まだプログラマーですが何か?

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IBM LinuxONE(メインフレーム版 Linux)の挑戦シリーズです。今回は RHEL6.x のインスタンス上に X Window のデスクトップ環境を導入してみます。加えてこのデスクトップ環境にリモートアクセスできるよう VNC サーバーも合わせて導入します:
2017012201


まず前提条件として LinuxONE の環境が必要になりますが、今回は「無料で最大 120 日間クラウド上の LinuxONE インスタンスが使える」という IBM LinuxONE コミュニティクラウドの環境を使って RHEL 6.x のサーバーを作り、その上に今回の環境構築を行うことにします。そこまでの環境構築手順についてはこちらを参照ください:
IBM LinuxONE コミュニティクラウドを使う(2017年1月版)


さて、LinuxONE と言っても RHEL(RedHat Enterprise Linux) であることには変わりありません。ということは普通は以下のコマンドで X Window のデスクトップ環境が導入できることをご存知の人も少なくないと思います:
# yum groupinstall "Desktop"

ということは LinuxONE でも同じコマンドを実行するだけでよいのでは・・・と思うかもしれませんが、残念ながら LinuxONE の RHEL6.x では yum は動きますが、グループ情報が登録されておらず、"groupinstall" コマンドが使えない模様でした(赤字および青字が yum groupinstall コマンド実行後の出力結果です):
# yum groupinstall "Desktop"
Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit, search-disabled-repos, security,
              : subscription-manager
This system is not registered to Red Hat Subscription Management. You can use subscription-manager to register.
Setting up Group Process
RHEL67                                                   | 3.0 kB     00:00
rhel67optional                                           | 2.9 kB     00:00
rhel67supp                                               | 2.9 kB     00:00
Warning: Group Desktop does not exist.
Error: No packages in any requested group available to install or update

ではどうするか? 要は「groupinstall がコマンドが使えないなら、install コマンドを使えばいいじゃない」というわけで、yum groupinstall コマンドで実行されるのと同じコマンドを yum install コマンドで実行してしまいましょう。この件について詳しくはこちらのブログエントリで紹介しているので、興味がある方はこちらも参照ください:
yum の groupinstall でインストールされるパッケージを確認する


具体的には以下のコマンドを実行して、"Desktop" グループに含まれるはずの個別パッケージをまとめてインストールするよう指定します:
# yum install NetworkManager NetworkManager-gnome alsa-plugins-pulseaudio at-spi control-center dbus gdm gdm-user-switch-applet gnome-panel gnome-power-manager gnome-screensaver gnome-session gnome-terminal gvfs-archive gvfs-fuse gvfs-smb metacity nautilus notification-daemon polkit-gnome xdg-user-dirs-gtk yelp control-center-extra eog gdm-plugin-fingerprint gnome-applets gnome-media gnome-packagekit gnome-vfs2-smb gok openssh-askpass orca pulseaudio-module-gconf pulseaudio-module-x11 vino

ついでというわけではないのですが、X Window のデスクトップを導入しても、ネットワーク越しにデスクトップが利用できないと意味がありません。というわけで RHEL6.x で使える VNC サーバーとして TigerVNC を導入することにします:
# yum install tigervnc-server

なお、TigerVNC の導入そのもの(インストール後の設定方法含む)について、こちらで詳しく紹介しているので一度参照ください:
CentOS に VNC サーバーを導入する


TigerVNC サーバー導入&設定後に再起動し、VNC ビューワで IP アドレスとポート番号を指定してアクセスすると、LinuxONE に導入された X Window のデスクトップ環境にアクセスできます:
2017012202


これで LinuxONE をデスクトップとして使ったり、GUI 必須のアプリケーションが利用できるようになりますね。
 

ペネトレーションテスト向けにカスタマイズされた Linux ディストリビューションである『Kali Linux』に VNC サーバー機能を導入する手順を紹介します。

まず、インストールする VNC サーバーアプリケーションは vnc4server です。これを apt-get でインストールします:
# apt-get install vnc4server

vnc4server の起動は以下の vncserver コマンドで行います。起動後にパスワードを聞かれるので入力内容を覚えておきます。なお、VNC クライアントでアクセスする際には、この vnc4server を実行したユーザーのユーザー権限でログインするので、必要であれば su でユーザーを切り替えてから実行してください。また ":" の後の数字はポート番号を意味する数字(この数字 + 5900 番ポートで実行する)で、この例であれば 5901 番で実行されます:
# vncserver :1

You will require a password to access your desktops.

Password: (パスワードを入力)
Verify: (パスワードを再入力)
   :
   :

これで VNC サーバーが起動しますが、少しカスタマイズを加えます。そのために一旦起動した VNC サーバーを終了します。終了は以下のコマンドで行います(最後の : の後の数字は実行時に指定したものを同じもの):
# vncserver -kill :1

この vncserver コマンドを実行したユーザーのホームディレクトリ以下の ~/.vnc/xstartup というファイルに VNC 実行時の X11 サーバーの設定が記述されているので、このファイルを編集します。具体的にはデフォルト Window Manager を使うのではなく、GNome セッションを使うことにします(赤字の3行を変更):
# vi ~/.vnc/xstartup
  :
  :
xsetroot -solid grey
#x-terminal-emulator -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#x-window-manager &
gnome-session &

ここまでのカスタマイズが終わったら、改めて VNC サーバーを実行します。
# vncserver :1

では、この Kali Linux マシン以外から VNC クライアントでこのマシンに接続を試みてみます:
2015101201


今のところ、この VNC サーバーを自動起動させる方法が分からないので、再起動するたびに vncserver コマンドを実行する必要がありますが、一応 VNC サーバーを使えることがわかりました。


 

どこからでもアクセスできるクラウド上に自分のデスクトップ環境があると便利ですよね。

その OS が Windows であれば、(外部からアクセスできるようにするだけなので)環境構築自体はさほど難しくないと思います。ただ Windows の仮想環境は(Windows サーバーのライセンス代が無条件で付いてくるため)安くありません。業務上の選択肢としてはまだしも、個人の環境としてはちと非現実的です。 一方、CentOS で実現できると、多くのクラウドベンダーで無料期間が用意されていたり、安く使えたりするので個人開発者としては嬉しいわけです。一方で、主にサーバー用途向けに用意されているインスタンス上にデスクトップクライアント環境を用意するのはちょっと面倒ではあります。そもそもサーバー用途ならコマンドラインインターフェースで充分なのですが、デスクトップクライアントとなるとウィンドウシステム必須です。日本語環境が用意されているとも限りません。なので、これらからのインストールが必要になります。


というわけで、クラウド上の CentOS サーバーを、日本語デスクトップ環境に改造するまでの手続きを紹介します。具体的には IDCF クラウドの CentOS 6(64bit) を使い、以下のパッケージを追加インストールします(サーバー用途でも使いそうなパッケージはこのリストからは抜いています。必要であれば別途導入してください):
パッケージ名用途
X Window Systemウィンドウシステム
DesktopGNOME デスクトップ環境
Japanese Support日本語環境
Tiger VNC ServerVNC サーバー
LibreOfficeオフィススイート
Eclipse + JDK統合開発環境
Firefoxウェブブラウザ
Alacarteメニューカスタマイズ用ツール


まず最初に、今回作成するデスクトップ環境へは VNC を使って外部からウィンドウシステムにアクセスします。というわけで VNC 用にポートフォワード設定が必要になります。今回は 5901 番ポートで設定するので、各種クラウドのファイアウォールやポートフォワード設定で 5901 番ポートを通すように設定してください(図は IDCF クラウドでのファイアウォール設定画面ですが、使っている環境で同様の設定をしてください):
2015020603


次に日本語デスクトップ環境を構築するためのモジュールを導入します。SSH で root ログインし、以下の手順を実行します:
(リスト内の上3つのグループモジュールをまとめて導入)
# yum groupinstall "X Window System" "Desktop" "Japanese Support"

ここまでで X Window System と GNOME デスクトップ、そして日本語環境が導入されます。されますが、このままでは SSH でのみリモートアクセスできるだけで、X Window の画面を開く術がありません。せっかく X Window まで導入したので VNC を使ってウィンドウシステムを利用できるようにしましょう。このサーバーインスタンス内には VNC サーバーを導入して、5901 番ポートでアクセスできるようセットアップします:
(VNC サーバーを導入)
# yum install tigervnc-server

導入した VNC サーバーを設定します。今回は root 権限で VNC サーバーにアクセスする例を紹介しますが、一般ユーザーでアクセスする場合も同様にしてそのユーザーを指定して行ってください:
(VNC サーバーの設定変更)
# vi /etc/sysconfig/vncservers

(以下の2行のコメントを外して編集(この例では root で接続))
VNCSERVERS="1:root"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1024x768 -nolisten tcp"

(VNC サーバーの接続パスワードを設定) # vncpasswd (パスワードを2回入力して設定)

設定後、改めて VNC サーバーを起動します:
(VNC サーバーの起動)
# /etc/init.d/vncserver start

起動に成功すると ~/.vnc/xstartup というファイルが作成されるので、このファイルを編集して GNOME セッションの画面をそのまま VNC で流せるように変更します:
(VNC サーバーの設定変更)
# vi ~/.vnc/xstartup

(#!/bin/sh の直下に以下の一行を追加)
export LANG="ja_JP.UTF-8"

  :
  :

(最後の2行をコメントして、その下に1行追加)
#xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#twm &
gnome-session &

最後に VNC サーバーの自動起動を ON にして、サーバーインスタンス自体を再起動します:
(VNC サーバーの自動起動)
# chkconfig vncserver on

(再起動)
# shutdown -r now

サーバーが再起動した頃を見計らって、今度は VNC クライアント(ここでは UltraVNC プロジェクトの UltraVNC Viewer)を使ってアクセスしてみます。UltraVNC Viewer をインストール&起動して、接続情報に CentOS マシンの IP アドレス:1 を入力します(最後はコロンと1):
2015020604


パスワードを聞かれたら、上記 vncpasswd コマンド実行時に指定したパスワードを入力します:
2015020605


これで X Window System 上の GNOME デスクトップ画面が表示されるはずです。ここからは GUI が使えるようになりました!:
2015020606


この時点で日本語表示はできますが、まだ日本語入力はできないと思います。そこで日本語入力のための設定を行います。メニューから システム - 設定 - 入力メソッド を選択します:
2015020607


「入力メソッド設定ツール」が起動します。「入力メソッドの機能を有効にする」にチェックが入っていて、かつ入力メソッドに「IBus を使用する」が選択されていることを確認した上で「入力メソッドの個人設定」をクリックします:
2015020608


「IBusの設定」ウィンドウが開きます。「インプットメソッド」タブ内に「日本語 - Anthy」が含まれていることを確認して「閉じる」をクリックします:
2015020609


1つ前の画面に戻り、「閉じる」をクリックして設定ツールを終了します:
2015020610


今設定した内容を反映させるため、再度システムを再起動します。メニューの アプリケーション - システムツール - 端末を選んでターミナル画面を開き、再起動コマンドを入力します:
2015020611

(再起動)
# shutdown -r now

再起動した頃を見計らって、再度 UltraVNC Viewer でアクセス&ログインします。そして同様に端末を出した後にキーボードの CTRL+SPACE を押すと、画面上部のキーボード部分が日本語入力マークに切り替わり、同時にローマ字による日本語入力が可能になります。アルファベット入力に戻すには再度 CTRL+SPACE を押します:
2015020612


ここまでで、ほぼ日本語デスクトップ環境が整いました。後は必要そうな GUI アプリケーションを yum でインストールします:
(GUIアプリ(ここでは FireFox と LibreOffice と JDK)を導入)
# yum install firefox libreoffice java-1.7.0-openjdk-devel

実はこの後、統合開発環境の Eclipse を導入します。Eclipse 自体も yum で(yum install eclipse で)導入できるのですが、yum だと最新版でないことに加え、メニューのカスタマイズ方法と合わせて紹介したいので、Eclipse だけは別途最新版をダウンロードして導入します。Eclipse は不要であっても、ウィンドウのメニューに表示されないコマンドを表示させたい場合は以下の手順を参考にしてください。

改めて、この時点で FireFox, LibreOffice, JDK がインストールされて、メニューからも実行できるようになっているはずです:
2015020613
2015020614
2015020615


では改めて Eclipse をインストールします。最新版を導入したいので先ほど導入した FireFox を起動し、http://www.eclipse.org/downloads/ から最新版の Eclipse をダウンロードします:
2015020616


ダウンロードが完了すると(僕の環境では)eclipse-java-luna-SR1a-linux-gtk-x86_64.tar.gz というファイルができているはずです(異なるファイル名の場合は適宜読み替えてください)。これを適当なディレクトリ(以下の例では /opt/ 以下)に展開します:
(/tmp/ 以下にダウンロードモジュールがある場合のコマンド例)
# cd /opt
# tar xzvf /tmp/eclipse-java-luna-SR1a-linux-gtk-x86_64.tar.gz

これで /opt/eclipse/ というフォルダが作られ、その下に Eclipse 環境一式が作られているはずです。Eclipse 本体は /opt/eclipse/eclipse というファイルパスで実行できるようになっています。

ただ、この時点ではファイルを展開しただけなので、ウィンドウのメニューから Eclipse を実行することができません。yum で Eclipse をインストールすると、「プログラミング」メニュー内に Eclipse が作られる(ただし最新版ではない)ので、できれば同様に「プログラミング」メニュー内に Eclipse を追加したいものです。


というわけで、最後にメニューのカスタマイズ方法を紹介します。メニューのカスタマイズには alacarte というツールを使うと便利なので、まずは alacarte を yum でインストールして実行します:
(メニューカスタマイズツールを導入して)
# yum install alacarte

# alacarte

alacarte が起動すると、現在のメニュー内容が表示されます:
2015020617


今回は /opt/eclipse/eclipse を「プログラミング」メニュー内に追加したいので、左のメニューでは「プログラミング」を選択し、「新しいアイテム」ボタンをクリックします:
2015020618


追加したいアプリケーションの情報を入力します。種類はアプリケーション、名前は Eclipse 、そしてコマンドに実行コマンドの絶対ファイルパスを指定して、最後に「OK」ボタンをクリックします:
2015020619


1つ前の画面に戻り、「プログラミング」メニュー内に "Eclipse" が追加されたことを確認して「閉じる」をクリックします。これでメニューのカスタマイズができたはずです:
2015020620


実際にウィンドウのメニューを確認すると「プログラミング」メニュー内に "Eclipse" が追加されていることを確認できます:
 2015020621


実際に "Eclipse" を選択すると、指定された実行ファイルが呼び出されて Eclipse が起動するはずです:
2015020622


ざっとこんな感じ。一般的にはサーバー用途で使うクラウドの CentOS 環境に日本語デスクトップ環境を構築してメニューのカスタマイズまで行う手順を紹介しました。GUI へは VNC を使ってアクセスするので、Android や iPad などのタブレットにキーボードさえ付けておけば、後は各種 VNC クライアントをインストールしていれば、それらのモバイル環境からこのデスクトップ環境を呼び出して使うことだってできちゃいます。最近は Linux のデスクトップアプリケーションも充実してきており(個人的にはゲームだけがまだまだ、だと思ってます)、手軽にタブレットさえ持ち運んでいればそこそこ使えると思っています。

なお Amazon EC2 の場合、MarketPlace から CentOS を選んで導入すれば同様の手順で同じような環境が構築できると思っています。ただ Amazon AMI から提供される Amazon Linux の場合、X Window を導入できるかどうかは未確認です。 また、ここで紹介した手順は CentOS に限らず RHEL(RedHat Enterprise Linux) でも使えます。私自身は Power Linux の RHEL で同様のデスクトップ環境を構築したこともあるので、ある程度の所まではできると思っています。


私個人はここで紹介したアプリに加えて、GIMP とか Sublime Text とか IBM Notes とかといった GUI 前提のクライアントアプリケーションも導入して使ったりしています。ここで紹介しなかったアプリケーションについても、ここで紹介した方法の応用で導入できるのでは、と思っています。






前回からの続きです。

 IBM Power Development Platform で Power 版 RedHat Enterprise Linux サーバーのリソース予約が完了し、サーバーが Active になりました。その後の接続方法について紹介します。
2014030502


 このサーバーに接続するには VPN を使います。その詳しい内容は予約確認ページの真ん中辺りにある "Download Connection User Guide" ボタンをクリックしてダウンロードできる PDF に(英語で)記載されています:
2014030104

以下、その内容を簡単にかいつまんで日本語で紹介します。まずこのボタンの上部に書かれている "VPN appliance IP address", "User ID", "Initial / last reset VPN password" の3つの内容をメモしておきます。これが VPN 接続時に必要な入力項目になります。
2014030601


次に VPN 接続をするクライアント PC からブラウザを起動して、https://vlpvpn.centers.ihost.com/ を参照します。僕の場合は CentOS のマシンから行っているため CentOS でのスクリーンショットを紹介しますが、Windows や Mac からも同様の内容になると思います。

ログインフォームが表示されるので、先程メモした VPN 用 User ID とパスワードを入力します:
2014030602


"Welcome" メッセージが表示されたらログインは成功です。Continue ボタンで先に進みます:
2014030603

この後、ウィザード形式で接続する手続きが始まります。OS の種類が自動認識されていると思いますので、リンク(以下の例であれば "Linux_x86_64" と書かれた箇所)をクリックして処理を進めていきます:
2014030604

おそらくですが、ここから先は OS ごとに手続きが異なるはずです。種類によってはこのまま自動認識が成功して、ウィザード処理を進めていくだけでこのまま VPN までが完了することもあると思います。以下は僕の試した CentOS 環境での場合の説明です、参考程度に参照ください。

リンクをクリックすると、VPN クライアントをセットアップするためのスクリプトのダウンロードが始ります:
2014030604


ダウンロードが完了したら、そのファイルをシェルから実行してインストールします:
# sh vpnsetup.sh

インストールが完了したら、アプリケーションメニューから VPN クライアントを起動します:
2014030605


VPN クライアントが起動します。まず最初の1回目に必要な設定があるので、設定項目を開きます:
2014030606


デフォルト状態では VPN クライアントのセキュリティが強めに設定されています。このままだとこの環境での VPN サーバーに接続できないため、"Block connections to untrusted servers" についているチェックを外します。その上で Close ボタンでこの画面をクローズします:
2014030607


1つ前の画面に戻ります。改めて最初にメモした VPN サーバーの IP アドレス(おそらく 32.97.184.40 で固定)を入力して Connect ボタンをクリックします:
2014030608


先ほどチェックを外した設定に関する確認ダイアログが表示されます(チェックを外さないとこの画面も出ないはずです)。Untrusted なサーバーに対する接続を行うか? という確認です。 今回だけは接続するのであれば "Connect Anyway" を(次回も確認ダイアログがでます)、このサーバーを信頼するのであれば "Always Connect" を(次回からは確認ダイアログがでません)、このどちらかをクリックして接続します。"Keep Me Safe" を選択すると接続しません:
2014030609


ユーザー名とパスワードを聞かれるので、これも上でメモした VPN 用の User ID と Password を入力し、最後に Connect ボタンをクリックします:
2014030610


確認画面が表示されたら、Accept をクリックします。環境や設定によってはこの後に再度 Untrusted サーバーへの接続に関するダイアログが表示されるので "Connect Anyway" か "Always Connect" を選択します:
2014030611


VPN サーバーに正しく接続できると、画面内に VPN が接続できているようなマークが表示されます(以下は CentOS での例):
2014030612



これで VPN 環境が整って、IBM の仮想プライベートネットワークに接続できました。では稼働中の Power 版 RedHat Linux Enterprise サーバーへ接続してみます。

改めて PDP の Virtual Server Access 環境画面を参照して、予約したサーバー環境の IP アドレス、ユーザー名、パスワード、root パスワードを確認してメモしておきます(※上記で説明した VPN 用の ID & パスワードとは異なります。ID だけは同じかもしれません)。
2014030613


確認した IP アドレスに(指定されている)ユーザー名とパスワードで SSH で接続します。Windows であれば PuTTY などの SSH クライアントから接続します。Mac や Linux であれば以下のコマンドとパスワードで:
# ssh u00NNNNN(UserID)@172.29.XXX.XXX(IPアドレス)

ログインできると画面に IBM ロゴが表示されるようです。とうとう Power サーバー環境にログインできました!:
2014030614



で、実際にこのサーバーを使うために色々なセットアップが必要になりますが、このままでは何もできないので、まずは root になりましょう。su コマンドを実行して、メモしておいた root パスワードを指定します:
[u00NNNNN@172-29-XXX-XXX ~]$ su -
パスワード: (rootパスワードを入力)
[root@172-29-XXX-XXX ~]#

ここからはもうご自由に。でも一応最低限のセットアップの紹介をしておきます。

何はともあれ root パスワードを変更します:
[root@172-29-XXX-XXX ~]# passwd
Changing password for user root.
New password:(新しいパスワードを入力)
Retype new password:(同じパスワードを再入力)
passwd: all authentication tokens updated successfully.
本当に Power サーバーかどうか(笑)を確認してみました。本物だ、仮想CPU×4構成:
[root@172-29-XXX-XXX ~]# cat /proc/cpuinfo
processor      : 0
cpu            : POWER7 (architected), altivec supported
clock          : 3864.000000MHz
revision       : 2.1 (pvr 003f 0201)

processor      : 1
  :
  :

timebase       : 512000000
platform       : pSeries
model          : IBM,9179-MHB
machine        : CHRP IBM,9179-MHB

ちなみにセットアップは普通に yum が使えます。MySQL とか PHP とか Apache HTTPD とかについては、x86 版と違いを感じないほど普通に導入できます。

加えて、IBM 製のミドルウェアに関しては、DB2 や WAS(WebSphere Application Server), C/C++ コンパイラなど、いくつかのものは最初から /stage/middleware 以下にインストールメディアがマウントされて使えるようになっています。検証などで必要であれば、ここからインストールして使えるようです:
[root@172-29-XXX-XXX ~]# df -h
Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda4              29G  3.0G   24G  11% /
tmpfs                1003M     0 1003M   0% /dev/shm
/dev/sda2             463M   46M  394M  11% /boot
nfs.dal-ebis.ihost.com:/var/nfs/LINUX
                       25G   19G  5.1G  79% /stage/middleware

[root@172-29-XXX-XXX ~]# ls /stage/middleware
DB2   IDS       ParallelEnvironment  Rational  TDS  XL_C_C++
ESSL  netbeans  PESSL                SAAS      WAS  XL_Fortran

なお最初にセットアップされている Power 版 RHEL ですが、どうやらフルセットに近いものが用意されているようです。X Window(GNOME) も、日本語環境も、VNC サーバーまでも最初から含まれているようです。ただ VNC サーバーはインストールまではされていますが起動はしていません。最後にその設定および起動方法だけ紹介しておきます(ま、これも x86 版と比べて特に違いはないですけど・・)。

まず、これは必須ではありませんが、せっかく X Window 環境を使うので日本語設定にしておきましょう。/etc/sysconfig/i18n をエディタで開いて、1行目を
[root@172-29-XXX-XXX ~]LANG="ja_JP.UTF-8"

と変更しておきます。

次に /etc/sysconfig/vncservers を編集して、root ユーザーで 5901 番ポートにアクセスするような設定にしておきます:
  :
VNCSERVERS="1:root"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1024x768 -nolisten tcp"
  :

また VNC 接続用のパスワードを設定しておきます:
# vncpasswd
Password:(入力内容は画面に表示されません)
Verify: (同じパスワードを入力)

この段階で一度 VNC サーバーを起動して、設定ファイルのひな型(~/.vnc/xstartup)を作っておきます:
# /etc/init.d/vncserver start

直前のコマンドで xstartup が作成されているはずなので、このファイルを編集します。環境変数 LANG を設定して、GNOME のセッションをそのまま VNC 環境でも使えるようにします:

# vi ~/.vnc/xstartup
#!/bin/sh

export LANG="ja_JP.UTF-8"(この一行を最初に挿入)
  :
  :
(最後の部分を編集)
# xterm -geometory 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" & (コメントアウト)
# twm & (コメントアウト)
gnome-session & (この一行を追加)

改めて新しい設定で VNC サーバーを再起動し、またシステム起動と同時に実行されるようにしておきます:

# /etc/init.d/vncserver restart
# chkconfig vncserver on

これで VNC サーバーの準備と起動ができました。 実際に X Window(GNOME) 環境にアクセスしてみます。VPN 接続をしたクライアントの環境に戻り、VNC Viewer などの VNC クライアントを実行します。アクセス先には Linux サーバーの IP アドレスと、最後に 5901 番ポートで接続するための :1 を付けてアクセスします:
2014030615


パスワードを聞かれたら VNC 用に設定したパスワードを入力します:
2014030616


Power 版 RHEL の GNOME 環境にアクセスできました! 普段 CentOS を使っていると RHEL のロゴに少し緊張します(笑)。 といっても、x86 版と比べてほとんど違いはなさそうですけどね・・・
2014030617

実際試してみると分かりますが、普通に日本語も使えます。FireFox まで導入済みなので、すぐにウェブ利用も可能になっています。

この環境が2週間無料で使えるのはいいですね。加えて Power 版 RHEL の出来がいいというか、ほとんど x86 版との違いを感じずに使えるのでストレスもほとんどありません。 仮想環境とはいえ Power CPU × 4 環境のマシンを使えるので、ビットコインの発掘とか x86 用に作ったウェブアプリケーションの Power 環境での動作検証とか、いろいろ使えそうです。


最後にこの環境の終了手順を紹介します。この環境は放っておいても2週間後には使えなくなってしまうのですが、その前にある時点の環境をスナップショットとして保存しておくと、次回の予約時に(Standard Image からではなく)そのスナップショットのイメージから再作成してもらう、ということもできるようです。そのスナップショットの取得方法を紹介します。

PDP の予約画面に戻ります。ここで Virtual Server Access を展開し、スナップショットを取得したいサーバーの予約番号部分を右クリックし、"Save Image" を選択します:
2014030618


すると以下のような画面が出てくるので、"Save image now"(今の状態で保存する)か、"Save image when reservation ends"(利用期間終了時に保存する)かを選びます。またその保存イメージの名前と、説明を記入し、最後に "Save image" ボタンをクリック、です:
2014030619

この方法で取得したイメージは、次回リソース予約時に "Standard image" ではなく "Saved Image" から作成するよう指定することで再利用が可能になっています。この方法で事実上2週間以上必要な検証作業についても(一時的な切断と、IPアドレス等の変更はありますが)作業を継続して行うことができるようです。


IBM PartnerWorld への企業契約が前提になるとはいえ、この環境が無料で使えるのって、かなりお得な気がするなー。

僕自身は AIX や IBM i(AS/400) にはあまり興味ないんですが、最初にダウンロードした PDF のガイドにはこれらの環境での VPN の利用方法なども書かれています。興味あるかたは是非挑戦してみてください。



 

CentOS 環境構築備忘録シリーズ、今回は「VNC サーバー」です。

CentOS に VNC サーバーを導入して、VNC クライアントからデスクトップとして使えるようにします。X Window の導入が必要だし、runlevel=5 で動かすことになるので多少メモリ食いにはなりますが、最近の Linux デスクトップはかなり快適なので、ここまで環境が整うとサーバー側でのデスクトップを快適に使えるようにもなると思っています。

CentOS の導入後、yum で tigervnc サーバーをインストールします:
# yum install tigervnc-server

tigervnc サーバーのインストールが完了したら、引き続き VNC 関連の設定を行います。今回は 5901 番ポートに root ユーザーで接続することを前提として vncservers ファイルを編集します:
# vi /etc/sysconfig/vncservers

  :
VNCSERVERS="1:root"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1024x768 -nolisten tcp"
  :

Tiger VNC はパスワードが必須なので、 VNC 接続用のパスワードを設定しておきます:
# vncpasswd
Password:(入力内容は画面に表示されません)
Verify: (同じパスワードを入力)

一旦 VNC サーバーを起動して、最低限必要な環境をセットアップします(次の作業で編集する xstartup の雛形もこの時に作られます):
# /etc/init.d/vncserver start

直前のコマンドで xstartup が作成されているはずなので、このファイルを編集します。環境変数 LANG を設定して、GNOME のセッションをそのまま VNC 環境でも使えるようにします:
# vi ~/.vnc/xstartup
#!/bin/sh

export LANG="ja_JP.UTF-8"(この一行を最初に挿入)
  :
  :
(最後の部分を編集)
# xterm -geometory 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" & (コメントアウト)
# twm & (コメントアウト)
gnome-session & (この一行を追加)


改めて新しい設定で VNC サーバーを再起動し、またシステム起動と同時に実行されるようにしておきます:
# /etc/init.d/vncserver restart
# chkconfig vncserver on

これでサーバー側の準備はできました。


実際にこのサーバーに別マシンのクライアント側から接続してみます。VNC Viewer などのVNC クライアントアプリケーションを起動して、VNC サーバーの IP アドレス:1 を指定して接続します(最後の :1 を忘れずに):

vnc01


パスワードを聞かれたら vncpasswd コマンドで設定したパスワードを入力します:

vnc02


正しく接続できれば、サーバー側の GNOME デスクトップが表示されます:

vnc03



 

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