統合開発環境である eclipse に、リレーショナルデータベースのデータビューワである DBViewer プラグインを導入することで、開発中のアプリケーションのデータを開発環境からも比較的簡単に参照することができるようになります。

このプラグインを導入する前提として、まず Eclipse Marketplace プラグインが必要です。メニューから Help - Eclipse Marketplace が選択できるようになっていれば導入済みなので次のステップへ。
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もし Help メニューに Eclipse Marketplace が存在しない場合は最初に同プラグインを導入する必要があります。 その場合はメニューから Help - Install New Software を選びます。ダイアログではまず Work with 欄で使っている eclipse SDK のバージョン(junoとか)を選び、その下では General Purpose Tools - Marketplace Client にチェックを入れて Next > Next > 利用規格に同意 > Install です。 しばらく待つとインストールが完了し、eclipse を再起動すると Eclipse Marketplace がメニューから選択できるようになっているはずです。
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改めて eclipse のメニューから Help - Eclipse Marketplace を選択し、Search タブの Find 欄に "DBViewer" と入力して "Go" をクリックします。DBViewer プラグインが見つかるので、Install > Next > 利用規格 > Finish でインストールします。しばらく待つとインストールが完了し、eclipse を再起動すると DBViewer プラグインの導入が完了します。
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実際に DBViewer を使ってデータを参照するには、参照先データベースに対応した JDBC ドライバが必要になります。例えば接続先データベースが MySQL であれば、以下のサイトから JDBC Connector をダウンロードして JAR ファイルを展開しておきます:
MySQL : Download Connector/J

他の(Oracle や DB2, PostgreSQL などの)データベースを利用する場合も、それぞれ対応した JDBC ドライバが必要です。これらをあらかじめ用意しておきます。


これで DBViewer を利用してデータベースを参照するための準備が整いました。では実際に DBViewer でデータベースサーバーに接続して、eclipse 環境からデータの中身を参照してみます。

eclipse のメニューから Windows - Open Perspective - Other を選択し、一覧から "DBViewer" を選択して OK をクリックします。
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すると eclipse 全体が DBViewer パースペクティブに切り替わります。この段階ではまだ何の接続先定義もしていないので何も表示されていません。
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では接続先データベーステーブルを追加してみます。DBViewer パースペクティブの左上ペインの登録ボタン(上記図の赤枠部分)をクリックして「データベース定義」ダイアログを表示します。
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「データベース定義名」欄にはデータベース参照先を表す適当な名称を入力します。また「JDBC Driver」欄には接続先の JDBC ドライバを指定する必要があります。「ファイルの追加」ボタンをクリックして、先程用意した JDBC Driver の JAR ファイルを指定して Next ボタンをクリックします。なおここで指定した JDBC Driver は、この後で同じ種類のデータベースを追加する時には「登録済み Driver から選択する」をクリックするだけで指定できるようになります。
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こんな感じのダイアログが表示されたら OK をクリックします。
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次の画面で具体的な接続情報を指定します。この例では MySQL データベースに接続するので、そのような内容担っていますが、ここは実際のドライバに合わせた指定をしてください。この例では接続文字列として jdbc:mysql://(MySQL サーバー名):3306/(データベース名) を入力して、接続ユーザー名とパスワードを指定しています。念のため「テスト接続」ボタンをクリックして、実際にこの内容で接続できることを確認し、Finish ボタンをクリックします。
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今作成した内容が DB ツリービューに追加されるはずです。この DB 名部分をダブルクリックすると接続します。
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正しく接続できるとデータベース一覧、テーブル/ビュー一覧が階層的に表示され、テーブル名をダブルクリックすると、その中身が画面右側に一覧表示されます。
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接続状態を終了(切断)するにはデータベース定義名部分を右クリックして「切断」を選択します。
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