IBM Bluemix からも提供されている NoSQL 型データベースの DBaaS "Cloudant" の開発者向けエディションが Docker イメージでの無料提供が開始されました:
https://hub.docker.com/r/ibmcom/cloudant-developer/

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1インスタンスでスケーリングなし&サポートもなし、という条件は付きますが、IBM Bluemix などのアプリケーション開発者がローカル環境だけでシングルテナントの Cloudant の環境を使うことができるようになります。以下、その手順を紹介します。

まず利用にあたり、docker 1.9 以上が必要です。RHEL/CentOS の 6.x の場合は docker 1.7 までしかサポートされていないため、バージョン7以上を用意する必要があります。

docker 環境が用意できたら、以下のコマンドで開発者向け Cloudant のイメージを pull します:
# docker pull ibmcom/cloudant-developer

そして以下のコマンドでローカル環境上にコンテナを作り、起動します:
# docker run --privileged --detach --volume cloudant:/srv --name cloudant-developer --publish 8080:80 --hostname cloudant.dev ibmcom/cloudant-developer

初回起動時のみ、ライセンス規約に同意する必要があります。以下のコマンドを実行してライセンス画面を表示します:
# docker exec -ti cloudant-developer cast license --console

すると以下の様なライセンス内容がコンソールに表示されます。同意する場合は "1" を入力してください:

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また、これも最初の1回だけ利用前にデータベースを初期化する必要があります。初期化は以下のコマンドを実行します:
# docker exec cloudant-developer cast database init -v -y -p pass

これで準備は完了です、簡単ですね。実際にローカル環境の Cloudant を利用するにはウェブブラウザで以下のアドレスにアクセスします:
http://(docker が動いているマシンのIPアドレス):8080/dashboard.html

すると以下の様なログインが画面が現れます。デフォルトでは
 Username = admin
 Password = pass
という ID & パスワードがセットされているので、この値を入力してログインしてください:

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ログインが成功すると、見慣れた Cloudant のダッシュボード画面が表示されます。後はいつもと一緒です。これでいつでもローカルで手軽に使える Cloudant 環境が用意できました:

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