まだプログラマーですが何か?

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Windows 10 でサポートされるようになった WSL(Windows Subsystem for Linux) 、しばらくメイン機が Windows 7 のままだったので、あまり使うこともなかったのですが、業務用のマシンも5月に Win10 に置き換えられることになったことと、プライベートで購入した GPD Pocket 2 を開発機として活用する目的もあって、これまで以上に気合を入れて使ってみることにしました:
windows-vs-ubuntu



【これまでの開発スタイル】
WSL の話の前に、これまでの自分の開発スタイルを簡単に紹介しておきます。基本 Linux 上でソースコードを書いて、同 Linux 上で動かしてテストしていました。最大の理由は「本番で動かす際のサーバーはほぼ Linux 」かつ「自分は vi エディタ派」だからでした。一方、業務で支給されているマシンはメイン機が Windows (7) ノートPCで、サブ機が macOS デスクトップ(iMac)、個人で所有する中に Ubuntu デスクトップ機が1台存在する、という状態でした。つまりコーディングする時は
  • Windows に Linux の仮想マシンを入れて、そちらにログインしてコーディング
  • Windows から別環境の Linux(クラウドとかラズパイとか)にリモートログインしてコーディング
  • macOS 上のターミナルからエディタを起動してコーディング
  • Ubuntu デスクトップをインストールしたノート PC からコーディング
するような感じでした。

なお Windows 上でコーディングして Windows 上で動作テスト、というスタイルは本番サーバーが Windows とわかっていればやるかもしれませんが、色々挙動の違いが気になってしまい、あまりやっていません。

上記4つのうち、上2つは面倒なんですが、本番環境に近い Linux 上での動作確認までできるという点が魅力です。また開発以外の資料作成時にデスクトップアプリ(パワポ、エクセル、ノーツ、画像リタッチ、あと ATOM みたいな IDE 環境、etc・・・)を利用する際においては使いやすい Windows 版が使える点が魅力でした(ぶっちゃけ、macOS 版のエクセルや日本語変換の完成度って・・・(^^; )。一方で実質的には開発用に(仮想的な)別環境を1つ作る必要があるため、ディスク利用効率もよくないし、その点においては資料作成含めてすべて1台の macOS 内で完結できる3つ目の開発スタイルも、これはこれで優れていると感じていました。 4つ目の Ubuntu デスクトップ機を使うのも3つ目と同じで悪くはないのですが、やはり開発作業以外のデスクトップ作業では Windows に一日の長があるように感じます(Micorsoft Office も Linux 版は提供されてないし)。Ubuntu でプレゼン資料作るのはまだちと厳しいと感じる現実があります。


【WSL を併用した開発スタイル】
今回 WSL を使って開発環境を構築するにあたり、このような責任分担を行いました:
サーバー部分: WSL
開発・デスクトップ作業: Windows


つまり、ソースコードを置いたり、アプリケーションサーバーを起動したり、そのアプリケーションサーバーから開発したアプリケーションを起動したりする部分は WSL を使います。 一方、ソースコードを編集したり、ソースコード以外の資料ファイル作成など(ウェブでググるのも含める)といった GUI のデスクトップ作業は Windows を使うことにします。それぞれの得意分野を活かせるような分担にしたつもりです:
2019040800



この環境で開発作業を行うために2点ほど環境設定を行いました:

(1) ソースコード共有
サーバーが WSL で、クライアントおよびデスクトップ作業は Windows 。と、キレイに分けているように見えるかもしれませんが、ソースコードだけは共有する必要があります。つまり Windows(クライアント)側でソースコードを編集し、その編集されたソースコードが WSL 上で実行される必要があるのでした。

このため以下の手順を実行して、Windows / WSL 両方の環境から1つのソースコードが参照できるようにしました。まず Windows のコマンドプロンプトを起動し、ホームディレクトリに src/ という名前のフォルダを作成しました。ソースコードはこのフォルダ内に作ります:
> cd \Users\(Windows のユーザー名)

> mkdir src


次に WSL のシェルを起動して、上記で作成した src フォルダをホームディレクトリにシンボリックリンクします。WSL からは Windows の C ドライブが /mnt/c/ フォルダにマウントされています。この情報から上記で作成したフォルダは /mnt/c/Users/(Windows のユーザー名)/src に作られていることになるので、WSL のシェル上で以下のように実行します:
$ cd

$ ln -s /mnt/c/Users/(Windows のユーザー名)/src

これで Windows のホームディレクトリ以下に作成した src フォルダが、WSL では ~/src フォルダとして存在するようになりました。これで Windows で編集したファイルを WSL からも参照できるようになったので、そのまま WSL のアプリケーションサーバー上で動かすことができるようになりました。


(2) ATOM エディタの vim 化
次に Windows 向けのテキストエディタのカスタマイズです。個人的に vi/vim 派なので、テキストエディタでもこのキーバインドを使いたいのでした。

例えば Windows 向けの vim を導入する、というのも1つの案だと思いますが、自分は ATOM エディタに vim 用プラグインを導入して vim っぽく(?)使えるようにカスタマイズしました。

具体的には(ググればわかると思いますが)ATOM エディタに vim-mode-plus プラグインを導入して、ATOM を vi/vim キーバインドで使えるようにしています。


これら2つのカスタマイズによって、
①アプリ開発時に、まず Windows で WSL と ATOM を起動し、
②ATOM でソースコードを編集し、
③WSL 側で編集したソースコードをアプリケーションサーバーで起動してテスト、
④Git へのコミットや本番サーバーへのデプロイは WSL から行い、
⑤ドキュメントや資料は Windows の Office やデスクトップツールで作成
という、かなり使い勝手のよい作業分担環境を作ることができました。

一方でこの環境を使う場合の注意点もあります。最大の問題は「文字コードの違い」を意識する必要があることです。Windows 側で編集するソースコードの文字コードは原則 UTF-8 にする点に注意しましょう。

WSL はまだ動かないツールがあったり、デーモンは手動起動が必要になるなどの制限事項もありますが、ウェブアプリケーションの開発環境として使う限りにおいてはあまり苦にならないと思いました。


アマゾンで PC とラズベリーパイをシリアル接続する USB ケーブルを購入しました:
Raspberry Pi ラズベリーパイ用の USB-TTLシリアルコンソールのUSB変換COMケーブルモジュールのケーブル


これ、Windows ではデバイスドライバも提供されていて、Teraterm などでシリアル接続できることがよく知られています。では Ubuntu (16.04) で同様のことができるのか? ということに挑戦してみました。結論としては特別にデバイスドライバを用意することもなく、アクセスすることができました。以下、その手順です。


まずはラズベリーパイの設定(raspi-config)でシリアル接続を有効にします。raspi-config で Interface - Serial を選択します:
2018081701


「はい」を選んでシリアル接続を有効にします:
2018081702


次にラズベリーパイと USB シリアルケーブルとを接続します。USB シリアルケーブルの黒(GND)をラズパイの6番ピン、白(UART TXD(14))を8番ピン、緑(UART RXD(15))を10番ピンにそれぞれ接続します。赤は結線の必要がないので宙ぶらりんのままです:
IMG_2932


次に Ubuntu 側の準備です。実は特別にデバイスドライバを準備することもなく、そのまま認識されます。が、ただ認識しただけでは通信はできないため、そのための準備が必要です。

まず、今回のシリアル通信には cu コマンドを使います。なので、まずは cu をインストールします:
$ sudo apt-get install cu

次にシリアルポートの確認と設定を行います。Ubuntu の USB ポートに USB シリアルケーブルを接続し、次のコマンドを入力して、ちゃんと認識できているかどうかを確認します:
$ ls -l /dev/serial/by-id/

USB シリアルケーブルが正しく認識できていると /dev/ttyUSB0 といった感じで最後に 0(ゼロ)が付いたデバイスとして認識されます。今回は /dev/ttyUSB0 として認識されていると仮定して以下の説明を続けます:
20180814a


/dev/ttyUSB0 の権限を変更します:
$ sudo chmod 666 /dev/ttyUSB0

ここまでの手順で準備が完了しました。最後に cu コマンドで目的のデバイスに接続します。その際にボーレートを 115200 bps に指定して接続します:
$ sudo cu -s 115200 -l /dev/ttyUSB0

成功するとこんな感じでラズパイのログインプロンプトが現れ、ログインできます:
20180814


モニタがないとか、無線LAN がないとか、無線 LAN の環境が普段と違う時(の無線 LAN の設定を変えたい時)でもラズパイを使えて、とても便利な接続方法です。アナログ最強!

 

Ubuntu (や CentOS/RedHat Enterprise Linux)をデスクトップとして使っている人はあまり多くないかもしれませんが、自分はその1人です。知る人ぞ知る GPD Pocket も Ubuntu モデルを購入しました。

個人的には最近の Linux デスクトップは非常に便利だと思ってますが、ただ使っていて「あれ??」と思うことが無いわけでもありません。例えば今回紹介するのは MPEG4 動画の再生なんですが、そのコーデックは標準で充分にインストールされているわけではないので、そのままでは再生できないことがあります。その Ubuntu 環境での導入方法を調べたのでメモ目的も兼ねてブログにします。


まず、MPEG4 AAC コーデックなどの拡張メディア機能を Ubuntu に導入するには ubuntu-restricted-extras というパッケージをあらかじめ導入しておく必要があります。以下のコマンドで導入します:
$ sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras

その後、必要なメディアパッケージを導入します。今回の MPEG4 であれば以下のコマンドでインストールします:
$ sudo apt-get install libav-tools ffmpeg


これで MPEG4 AAC や H.264 デコーダーが導入されて、Ubuntu デスクトップからも再生可能になります。





前回の続きです:
Ubuntu で Swift 言語を使う


前回は Ubuntu 上に Swift アプリケーション開発環境を用意して、ハローワールド的なアプリケーションを作って実行するまでを紹介しました。今回は Swift 用の Web アプリケーションフレームワークである Kitura を使って、Ubuntu 上の Swift で Web アプリケーションを開発してみます。 以下の作業の前に前回紹介した導入作業が必要になるので、まだの場合はこちらを参照して Ubuntu に Swift をインストールしておいてください。

では改めて Kitura アプリケーションを作ってみます。前回同様にアプリケーションプロジェクト用のディレクトリ(以下の例では myFirstKitura)を作って移動し、swift コマンドでパッケージを初期化しておきます(ここまでは前回と同様です):
$ mkdir myFirstKitura
$ cd myFirstKitura
$ swift package init --type executable

このプロジェクトでは Kitura を利用するため、パッケージ情報に dependencies を記述する必要があります。Package.swift ファイルをテキストエディタで開き、以下の青字部分を追加します:
import PackageDescription

let package = Package(
    name: "myFirstKitura",
    dependencies: [
        .Package(url: "https://github.com/IBM-Swift/Kitura.git", majorVersion: 1, minor: 6)
    ]
)

そしてアプリケーションのソースコード Sources/main.swift を以下のように変更します。Kitura の HTTP Server を使って 8090 番ポートで待ちうけ、"/"(ドキュメントルート)への GET アクセスをハンドリングしてメッセージを表示する、という内容にしています:
import Kitura

// Create a new router
let router = Router()

// Handle HTTP GET requests to /
router.get("/") {
    request, response, next in
    response.send("ハローワールド!")
    next()
}

// Add an HTTP server and connect it to the router
Kitura.addHTTPServer(onPort: 8090, with: router)

// Start the Kitura runloop (this call never returns)
Kitura.run()
  ↑なんとなく Node.js の Express に似てます。。


ではこのコードをビルドして実行します:
$ swift build
$ ./build/debug/myFirstKitura (実行したままにします)

実行されている状態で、同じシステムのウェブブラウザから http://localhost:8090/ にアクセスし、コードに記述したメッセージが表示されることを確認します:
2017040402


ウェブアプリケーションとして稼働できていることが確認できました。実行したままになっているコマンドを終了するには Ctrl + C を実行します:
$ ./build/debug/myFirstKitura
^C  (Ctrl+C を実行して、コマンドプロンプトに戻る)
$


以上、簡単なサンプルでしたが、Web のルーティング機能が実装されたフレームワークで Swift アプリケーションを、macOS ではなく Ubuntu 環境で開発/実行することができるようになりました。この Swift ウェブアプリケーションは IBM BluemixSwift ランタイムとしても実装されており、作ったアプリケーションを Bluemix 上ですぐに運用することができます:
2017040403



(参考)
http://www.kitura.io/en/starter/gettingstarted.html


Apple が開発したプログラミング言語 Swift は 2016 年にオープンソース化され、macOS 以外のプラットフォームでも Swift のアプリケーション開発ができるようになりました。というわけで、実際に Ubuntu から Swift をセットアップして使ってみました。以下は自分の(VirtualBox 上の)Ubuntu 14.02 環境での作業記録です。

なお、今回は Swift 3.0.2 を使うことにします(2017/Apr/04 時点での最新バージョンは 3.1 ですが、このバージョンの場合 Xcode 併用となって環境準備が面倒だったので・・ ←訂正、コマンドラインだけでも 3.1 が使えました。「Xcode の一部として Swift が提供されている」という表現が正しいようです)。

Ubuntu で Swift をインストールしたり、Swift アプリを作成したりする作業はターミナルからのコマンド操作で行います。というわけでターミナルを起動し、まずは Swift をインストールする上での前提パッケージをインストールします:
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install clang libicu-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev

続いて Swift のダウンロードページから Ubuntu 用の Swift 3.0.2 をダウンロードします:
2017040401


ダウンロードしたファイルを展開して、展開先にパスを通します:
$ tar xzvf swift-3.0.2-RELEASE-ubuntu14.04.tar.gz
$ export PATH=~/swift-3.0.2-RELEASE-ubuntu14.04.tar.gz/usr/bin:$PATH  (この行を ~/.bashrc などに書くのがオススメ)

これで Swift 本体のインストールは完了です。次にアプリケーションを作ってみます。開発用のディレクトリ(以下の例では myFirstSwift)を作って、そこに移動します:
$ mkdir myFirstSwift
$ cd myFirstSwift

このディレクトリの中で上記でインストールした swift コマンドを使い、Swift アプリケーションパッケージを初期化します:
$ swift package init --type executable

この時点で以下のようなファイル構成が生成されています:
myFirstProject
|- Package.swift
|- Sources
    |- main.swift
    |- Tests

いわゆる「ソースファイル」は Sources/main.swift になります。この時点での中身は以下のような Hello World 表示アプリケーションになっています:
print("Hello, world!")

必要に応じてテキストエディタで適当に書き直してみます:
print("ハロー Swift ワールド on Ubuntu!")

ソースコードが用意できたら swift コマンドでビルドします:
$ swift build

ビルド結果は .build/debug/myFirstSwift にあるので、これを実行して、期待通りの結果が出力されることを確認します:
$ ./build/debug/myFirstSwift
ハロー Swift ワールド on Ubuntu!

ごく簡単なサンプルでしたが、とりあえず Ubuntu 上で Swift アプリの開発ができることが確認できましたが。次回は Swift の Web フレームワークである Kitura を紹介する予定です。




(参考)
http://www.kitura.io/en/starter/gettingstarted.html


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