まだプログラマーですが何か?

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タイトルどおりの内容のエラーが発生したので、その原因と解決策を探った記録をブログにまとめました。

環境としては以下の図のようなものです。1台の Windows 10 PC の中に Docker Desktop を導入・起動し、MySQL サーバーのイメージからコンテナを作って 3306 番ポートで公開起動しました。この環境に WSL(2) の MySQL CLI を使って、localhost:3306 の MySQL サーバーにログインする、というだけの内容なのですが、ログイン時にコネクションエラーが発生してしまう、という症状が出ていました:
20210612


具体的に紹介します。今回使った MySQL のコンテナイメージはこちらです。厳密には mariadb を使っています。同様の現象が発生すると思うので、他の MySQL 系イメージでも構いません:
https://hub.docker.com/r/linuxserver/mariadb


Docker Desktop を使ってこのイメージからコンテナを作成します。WSL を起動するなどして docker コマンドが使える状態で以下のコマンドを実行します(目的は Docker Desktop 内のコンテナとして起動することなので、このコマンド自体は WSL から実行しなくても構いません):
$ docker run -d --name=mariadb -e PUID=1000 -e PGID=1000 -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=root -e TZ=Asia/Tokyo -e MYSQL_DATABASE=mydb -e MYSQL_USER=user -e MYSQL_PASSWORD=P@ssw0rd -p 3306:3306 --restart unless-stopped linuxserver/mariadb

こんな感じで、Docker Desktop 内のコンテナとして MySQL が起動します:
2021061301


指定したオプションはコンテナイメージのドキュメントを参考に指定しています。上の例では root のパスワードは root 、利用ユーザーは user 、利用ユーザーのパスワードは P@ssw0rd 、利用データベース名を mydb、コンテナ名は mariadb、などを指定しています(適当に変更いただいても構いません)。ポート番号に -p 3306:3306 を指定しているので、ローカルホストの 3306 番ポートからも(公開されているので)アクセスできるはずです。事前準備はここまで。

ではこの方法で Docker Desktop 内に起動した MySQL(mariadb) に、WSL から MySQL CLI で接続してみます。上述のオプションであれば以下のコマンドで接続できるはずです:
$ mysql -u user -pP@ssw0rd -h localhost mydb

しかし実際には以下のようなエラーが表示されてしまいます:
$ mysql -u user -pP@ssw0rd -h localhost mydb
ERROR 2002 (HY000): Can't connect to local MySQL server through socket '/var/run/mysqld/mysqld.sock' (2 "No such file or directory")

ユーザー名やパスワード、データベース名は間違っておらず、接続先も localhost だから間違えようがないはずです。ポート番号もデフォルトの 3306 のままなので特別なオプションも不要のはず・・・ ではなぜエラーになってしまうのでしょうか?


改めてエラーメッセージをよく見ると "Can't connect to local MySQL server through socket '/var/run/mysqld/mysqld.sock'" と表示されています。ちなみにこのファイルは存在していません(/var/run/mysqld というディレクトリが存在していません):
$ ls -la /var/run/sqld/mysqld.sock
ls: cannot access '/var/run/sqld/mysqld.sock': No such file or directory

このエラーメッセージでわかる人もいると思うのですが、MySQL コマンドは localhost が対象の場合はデフォルトで「ソケット接続」という方法で接続を試みます。そしてこのソケット接続をする場合の情報を /var/run/sqld/mysqld.sock というファイルで管理しているため、このファイルを読み込もうとしているのでした。

しかし、今回の環境では WSL 内には MySQL サーバーは起動していません。WSL 内からの docker コマンドで起動してはいますが、実体は Windows にインストールされた Docker Desktop のコンテナとして起動しています。要は「WSL と同じマシン上で動いてはいて、ポートも公開されているけど、WSL から直接ソケット接続できる状態で動いていない」のです。これがエラーの原因で、エラーメッセージの理由でもあります。

では、エラーなしに WSL から MySQL に接続するにはどのようなコマンドにすればいいでしょうか? 答はシンプルで「ソケット接続ではなく、TCP 接続するようなオプションを指定」することで解決できます。具体的には以下のように --protocol=TCP オプションを付けて実行します:
$ mysql -u user -pP@ssw0rd --protocol=TCP -h localhost mydb
Welcome to the MariaDB monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 11
Server version: 10.4.18-MariaDB-1:10.4.18+maria~bionic-log mariadb.org binary distribution

Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

MariaDB [mydb]>

今度は無事に接続できました。「localhost の罠」にかかった時の話でした。


以前に Linux 版 Db2 を導入した時の手順を紹介したブログがありました:
http://dotnsf.blog.jp/archives/2960284.html


3年以上前のこの時の仮想環境が奇跡的に残っていたので久しぶりに使ってみました。で、折角の Db2 コマンドライン環境(?)なので、このコマンドラインインターフェースから IBM Cloud 上の DBaaS である Db2 に接続して使ってみました。以下、その手順の紹介です。

まずは IBM Cloud にログインして Db2 インスタンスを作成します。無料のライトアカウントでも使えるサービスが用意されているので、派手に使わない限りは無料で試すこともできます:
2018052302


無料のライトプランを使う場合はデプロイ先ロケーションを「米国南部」に設定します。加えて自分のメールアドレスを指定します:
2018052303


デプロイ先ロケーションが米国南部の場合、無料の Lite プランが選択可能になります(もちろん他のプランでも構いません)。プラン設定後に「作成」ボタンでインスタンスが作成されます:
2018052304



インスタンス作成後、「サービス資格情報」メニューから「資格情報の表示」を選択します(「資格情報の表示」が存在しない場合は、最初に「新規資格情報」をクリックして作成し、その後に改めて「資格情報の表示」を選択します)。すると画面下部に JSON フォーマットで接続先サーバー名やユーザー、パスワードといった情報を確認できます:
2018052301


この中で、今回使うのは以下の5つの情報です:
 - hostname(接続先のサーバー名)
 - password(接続時のパスワード)
 - port(接続先のポート番号)
 - db(データベース名)
 - username(接続時のユーザー名)


以下では、これら5つの値がこのような内容になっていたと仮定して説明を続けます:
{
  "hostname": "dashdb-txn-sbox-yp-dal09-03.services.dal.bluemix.net",
  "password": "xxxxxxxx",
  "port": 50000,
  "db": "BLUDB",
  "username": "lrz77612",
    :
}



ではこの DBaaS 上のデータベース(BLUDB)にコマンドラインから接続するための手順を紹介します。


db2inst1 ユーザーへの変更

ここから下のコマンドはすべて db2 インストール時に指定したユーザー(今回の例では db2inst1)に切り替えて行う必要があります。というわけでターミナル上でのユーザーを切り替えます:
$ su - db2inst1

ノードカタログの確認

接続先となる Db2 サーバーはサーバーノードとしてカタログに記録されている必要があります。というわけで、まず現在のノードカタログを確認します(青字は出力結果):
$ db2 list node directory
SQL1037W  The node directory is empty.  SQLSTATE=01606

この出力結果によるとノードカタログは空で何も登録されていないようです。


ノードのカタログ登録

というわけで今回の接続先となる IBM Cloud 上の Db2 サーバーをカタログに登録します。以下のように接続先のサーバー名とポート番号を指定し、今回は "dashdb" という名前でカタログに登録しています(太字部分は各自の環境や希望に併せて変更してください):
$ db2 catalog tcpip node dashdb remote dashdb-txn-sbox-yp-dal09-03.services.dal.bluemix.net server 50000
DB20000I  The CATALOG TCPIP NODE command completed successfully.
DB21056W  Directory changes may not be effective until the directory cache is
refreshed.
成功したようです。この状態で再度ノードカタログを確認すると、今度は dashdb という名前のカタログが確認できるはずです:
$ db2 list node directory

 Node Directory

 Number of entries in the directory = 1

Node 1 entry:

 Node name                      = DASHDB
 Comment                        =
 Directory entry type           = LOCAL
 Protocol                       = TCPIP
 Hostname                       = dashdb-txn-sbox-yp-dal09-03.services.dal.bluemix.net
 Service name                   = 50000



ノードカタログを削除

今回は作業しませんが、登録したカタログを削除する場合はカタログ名を指定して以下のように実行します:
$ db2 uncatalog node dashdb


エイリアスの確認

DB2 でデータベースに接続するにはデータベースをエイリアスとして登録する必要があります。というわけで次に接続先となるリモートデータベースのエイリアスを作成します。まずは現在登録されているエイリアスの一覧を確認します:
$ db2 list db directory

 System Database Directory

 Number of entries in the directory = 2

Database 1 entry:

 Database alias                       = JSONDB
 Database name                        = JSONDB
 Local database directory             = /home/db2inst1
 Database release level               = 14.00
 Comment                              =
 Directory entry type                 = Indirect
 Catalog database partition number    = 0
 Alternate server hostname            =
 Alternate server port number         =

Database 2 entry:

 Database alias                       = MYDB
 Database name                        = MYDB
 Local database directory             = /home/db2inst1
 Database release level               = 14.00
 Comment                              =
 Directory entry type                 = Indirect
 Catalog database partition number    = 0
 Alternate server hostname            =
 Alternate server port number         =


この例では(いずれもローカルサーバー内の)JSONDB と MYDB という2つのデータベースエイリアスが登録されていました。この例ではリモートサーバーのエイリアスは登録されていません。


エイリアスの登録

では先程作成した dashdb ノード上の接続先データベース(BLUDB)を "remotedb" という名前でエイリアス登録します:
$ db2 catalog database BLUDB as remotedb at node dashdb
DB20000I  The CATALOG DATABASE command completed successfully.
DB21056W  Directory changes may not be effective until the directory cache is
refreshed.

成功したようです。念の為もう1回エイリアス一覧を確認します:
$ db2 list db directory

 System Database Directory

 Number of entries in the directory = 3

Database 1 entry:

 Database alias                       = REMOTEDB
 Database name                        = BLUDB
 Node name                            = DASHDB
 Database release level               = 14.00
 Comment                              =
 Directory entry type                 = Remote
 Catalog database partition number    = -1
 Alternate server hostname            =
 Alternate server port number         =

Database 2 entry:

 Database alias                       = JSONDB
 Database name                        = JSONDB
 Local database directory             = /home/db2inst1
 Database release level               = 14.00
 Comment                              =
 Directory entry type                 = Indirect
 Catalog database partition number    = 0
 Alternate server hostname            =
 Alternate server port number         =

Database 3 entry:

 Database alias                       = MYDB
 Database name                        = MYDB
 Local database directory             = /home/db2inst1
 Database release level               = 14.00
 Comment                              =
 Directory entry type                 = Indirect
 Catalog database partition number    = 0
 Alternate server hostname            =
 Alternate server port number         =


エイリアスが2つから3つに増え、REMOTEDB が新たに登録されました。


エイリアスを削除

この作業も今回は不要ですが、登録したエイリアスを削除する場合はエイリアス名を指定して次のように実行します:
$ db2 uncatalog db remotedb


エイリアスを指定して接続

では改めてエイリアスを作ったデータベースに接続します。接続時にはユーザー名とパスワードが必要になるので、以下のように指定します:
$ db2 connect to remotedb user lrz77612 using xxxxxxxx

   Database Connection Information

 Database server        = DB2/LINUXX8664 11.1.2.2
 SQL authorization ID   = LRZ77612
 Local database alias   = REMOTEDB

IBM Cloud 上のデータベースに接続できました。後はこのリモートデータベースに対して各種 SQL を実行してテーブルやデータの作成/更新/削除/検索といったコマンドが実行できます。


接続しているエイリアスから切断

なお、接続しているエイリアスから切断する場合は以下のコマンドを実行します:
$ db2 terminate




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