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2015 マンホーラー実態調査

恒例となりましたが、2015 年にマンホールマップで最も人気のあったマンホール蓋をベスト10と、今年新たに投稿された中で最も人気のあった蓋の「新人賞」を公開します。

ちなみに「人気があった」という基準は、2015/Jan/01~2015/Dec/19 の間にPC版およびスマホ版のマンホールマップにおいて、単独ページでの通算アクセス数でソートした結果をランキングとしています。

なお、昨年の結果についてはこちらを参照ください:



2015 年新人賞

今年マンホールマップに投稿された蓋の中で、最も多くのアクセス数を記録したのはこの蓋画像でした:
市区町村投稿者画像
中華人民共和国内蒙古自治区42ER03


実はこのモンゴルの蓋は今年の12月に投稿されたもので、通算アクセスランキング的には非常に不利な条件だったにも関わらずに最も多いアクセス数を記録しました。なお、この蓋の人気は全体での総合ランキングでも11位でした。ということはこの1ヶ月間だけでものすごいアクセスを稼いだことになります。 42ER03 さま、おめでとうございます。


2015 年総合ランキングベスト10

では 2015 年アクセスランキングのトップ10を発表します。まずは10位から4位まで:

順位昨年順位市区町村投稿者画像
10-秋田県南秋田郡tainoshippo

↑秋田県八郎潟町の「北前船マンホール」です。いきなり何故これが人気あったのか分からない蓋が出てきました(苦笑)。これだからマンホールは奥が深い(マンホールだけに)。


順位昨年順位市区町村投稿者画像
82東京都三鷹市kakuyodo

↑第8位は同数で2つありました。1つ目は三鷹にある「ジブリ博物館マンホール」でした。ここは東京の中でも比較的交通の便があまり良くない所にあるのですが、マンホール蓋の人気はコンスタントに高いようです。

なお、昨年も同じことを言いましたが、なぜこのデザインがジブリに関係があるのか、私は1年経っても答を調べることができませんでした。登場キャラクターじゃないよね?


順位昨年順位市区町村投稿者画像
8-神奈川県鎌倉市EkikaraManhole

↑もう1つの8位は鎌倉市が鎌倉町だったころの「月&星」の町章デザインマンホールです。鎌倉市が生まれたのが昭和14年なので必然的にその前に設置されたことになり、歴史的文化価値のあるものであると推測されます。 

ただ、残念ながらマンホールマップ上で見ることのできるこの蓋は現在は新しい別の蓋に交換されていることがわかっています。その意味でも資料価値の高い、幻のマンホールです。


順位昨年順位市区町村投稿者画像
7-東京都台東区EkikaraManhole

↑7位は蔵前水の館に展示されている東京都のカラーマンホールでした。サクラ(ソメイヨシノ)とイチョウとユリカモメに色を塗ったらこんな毒々しいデザインになるとは・・・


順位昨年順位市区町村投稿者画像
6-茨城県つくば市kenitirokikuti

↑6位はこれもコンスタントに人気の高い、つくば市のスペースシャトル蓋でした。背景にはシンボルとも言える筑波山と、そして謎の星(!?)がデザインされています。なんというか、理系っぽい感じのデザインです。


順位昨年順位市区町村投稿者画像
57石川県河北郡内灘町keymoyaking

↑5位は現在のマンホールマップにおける最高「ナイスマンホ」数を誇る石川県河北郡内灘町のマンホールでした。昨年も7位でしたが、現在の登録数が5000を超えるマンホールマップにおいて、2年連続でトップ10に入るというだけで「コンスタントに人気がある蓋」といえるのではないでしょうか? 皆さんも「推し蓋へのナイスマンホ!」を積極的によろしくお願いします。


順位昨年順位市区町村投稿者画像
4-埼玉県川越市EkikaraManhole

↑4位は川越市の「時の鐘マンホール」でした。このデザイン自体は特別に目新しいわけではないのですが、「雨水吸込槽」と書かれたマニアックな蓋でした。


ではランキングトップ3の発表です。

第3位

順位昨年順位市区町村投稿者画像
38大分県豊後大野市ueda63682587

昨年8位だった豊後大野市の公式ゆるキャラ「ヘプタゴンちゃん」のカラーマンホールが今年はトップ3入を果たしました。 実はこの蓋も何故人気があるのか、私は全く理解できていません(苦笑)。

第2位

順位昨年順位市区町村投稿者画像
2-群馬県高崎市TMW_papa

↑ぐんまちゃんがサッカーをしている高崎市の排水蓋が2位でした。ぐんまちゃんはこのデザイン以外でも何種類かのマンホールのデザイン内で使われています。大活躍です。


さて、昨年は第一位を残した時点でメジャーな蓋が2~10位に出てしまっていたのですが、今年はここまでにあまり顔を出していません。昨年のベスト10蓋は3つしか出ていません。そんな中での1位、予想できますか??

では栄えある 2015 MVM(Most Variable Manhole) に輝いた今年のアクセス数第一位のマンホールは、今年も超大穴(マンホールだけに)のこれでしたっ!





























順位昨年順位市区町村投稿者画像
16北海道岩見沢市yanapong


昨年6位だった旧栗沢町のマスコット「リスのクリちゃん」マンホールが 2015 MVM となりました。 このマンホールデザインも栗沢町が岩見沢市と合併したこともあり、現在では新たに設置されることのない幻のマンホールとなっています。

このマンホールは特別にアクセスが集中した日があったわけではなく、1年間を通じてコンスタントなアクセスが記録されていました(昨年のアクセス数一位だった蓋にも同じ傾向がありました)。その地道な結果が年間アクセス数第一位に結びついた、と考えられます:
2015122101


ただ、実はこのマンホールの特徴として、マンホールマップのゲーム機能の1つである「スライドパズル」でのアクセス数が非常に多く、これが票を稼いでいた、という背景がありました。 

そして結果的にですが、yanapong 様は2年連続での 2015 MVM 受賞となりました。おめでとうございます!



最後になりましたが、マンホールの活動をしていて、昨年くらいから少しずつ一般への認知度が高まりつつあることを感じています。「マンホールの写真を集めてます」と言うと、「ああ、色んなデザインがあるんですよね」とか言われることが確実に多くなりました。テレビや雑誌で紹介される機会も増え、マンホーラーの仲間たちを始めとする地味~な啓蒙活動が着実に実を結びつつあると実感しています。 また昨日の記事でも紹介しましたが、海外から日本のマンホールが注目されつつあることも非常に嬉しいことです。実際、ものすごく Cool だと思ってますし、日本独自の文化として世界に誇れる内容だと感じてます。マンホールマップがその手助けの一因になっていけたら嬉しいです。

今後もより便利なサービスを目指していきます。来年以降も引き続きマンホールマップをよろしくお願いします。