trader to another
* @param {org.acme.mynetwork.Trade} trade - the trade to be processed
* @transaction
*/
function tradeCommodity(trade) {
trade.commodity.owner = trade.newOwner;
return getAssetRegistry('org.acme.mynetwork.Commodity')
.then(function (assetRegistry) {
return assetRegistry.update(trade.commodity);
});
}
このスクリプトでは tradeCommodity という関数1つだけが定義されており、パラメータ内変数の書き換えを行った後でレジストリを取り出し、内容を書き換える、という処理を行っています。
最後に ACL を変更します。同様にして画面左の "Access Control permissions.acl" と書かれた箇所をクリックし、画面右のエディタで以下の内容に編集します:

/**
* Access control rules for mynetwork
*/
rule Default {
description: "Allow all participants access to all resources"
participant: "ANY"
operation: ALL
resource: "org.acme.mynetwork.*"
action: ALLOW
}
rule SystemACL {
description: "System ACL to permit all access"
participant: "org.hyperledger.composer.system.Participant"
operation: ALL
resource: "org.hyperledger.composer.system.**"
action: ALLOW
}
↑デフォルトで全参加者にリソースへのアクセス権を与えるというシンプルな内容です。
ではここまでの変更内容を実際のブロックチェーンに反映させてみます。画面左下の "Deploy" ボタンをクリックします:

画面右上に "Deploy Successful" と表示されればデプロイは成功です。これだけで定義した内容が Blockchain に反映されました、簡単ですね:

Hyperledger Composer ではブロックチェーン上での動作確認を行うことも可能です。デプロイ後に "test" と書かれたタブを選択します。まずは Perticipant を登録してみましょう。画面左で "Trader" と書かれた箇所をクリック(※)し、画面右上の "+ Create New Participant" と書かれたボタンをクリックします:

※画面内に "Trader" という表示が出てこなくて、"SampleParticipant" という表示しか出てこない場合は変更が画面に反映されていない状態であることを意味しています。その場合は強制的に更新するため、一度 "Define" タブに戻って、定義内容を "Export" し、エクスポートした .bna ファイルを "Import" し直してください。これで強制的に更新を行うので "Trader" が表示されるようになるはずです:

テキスト入力のダイアログが開くので、以下の内容を入力して "Create New" ボタンをクリックします:

{
"$class": "org.acme.mynetwork.Trader",
"tradeId": "TRADER1",
"firstName": "Jenny",
"lastName": "Jones"
}
入力した Trader が登録されます:

同じ作業を繰り返して、以下の Trader も登録し、2つの Trader が Participant として登録されている状態にします:
{
"$class": "org.acme.mynetwork.Trader",
"tradeId": "TRADER2",
"firstName": "Amy",
"lastName": "Williams"
}

同様にして asset である Commodity を作成します。"Commodity" が選択された状態で "+ Create New Asset" ボタンをクリックします:

以下の内容を入力して "Create New" ボタンをクリックし、TRADER1(Jenny)の asset "ABC" を登録します:

{
"$class": "org.acme.mynetwork.Commodity",
"tradingSymbol": "ABC",
"description": "Test commodity",
"mainExchange": "Euronext",
"quantity": 72.297,
"owner": "resource:org.acme.mynetwork.Trader#TRADER1"
}
この状態で "Submit Transaction" ボタンをクリックして、トランザクションを1つ実行してみましょう:

トランザクションの内容は先程登録した TRADER1(Jenny) の Commodity アセット(ABC)の持ち主を TRADER2(Amy) に変更する、というものとします("Submit" をクリックするとトランザクションが実行されます):

{
"$class": "org.acme.mynetwork.Trade",
"commodity": "resource:org.acme.mynetwork.Commodity#ABC",
"newOwner": "resource:org.acme.mynetwork.Trader#TRADER2"
}
トランザクション実行後、"All Transactions" にはブロックチェーン上で実行されたトランザクションが記録されます:

また、Assets 一覧を見ると、先程 TRADER1 の所有物として登録された Commodity "ABC" の持ち主が TRADER2 に変更されたことが確認できます:

このように Composer を使うと、ブロックチェーン上で定義すべき参加者の種類、アセットの種類、アクセス権が簡単に定義できるだけでなく、試験的にデプロイしてトランザクションを発生させた上で動作を確認することが(REST API を呼んだり、プログラミングしたりしなくても)簡単に行えるようになります。
なお、上記で紹介している内容は以下のページを参考に日本語訳と解説を加えたものです。詳しくはこちらも参照ください:
https://hyperledger.github.io/composer/tutorials/playground-guide.html

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