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IBM Bluemix からは(Swift 互換の)Object Storage サービスが提供されています:
2016051701


このオブジェクトストレージのサービスインスタンスは他の(外部の)システムにマウントして使うことができます。その一例として、Linux(CentOS) から CloudFuse を使ってマウントする方法を紹介します(2016/May/17 時点での情報です)。

まずは Bluemix にログインし、Object Storage サービスを1つ作成するために、カタログのサービス一覧から "Object Storage" を選択します(現在は「ストレージ」カテゴリ内にありました):
2016051702


Object Storage サービスに関する説明が紹介されるので内容を確認してください:
2016051701


このタイミングで利用する Object Storage サービスの料金プランを選択する必要があります。無料プランでは 5GB まで、標準プランでは使用量の上限はなく 1GB あたりで 4.2 円と、アウトバウンド転送 1GB につき 9.45 円がかかります。好きな方を選んでインスタンスを「作成」します:
2016051703


Object Storage サービスが作成できたらダッシュボードからそのサービスインスタンスを選択します:
2016051704


Object Storage サービスの画面が表示されたら、左ペインで「サービス資格情報」を選択します。すると右ペインにサービス資格情報として、JSON フォーマットのテキストが表示されます:
2016051705


おそらく以下のようなフォーマットのテキスト情報になっているはずです。このうち青字で記述した auth_url, userId, password の内容が後で必要になるのでメモしておきます:
{
  "credentials": {
    "auth_url": "https://identity.open.softlayer.com",
    "project": "object_storage_XXXXXXXX_XXXX_XXXX_XXXX_XXXXXXXXXXXX",
    "projectId": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
    "region": "dallas",
    "userId": "(userId)",
    "username": "Admin_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
    "password": "(password)",
    "domainId": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
    "domainName": "NNNNNN"
  }
}


Object Storage のインスタンスは用意できました。ではこれを Linux のファイルシステムとして(リモート)マウントしてみましょう。

マウント元になる Linux システムを用意します。今回は CentOS 6(64bit) で試しました。また Object Storage をマウントするためのツールとして CloudFuse を用いました。CentOS 上に CloudFuse を導入する手順は以前のブログで紹介したことがあるのでこちらを参照ください:
SoftLayer の Object Storage をサーバーインスタンスにマウントする

CloudFuse が準備できたら、ログインユーザーのホームディレクトリ直下に以下の3行の内容で .cloudfuse というテキストファイルを作成します(赤字はコメント):
username=(userId)  # 上記の userId の値
api_key=(password) # 上記の password の値
authurl=https://identity.open.softlayer.com/v3/  # 上記の auth_url の値に '/v3/' を追加

これで準備完了です。実際に Object Storage をマウントする前に、df コマンドで現在のファイルシステム状況を確認しておきましょう:
# df -h
Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/vg_centos-lv_root
                      8.3G  3.5G  4.5G  44% /
tmpfs                 499M  144K  499M   1% /dev/shm
/dev/vda1             477M  152M  301M  34% /boot

では以下のコマンドを実行して、Bluemix の Object Storage を(この例では /mnt 以下に)マウントしてみます:
# cloudfuse /mnt

正しくマウントできているか、再度 df コマンドで確認します。ちゃんと /mnt 以下にマウントできているようです。この状態になれば Object Storage の中身を /mnt ディレクトリ以下と見なして直接読み書きすることが可能になります:
# df -h
Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/vg_centos-lv_root
                      8.3G  3.5G  4.5G  44% /
tmpfs                 499M  144K  499M   1% /dev/shm
/dev/vda1             477M  152M  301M  34% /boot
cloudfuse             8.0T  7.5M  8.0T   1% /mnt

マウント状態を解除するには umount コマンドを実行します:
# umount /mnt

Bluemix の Object Storage の有用な使いみちが実現できそうです。なお、Object Storage サービスに関してはこちらのドキュメントも参照ください:
https://console.ng.bluemix.net/docs/services/ObjectStorage/index.html



2013 年を最後に SoftLayer の記事を書いていませんでした。久しぶりで緊張します。。

2年以上 SoftLayer から離れていましたが、その間に大きな変化を遂げていました。もちろん知ってはいたのですが、自分が使う立場ではなかったため、変化を具体的に実感する機会がありませんでした。

最近、業務にかこつけて仕事で SoftLayer インスタンスを利用してシステムを構築する、という機会がありました。普段 PaaS (と個人環境の仮想 Linux)ばかり触っていたので、久しぶりの IaaS でした。その業務の中で SoftLayer 上の Linux サーバーインスタンスのファイルシステム上に Object Storage のフォルダをマウントする、という環境を構築する機会があったので、作業内容をまとめておきました。

ちなみに今回の作業の参考にしたのはこちらのサイトです:
https://www.change-makers.jp/post/10362

ただ、この作業そのままでは自分の環境では動かなかったので、あくまで自分の環境で動かした時の作業内容を記載しておきます。自分の環境は CentOS 6.7 64bit です。


まず、Swift 互換の Object Storage を Linux のファイルシステムにマウントするには CloudFuse というオープンソースのライブラリ/ツールを使います。

というわけで CloudFuse を導入します。CloudFuse はソースからビルドして導入するので、まずはビルドをするために必要な前提ライブラリを導入します:
# yum install gcc make fuse fuse-devel curl-devel libxml2-devel openssl-devel git

※上記の Change Makers のサイトではこれで前提ライブラリが導入されることになっていましたが、自分の環境ではビルドに失敗してしまいました。結果として以下のこの処理が足りませんでした:
# yum install json-c-devel

前提ライブラリが準備できたら CloudFuse (のコマンドラインツール)をダウンロードしてビルドします。ダウンロードは GitHub から最新ソースをクローンします:
# cd /usr/local/src
# git clone https://github.com/redbo/cloudfuse

そして configure して、make して、make install します。これで cloudfuse コマンドが使えるようになります:
# cd cloudfuse
# ./configure
# make
# make install

cloudfuse コマンドを使って Object Storage を利用するには、目的の Object Storage にアクセスするための情報(url, username, password)が必要です。SoftLayer の場合は次の方法で取得します。 SoftLayer のコントロール画面のメニューから Storage - Object Storage を選び、利用中の Object Storage を選択し、その画面内の "View Credentials" と書かれた箇所をクリックします:
2016040201


すると以下のようなアカウントクレデンシャル情報が表示されます。この値を後で使うのでメモしておきます:
2016040202


SoftLayer のインスタンス画面に戻り、ホームディレクトリ上に ~/.cloudfuse というファイルを新規に作成します。その内容は先程確認したクレデンシャル情報を使って、以下の内容にして保存します:
# vi ~/.cloudfuse

username=(Username の値)
api_key=(API Key の値)
authurl=(Authentication Endpoint の値。SoftLayer 以外から使う場合は Public 、SoftLayer のサーバーから使う場合は Private の値にする)

なお authurl に指定する値ですが、この Object Storage のマウント自体は SoftLayer ではないクラウドサーバーやオンプレミスサーバーから行うことができます。その場合は Public と指定されていた方の URL を記載してください。一方 SoftLayer のサーバーからマウントする場合は Private と指定されていた方の URL を記載すると、プライベートネットワークを使った高速接続が出来、かつ SoftLayer 内のインバウンド転送なので追加料金がかかりません。

ここまでできたらマウントします。cloudfuse コマンドを使って、Object Storage のフォルダを SoftLayer インスタンスの /mnt ディレクトリにマウントしてみます:
# cloudfuse /mnt

これでマウントは完了しているはずです。df コマンドで確認してみます:
# df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/xvda2       25G  7.4G   16G  32% /
tmpfs           935M     0  935M   0% /dev/shm
/dev/xvda1      248M   94M  142M  40% /boot
cloudfuse       8.0T  4.2G  8.0T   1% /mnt
↑Object Storage って最大 8TB も使えるのね。。


ちゃんとマウントできています。これで Object Storage が SoftLayer インスタンス上のファイルシステムとして読み書き可能になりました!

画像などメディアファイルを多く扱うようなシステムを構築する場合、パフォーマンスのためにメディアデータはデータベースではなくファイルシステムに格納することも珍しくありません(WordPress とかもそうです)。この場合、アプリケーションサーバーをスケールさせてもメディアを保存するファイルシステムがバラバラになってしまっては意味ないので、メディアを保存する先は Object Storage をマウントした先に指定する方法が一般的です(そうするとマウント情報ごとスケールするので、メディアも共有できるようになる)。 そんなシステム構築ではこんな手法を使う、というサンプルでした。特に SoftLayer + Object Storage 環境であれば、ネットワークも高速で、かつマウントした Object Storage への転送時の追加料金もかからずに構築できるというメリットがあります。


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