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※以下は英語版パワーポイント 2013 for Windows のスクリーションショットです


パワーポイントを使っていて、プログラムコードなどをスライドで紹介しようとすると、多くの場合で半角クォート(') や半角ダブルクォート(")を記述することになります。

あとでコピー&ペーストされることを考えると、そのまま入力されてほしいのですが、パワーポイントは変に賢くて、これらの文字を全角に変換してくれちゃいます。

例えば、
var a = "Hello World."; 
という一行をパワーポイントのスライド内に記述すると、このように変換されてしまうのです:
2019070905

伝わりますかね? Hello World. を半角ダブルクォーテーション(")で括ると勝手に別の全角記号に書き換えられているのです。英語の文章を書く前提であれば便利な自動変換機能なのかもしれませんが、プログラムコードでは全く意味が変わってしまう(しかもこの間違いは目で見つけにくい)ので、コピー&ペーストすると影響範囲が大きくなってしまいます。これはシングルクォーテーションでも起こります。あと先頭文字を勝手に大文字に変換されてますが、これも余計なお世話。実はこれ以外にも後述の「勝手に変換されては困るものが変換される」現象が数パターンあります。プログラムコードを含む IT 系の資料を作るとき(或いは見るとき)に気をつけなければいけない箇所でもあります。


で、そんな余計なお世話な機能を無効にするカスタマイズ方法を紹介します。この自動変換はオートコレクト機能の一部なので、まずオートコレクトの設定画面を出す必要があります。

メニューの File を選択します:
2019070901


一番下の "Options" を選択:
2019070902


オプションのダイアログが表示されたら、"Proofing" カテゴリーの "AutoCorrect Options.." ボタンをクリックします:
2019070903


オートコレクトの設定画面が表示されます。今回の目的であるクォーテーションの自動変換を無効にする場合は AutoFormat As You Type タブの "Straight quotes" with "smart quotes" のチェックを外します。

他にも例えばハイフン(-)を2つ重ねるとダッシュ(一本の長いー)に変換するのを止める、(:) 等の)顔文字や(--> 等の)矢印を一文字に変換する、リンクをハイパーリンク化する、などの変換機能があります。僕はいずれも不要なのでこれらのチェックも外しました:
2019070904


で「OK」ボタンで変更が有効になります。

本音を言えば「はじめから無効にされていて、後から有効にもできるようにするべき」機能だと思っています。


 

比較的パワーポイントを多く使うエンジニアであると自負しています。プレゼンするためだけではなく、資料作成ツールとしての利用も多いと思っています。個人的にはブランクテンプレートを使って、フリーハンドでの資料作りが便利で使いやすいツールであると思っています。

パワーポイント 2013 以降では「発表者ツール」という機能が付きました(厳密にはもっと前のバージョンから存在していたようですが、2013 から標準で発表者ツールが有効になったようです)。HDMI などのケーブルを外部出力端子に指した状態で F5 を押してプレゼンを再生すると、自動的に発表者ツールに切り替わり、発表者がプレゼンテーションをしやすいように次のスライドやアニメーションを確認できたり、スピーカーノートを確認したり、画面は発表状態のまま次に表示するスライドを手元で切り替えたりすることができるようになりました:
2019061201


たしかにこれはこれで便利だと思います・・・が、実は自分はこの発表者ツールが苦手だったりします。というのも、自分のプレゼンはデモを併用することが多いのですが、パワポのプレゼンテーションからデモアプリケーション(ウェブブラウザとか、テキストエディタとか、コンソール画面とか)への画面切り替えにこれまでは ALT+Tab や Windows+Tab などのショートカットを使っていたのですが、発表者ツールのままだとこの方法では画面が別アプリに切り替わらないのです(PC 内の画面は切り替わるが、外部出力先ではプレゼンが表示されたままになる)。発表者ツールを使ってプレゼンしている状態から別のアプリケーション画面に切り替えて表示するには、一度パワポのプレゼンを ESC キーなどで終了し、その後でアプリケーションを切り替えて表示する必要があります。そして(デモが終わるなどして)再度パワポのプレゼンに戻るには、改めてパワポに戻り、直前まで表示していたページを開いて続きを再生(SHIFT + F5)する必要があります。要するに面倒なのです。


これを回避するため、発表者ツールでプレゼンするのではなく、従来の方法でプレゼンしたいのですが、ではそのためにはどうすればよいか? というのが今回のブログエントリです。PC の機種によってはハードウェア的にプレゼン方法を固定する方法もあったりするようですが(自分は以前、その方法で回避できていたのですが)、今回紹介するのはソフトウェアでの設定方法です(なので機種に関係なくできると思います)。

その方法として、一時的に発表者ツールを無効にする、というだけであれば発表者ツール画面内のオプション設定で発表者ツールを一時的に利用しないという選択肢があります。これで一時的に発表者ツールではなくなりますが、この方法の場合はまた再びプレゼンを再開した後に発表者ツールが有効になってしまいます。なので私自身が望む設定ではありません:
2019061202


恒常的に発表者ツールを無効にする場合はパワポの「スライドショー」メニューから「発表者ツールを使用する」のチェックを外す必要があります。この方法であればプレゼンをいったん停止し、また再開しても発表者ツールに戻ることはありません:
2019061203
(英語だと "Slide Show" メニューの "Use Presenter View" のチェックを外す)


これで(個人的に)扱いにくい発表者ツールを使わずにプレゼンし、必要に応じてアプリを切り替えてデモを行い、またパワポのプレゼンに戻る、、といった操作が可能になりました。めでたし、めでたし。

#他にいい方法があったら教えてください。
 

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