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以前のブログで「IBM Bluemix 内に用意された MySQL のデータベースサイズが小さすぎる」という不満をぶちまけました:
Bluemix のデータストア比較

このブログエントリを書いた頃は MySQL データベースはサイズが 10MB しかなく、お金を払ってもサイズを増やすことができませんでした(有料という選択肢がない)。まあ無料で使えるサービスだし・・・と諦めかけていたのですが、現在は状況が変わっているようです。

現在の Bluemix で MySQL データベースサービスを選択すると、このような画面になります:
2015012601


無料で利用できることは変わっていませんが、「プラン」という選択肢が用意されています。これらはそれぞれ以下の様な解説がついていました:
プラン解説
100Shared server, shared VM, 1MB memory, 10MB storage, 10 connections
200Shared server, shared VM, 1MB memory, 50MB storage, 10 connections
300Shared server, shared VM, 1MB memory, 500MB storage, 10 connections


データベースのサイズが 10MB, 50MB, そして 500MB から選択できるようになったようです。しかもいずれも無料! それなら 500MB の 300 プラン一択、でいいのかな?

まあ、それでも現状は最大 500MB であって、デフォルトで 2GB まで無料で使える SQL DB と比べると貧弱ではありますが、10MB ではさすがにデモ用途以外で使い物にならなかったので、これは嬉しい仕様変更でした。




 

(↓2015/Jan/26追記)
このブログエントリに書かれている内容は最新のものではありません。ご注意ください。
また、こちらの記事も参照ください:
Bluemix 内の MySQL データベースでサイズが選択可能になった
(↑2015/Jan/26追記)


IBM BlueMix からは数多くのデータストアサービスが提供されています。RDB(リレーショナルデータベース)だけでも4つあります(青っぽい背景のが IBM 提供サービス、白背景のがオープンソースベースのコミュニティ提供サービスです):

※2014年4月23日時点の情報を元に記述しています。詳しくは各リンク先を参照ください。
サービス価格最大サイズ説明
BLUEAccelerationベータ期間は無料標準で圧縮後1GB(最大10GBまで拡張可能)サイズは圧縮後のサイズなので、実際にはこれら以上のデータを格納可能
SQLDBベータ期間は無料1GB最大接続数は2(BlueMix環境からのみ)
MySQL無料10MB最大接続数は1000
PostgreSQL無料30MB最大接続数は1000

容量10MB のデータベースって・・・ (^^;

ちなみに RDB 以外のデータストアサービスについてはこんな感じです:

サービス価格最大サイズ説明
JSON DBベータ期間は無料1GBJSON ストア型
MongoDB無料250 MBJSON ストア型
Redis無料N/A (?)KEY-VALUE ストア型
Mobile Dataベータ期間は無料(?)ローカルネイティブのように使えるモバイル向けデータストア


それなりに実用的な量のデータを格納しようとすると、IBM 提供のデータストアサービスを選ぶことになるんでしょうかね。リレーションなしと割りきって JSON 型の MongoDB を選ぶという選択もあるけど。

この表だとわかりにくい差もあると思っています。例えば MySQL や MongoDB などは管理コンソールを別途 phpMyAdmin や phpMoAdmin などで用意する必要があります(参照)。一方、BLUAcceleration や SQLDB には標準で管理コンソール機能が付属していたりします。
2014042201


ちなみに BlueMix のサービスで MySQL を立ちあげた場合、BlueMix 内のアプリケーションサーバーからしか接続できません。ただし BlueMix の外で稼働している MySQL に BlueMix のアプリケーションサーバーから接続することは(パフォーマンスに目をつぶれば)可能でした。なので意地悪く特定のポートが閉じられている、とかいうことはなさそうです。どうしても MySQL で10MB以上のデータを使いたい、ということであればデータベースだけは外部接続にする、という選択肢もありますね(遅いし、PaaS のメリットも薄くなるのでオススメしませんけど)。



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