今まで Tomcat を使う場合は使い慣れた(理由はそれだけじゃないけど) Tomcat6 を使っていました。試しに Tomcat7 を導入する機会があったので、その導入手順を紹介します。環境はいつもの CentOS 6 です。


まずは Java/JDK 環境が必要です。今回は OpenJava JDK 1.7 を導入することにしました:
# yum install java-1.7.0-openjdk-devel

さて Tomcat7 です。実は CentOS 6 の標準リポジトリには Tomcat7 は含まれていません。標準で含まれているのは Tomcat6 ですが、yum でインストールする場合は
# yum install tomcat6

のように、わざわざ「6」を指定して導入する必要があります。この辺りの導入手順の詳細はこちらを参照してください:
CentOS に Apache Tomcat を導入する

さて Tomcat7 です。Tomcat6 は「6」を指定する必要がありました。Tomcat7 も「7」を指定する必要があるかというと、これがありません(笑)。コマンドとしては
# yum install tomcat

で導入されるのですが、普通にそのまま実行しても「見つからない」というエラーになるだけだと思います。Tomcat7 を yum でインストールするには事前に EPEL リポジトリの登録が必要です。つまり、まずはこのコマンドを実行します:
# rpm -Uvh http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm

その後に yum で install です。tomcat-admin-webapps パッケージを指定して、管理コンソール画面ごとインストールします:
# yum install tomcat tomcat-admin-webapps

管理コンソール画面にアクセスするための設定を追加します。/etc/tomcat/tomcat-users.xml をテキストエディタで編集し、以下の3行を追加します:
<role rolename="admin-gui"/>
<role rolename="manager-gui"/>
<user username="admin" password="P@ssw0rd" roles="admin-gui,manager-gui"/>
   ↑この例だとユーザー名: admin、パスワード: P@ssw0rd でアクセスするユーザーを作成


インストール後は "tomcat" というサービス名で起動したり、再起動したり、自動実行指定ができます:
# /etc/init.d/tomcat start
# chkconfig tomcat on

管理コンソール画面ごとインストールした場合は、http://(IPアドレス:8080)/manager/html で管理画面にアクセスできます。Basic 認証でユーザー名とパスワード(上記設定の場合であれば admin と P@ssw0rd)を指定してログインできます:
2015122801


CentOS6 で Tomcat7 を使う場合は EPEL リポジトリの登録、が肝です。