CentOS に限りませんが、本当にまだあまり IT スキルの高くないユーザーが Linux/UNIX の勉強を始めようとすると、最初につまづくものの1つが「テキストエディタ」だと思っています。

Windows であれば「メモ帳」、Mac OS X なら「SimpleText」など、ちょっとしたメモを残す程度の用途で使う簡易テキストエディタが標準で用意されていますが、UNIX の場合、この標準エディタに相当するのが "vi" です。

vi は「慣れてしまえば」片手をホームポジションに置いたまま "J" キーと "K" キーで上下スクロールできるし、単語まとめて置換とか、正規表現で検索したりとか、カスタマイズで柔軟に設定できるとか、便利なエディタだと思うのですが、いかんせん「編集モード」と「閲覧モード」の切り替えという、他のエディタにない特徴(というか「クセ」)があるので、Linux 初心者がつまづきやすいと感じています。

Linux でも GUI 環境であれば GNOME の標準エディタである gEdit など、メモ帳に相当するエディタがないわけではありません。ただ一般的なクラウドで Linux を選択した時など、初めから GUI が提供されていることは滅多にないし、サーバー用途だったりすると GUI 導入そのものが認められないことも考えられるので、結局はテキストベース環境でも Linux を操作できるスキルが必要になります。


というわけで、「UNIX の CUI 環境でもメモ帳感覚で使える軽量テキストエディタ」を探してみました。そして現時点では今回紹介する ee(EasyEditor) が有力候補かな、と感じています。
2014100201

ee はテキストターミナル画面内で起動することができ、また画面内上部には最低限必要な操作メニューが常時表示されています。例えば「メニューを開く」は Ctrl + [ で、検索は Ctrl + e で、終了は ESC > Enter で、ファイル保存は Ctrl + [ > c > c で、といった具合です。一応、これだけ覚えておけば設定ファイルの編集くらいはできるかな、と。

この ee は yum では提供されていないようなので、インストール時はソースファイルをビルドする必要があります。ネットワークに接続された状態から以下を実行します:
# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.uwsg.indiana.edu/linux/gentoo/distfiles/ee-1.5.2.src.tgz
# tar xzvf ee-1.5.2.src.tgz
# cd easyedit-1.5.2
# make
# make install

で、以下のコマンドで ee が導入できているかどうかを確認できます:
# which ee
/usr/local/bin/ee ←こう表示されれば成功

これでコマンドラインから ee コマンドが使えます。パラメータなしで "ee" とだけ実行すれば新規ファイルを、ファイル名を指定して実行すればそのファイルを読み込んで(なければそのファイルを新規作成して)開きます。
# ee /etc/hosts (/etc/hosts を ee で開く場合のコマンド)


・・・んー、でも vi 使えない人だと、そもそもビルドするまでの手順が結構厳しかったりするのかな?? 本当は vi を覚えるべきだと思いますが、それまでの間のつなぎとして。