CentOS のデスクトップ環境での操作をそのまま動画として撮影する場合は recordMyDesktop というフリーのツールを使います:
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この recordMyDesktop の導入手順と実行手順を紹介します。なお以下の手順はいつものように CentOS 6.x 64bit 環境を前提としています。

導入そのものは yum で行いますが、標準リポジトリには含まれていないため、最初にリポジトリの追加を行います:
# cd /tmp
# wget http://dag.wieers.com/rpm/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt 
# rpm --import RPM-GPG-KEY.dag.txt

次にテキストエディタで /etc/yum.repos.d/dag.repo というファイルを、以下の内容で新規に作成して保存します:
[dag]
name=Dag RPM Repository for Red Hat Enterprise Linux
baseurl=http://apt.sw.be/redhat/el6/en/$basearch/dag/
gpgcheck=1
enabled=0

これでリポジトリの用意ができたので、yum でインストールします:
# yum --enablerepo=dag install recordmydesktop gtk-recordmydesktop

インストール後は CentOS デスクトップから アプリケーション - サウンドとビデオ - gtk-recordMyDesktop を選択して recordMyDesktop を起動します:
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recordMyDesktop が起動するとプレビュー画面と合わせてウィンドウが1つ起動します(画面全体がデスクトップで、中央に起動しているのが recordMyDesktop。その中で画面全体のプレビューも表示されている様子):
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このプレビュー部分をマウスでドラッグして、どのエリアを録画対象にするかを指定することができます。この図で赤くなっている部分が録画対象エリアに指定されている部分です:
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するとデスクトップにも黒枠が表示され、録画対象エリアが明示されます。録画対象エリアが定まったら「録画」ボタンをクリックして録画を開始します:
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録画中の様子です。黒枠内だけが録画されています:
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録画を止めるには画面上部のメニューから四角い部分をクリックします:
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すると録画した内容のファイル保存処理が実行されます。エンコードに時間がかかるのでその間はしばらく待ちます:
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保存が完了すると、再度 recordMyDesktop のウィンドウ画面になります。このまま別の動画の保存を続けることもできます。終了する場合は「終了」ボタンをクリックします:
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録画された内容は、ホームディレクトリ内に *.ogv という拡張子が付いたファイルとして保存されます:
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録画した内容は Totem などを使って再生することが可能です:
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これで CentOS デスクトップ環境でも画面の動画保存が可能です。