メインフレーム(IBM z Systems)の Linux 環境である LinuxONE を無料で 120 日間試用できる IBM LinuxONE コミュニティクラウドを紹介します:
https://developer.ibm.com/linuxone/
なお、この記事は 2015 年 12 月に公開したこの記事に似ていますが、いくつか変更点があるため、内容を 2017 年1月時点の最新版にして書き直したものです:
LinuxONE Community Cloud を使う
予定としては、この LinuxONE コミュニティクラウドを使って、cakePHP が動く環境を構築する所までの一通りの手順を紹介しようと思っています。とりあえず今回は同環境にユーザー登録してサーバーを申し込み、そのサーバーにアクセスするまでの手順を紹介します。
まず、ユーザー登録を行うため、IBM LinuxONE Community Cloud にアクセスし、トップページの "Request your trial" と書かれたボタンをクリックします(Ubuntu 環境を選択する場合のみ右側の "Test drive it now" ボタンをクリックします):
LinuxONE の申込画面に移動します。ここでは名前や住所、メールアドレスなどを英語で入力していきます。一番下のテキスト欄には申込みの利用目的を記載してください:
画面下にスクロールし、2箇所のチェックボックスにチェックを入れます。そして SMS を受け取れる(つまり手元にある)携帯電話の番号を入力します。国番号は日本の "81" を選択し、電話番号の最初の 0 を除いた番号( 080 で始まる場合であれば 80 から)を記載して、"Get Code" ボタンをクリックします:
しばらくすると、指定した携帯電話の SMS に数字の登録コードが送られてきます:
先程の画面に戻り、入手した登録コードを "Get code" ボタンの右にあるフィールドに入力して "Request your trial" ボタンをクリックします:
暫く待つと、指定したメールアドレスに登録結果が送られてきます。成功していると、LinuxONE コミュニティクラウドへのリンクと、ログイン時に指定する User ID (メールアドレス)およびパスワードが記載されています。これでサインアップは完了です:
では IBM LinuxONE コミュニティクラウドにログインしてみましょう。メールで送られてきた URL にブラウザでアクセスし、サインイン画面が表示されたらメールで受け取った User ID とパスワードを入力して、"Sign in" ボタンをクリックします:
正しくログインできると以下のようなトップ画面に移動します。今回はここから仮想サーバーを作成したいので、Virtual Servers の "Manage Instances" と書かれたボタンをクリックします:
最初の段階ではまだサーバーが1つも存在してないはずなので、以下のような画面になります(作成後は簡易ステータス画面になります)。それでは LinuxONE のインスタンスを作成するため、この画面の "Create" ボタンをクリックします:
Step 1 では最初にインスタンス名、次にその説明文を入力します。その下の Step 2 では OS のイメージを選択します(この図では RHEL 6.7 を選択していますが、SuSE Linux も含めて好きなディストリビューション/バージョンを選んでください):
その下の Step 3 ではサーバースペックを選択します。そして Step 4 ではログイン時に利用する SSH 鍵を指定します。鍵ペアのファイルを手元に持っている場合はそれをアップロードしていただいても構いません。ここでは新規に作成する前提で紹介しますので "Create" をクリックします:
鍵の名前を入力し、"Create a new key pair" ボタンをクリックします:
PEM 形式の秘密鍵ファイルのダウンロードが始まるので、これを保存してください:
作成した鍵は画面から選択できるようになっているはずです。この鍵を選んで、最後に "Create" ボタンをクリックしてください:
元の画面に戻ります。先程はサーバーインスタンスが1つも存在していなかったのですが、作成したサーバーが準備されています(この時点ではまだ準備中です):
数分待ってステータス(Status)欄が Active に変わるとサーバーインスタンスが準備完了です。IP Address 欄を見ると、このサーバーの IP アドレスが表示されていることも確認できます:
ではこのサーバーにリモートログインしてみましょう。SSH クライアントを使って、確認した IP アドレスに接続します(図は Windows の Tera Term):
認証ではユーザー名に "linux1" を指定します。パスフレーズはなしで、鍵ファイルに先程ダウンロードしたファイルを指定します:
IBM LinuxONE コミュニティクラウドのサーバーにログインできました!
念のため /proc/cpuinfo を cat してみます。アーキテクチャが IBM/S390 になっていて、メインフレームサーバーが使われていることがわかります:
以前試した時は DNS の設定が不十分だったりして、ここから更にネットワークの環境設定が必要だったりしたのですが、現在ではそういったこともなく、このまま利用開始できるサーバーとなっています。
(注 2017/Jan/11 追記)
現在でも LinuxONE コミュニティクラウドの RHEL6 では DNS の設定が不充分でした。 /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 の最後に以下の1行を加えるなりして、DNS サーバーを手動で設定する必要があります:
この LinuxONE の環境は 120 日間使える仮想サーバーなので、色々な使い勝手があります。次回以降で LAMP としての環境構築も含めて紹介する予定です。
https://developer.ibm.com/linuxone/
なお、この記事は 2015 年 12 月に公開したこの記事に似ていますが、いくつか変更点があるため、内容を 2017 年1月時点の最新版にして書き直したものです:
LinuxONE Community Cloud を使う
予定としては、この LinuxONE コミュニティクラウドを使って、cakePHP が動く環境を構築する所までの一通りの手順を紹介しようと思っています。とりあえず今回は同環境にユーザー登録してサーバーを申し込み、そのサーバーにアクセスするまでの手順を紹介します。
まず、ユーザー登録を行うため、IBM LinuxONE Community Cloud にアクセスし、トップページの "Request your trial" と書かれたボタンをクリックします(Ubuntu 環境を選択する場合のみ右側の "Test drive it now" ボタンをクリックします):
LinuxONE の申込画面に移動します。ここでは名前や住所、メールアドレスなどを英語で入力していきます。一番下のテキスト欄には申込みの利用目的を記載してください:
画面下にスクロールし、2箇所のチェックボックスにチェックを入れます。そして SMS を受け取れる(つまり手元にある)携帯電話の番号を入力します。国番号は日本の "81" を選択し、電話番号の最初の 0 を除いた番号( 080 で始まる場合であれば 80 から)を記載して、"Get Code" ボタンをクリックします:
しばらくすると、指定した携帯電話の SMS に数字の登録コードが送られてきます:
先程の画面に戻り、入手した登録コードを "Get code" ボタンの右にあるフィールドに入力して "Request your trial" ボタンをクリックします:
暫く待つと、指定したメールアドレスに登録結果が送られてきます。成功していると、LinuxONE コミュニティクラウドへのリンクと、ログイン時に指定する User ID (メールアドレス)およびパスワードが記載されています。これでサインアップは完了です:
では IBM LinuxONE コミュニティクラウドにログインしてみましょう。メールで送られてきた URL にブラウザでアクセスし、サインイン画面が表示されたらメールで受け取った User ID とパスワードを入力して、"Sign in" ボタンをクリックします:
正しくログインできると以下のようなトップ画面に移動します。今回はここから仮想サーバーを作成したいので、Virtual Servers の "Manage Instances" と書かれたボタンをクリックします:
最初の段階ではまだサーバーが1つも存在してないはずなので、以下のような画面になります(作成後は簡易ステータス画面になります)。それでは LinuxONE のインスタンスを作成するため、この画面の "Create" ボタンをクリックします:
Step 1 では最初にインスタンス名、次にその説明文を入力します。その下の Step 2 では OS のイメージを選択します(この図では RHEL 6.7 を選択していますが、SuSE Linux も含めて好きなディストリビューション/バージョンを選んでください):
その下の Step 3 ではサーバースペックを選択します。そして Step 4 ではログイン時に利用する SSH 鍵を指定します。鍵ペアのファイルを手元に持っている場合はそれをアップロードしていただいても構いません。ここでは新規に作成する前提で紹介しますので "Create" をクリックします:
鍵の名前を入力し、"Create a new key pair" ボタンをクリックします:
PEM 形式の秘密鍵ファイルのダウンロードが始まるので、これを保存してください:
作成した鍵は画面から選択できるようになっているはずです。この鍵を選んで、最後に "Create" ボタンをクリックしてください:
元の画面に戻ります。先程はサーバーインスタンスが1つも存在していなかったのですが、作成したサーバーが準備されています(この時点ではまだ準備中です):
数分待ってステータス(Status)欄が Active に変わるとサーバーインスタンスが準備完了です。IP Address 欄を見ると、このサーバーの IP アドレスが表示されていることも確認できます:
ではこのサーバーにリモートログインしてみましょう。SSH クライアントを使って、確認した IP アドレスに接続します(図は Windows の Tera Term):
認証ではユーザー名に "linux1" を指定します。パスフレーズはなしで、鍵ファイルに先程ダウンロードしたファイルを指定します:
IBM LinuxONE コミュニティクラウドのサーバーにログインできました!
念のため /proc/cpuinfo を cat してみます。アーキテクチャが IBM/S390 になっていて、メインフレームサーバーが使われていることがわかります:
(注 2017/Jan/11 追記)
現在でも LinuxONE コミュニティクラウドの RHEL6 では DNS の設定が不充分でした。 /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 の最後に以下の1行を加えるなりして、DNS サーバーを手動で設定する必要があります:
: : DNS1=8.8.8.8
この LinuxONE の環境は 120 日間使える仮想サーバーなので、色々な使い勝手があります。次回以降で LAMP としての環境構築も含めて紹介する予定です。
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