システムプログラマーとして株式会社クーシーに入社後、半年が経ちました。

まだ毎日が勉強で、知らないことも驚くことも多いし、偉そうに感想を言えるような立場ではないのですが、特に大きく印象に残っている発見はこれです:
「今どきのウェブって、これだけの人がこれだけの作業をしてできているのか」

例えば企業のウェブサイト。中小企業だったりするとサイトの規模そのものは必ずしも大きいわけではないのです。極端な例ですが、1ページだけを作る場合で考えます。

これまでの自分がそのページを作ろうとすると、どちらかというと「やりたいことは技術的に実現できるかどうか」を中心に考えていました。今も自分の担当箇所でいえば技術的にできるかどうか、どのくらいでできそうか、ということが検討内容になりますが、それをどう見せるか、についてはあまり重視していませんでした。まあ「jQuery Mobileとか、Bootstrap とか、適当なフレームワークを適当にカスタマイズして使おう。画像は誰か描いて(苦笑)」程度に考えていた、というレベルです。ぶっちゃけ CSS とか基礎はわかっているつもりだけど自分ではサンプルを作る程度でそれ以上にいじることはほとんどない感じ。悪く言えば見た目は軽視してました。

今の会社では UI や UX を専門に担当するチームがあります。PC 用なのか、スマホ用なのか、レスポンシブデザインにするのかを考慮した上で、画像やグラフなどはピクセルレベルで調整して、必要であれば画像のデザインも行った上で HTML をデザインし、CSS を用意してくれます。僕らはその HTML をテンプレートにして組み込んだり、 CSS はロードして指定するだけ。これにバックエンド処理を加えたり、動的な JavaScript を加えたりしてページを作ります。良くも悪くも分業制を敷いて、それぞれのプロが担当する形です。クーシーの強みは(どちらかを外注するとかではなく)その両方のプロが所属しているところだと思います。

これまでの自分の感覚と比べると、軽視していた半分の作業を専門チームがやってくれている、という感じです。作業は細かいし、さすが質も高いし、そして自分は楽です(その代わり作業人月は増えるけど)。自分があまり注力していなかった分野のプロと接する機会がある、というだけでもすごくいい刺激が得られるし、技術を盗む相手という意味でも頼もしい。そして何よりも自分が担当したサイトやサービスがすごく良さげに見える(笑)。

と、そんな当たり前のことが新鮮な状態から自分にとっても当たり前のように感じつつある今日この頃です。