いつもの CentOS ネタです。

CentOS や RHEL(RedHat Enterprise Linux) を GUI 化してデスクトップ環境として使っています。アプリも揃っていて大抵の用途で使える(自分の利用範囲で今のところ使えないのは iTunes と LINE くらい)ので便利なのですが、ちょっとだけ不便を感じるのがウェブブラウザでした。

CentOS では yum で FireFox を導入して使うことはできます(説明いらないと思うけど #yum -y install firefox です)。まあ通常用途であれば FireFox でダメってことはないのですが、ウェブ開発やそのデバッグをする場合、慣れもあって Chrome を使いたくなります。

しかし、残念ながら現在 Chrome は CentOS 向けには(公式には)提供されていないのでした:
Google Says Red Hat Enterprise Linux 6 Is Obsolete [Updated]


ただ諦めるのは少し早いです。有志を中心に対策が練られていて、大きく以下の2つの方法で CentOS に Chrome 環境を導入することが可能です:
(1) 有志で用意されたインストーラを使って Chrome を導入する
(2) Chromium ブラウザをインストールする


(1) は CentOS には提供されていないものの、Fedora 向けに提供されている(た?)Chrome を元に、必要な前提ライブラリなどと一緒に導入するインストーラを、Richard Lloyd 氏が有志で開発してくれました。その方法を使うケースです。こちらの方法についてはリンク先を参照してください:
http://www.tecmint.com/install-google-chrome-on-redhat-centos-fedora-linux/

※上記リンク先の説明が少しわかりにくいと思うので補足。Step 2 の Update と書かれた中に "Richard Lloyd" さんの名前が書かれたその下からが、Chrome 導入方法の紹介になります。

(2) は厳密には Chrome ブラウザではないのですが、Chrome のベースとなっているオープンソースプロジェクト Chromium を CentOS にインストールして使う、というケースです。まあほとんど Chrome と同じと言えるし、ある意味で Chrome よりも一歩進んだ、開発最先端の機能を取り入れているとも言えるし、開発者ならこっちを使ってみるのも悪くないですよね。


というわけで、以下 CentOS に Chromium ブラウザを導入する手順の紹介です。CentOS6 前提で進めます。

まず root になって、その後で Chromium の yum レポジトリファイルをダウンロードします:
# cd /etc/yum.repos.d
# wget http://people.centos.org/hughesjr/chromium/6/chromium-el6.repo

で、yum を使って chromium をインストールします。途中何か聞かれたら YES で先に進めます:
yum install chromium

これだけ。yum が必要な前提ライブラリごと Chromium をインストールしてくれます。導入が終わるとメニューから Chromium が実行できるようになっているはずです。
2014013101


以上、Chrome や Chromium の導入方法についての紹介終わりです。以下はこれら2つに共通する、実行時の Tips についての補足です。

Chrome/Chromium のインストールはできました、実行時にはちと問題が生じます。一般ユーザーで Chromium や Chrome を実行するのは問題ないのですが、root ユーザーで Chromium(Chrome) を実行しようとすると何故かエラーメッセージが表示されてしまうのでした:
2014013102

これを回避するには特殊なパラメータを付けて Chromium を起動する必要があります。そのためにはメニュー選択時の実行コマンドを編集する必要があるのでした。

ではそのための手順も紹介します。まずはメニュー編集用の alacarte という GUI アプリケーションを yum でインストールしておきます:
yum -y install alacarte

インストール後に alacarte を実行します:
alacarte &

alacarte が起動します:
2014013103


Chrome/Chromium は「インターネット」カテゴリの中にあるので、左ペインで「インターネット」を選択し、右画面の「Chromium ウェブ・ブラウザ」と書かれた箇所を右クリックして「プロパティ」を選択します:
2014013104


プロパティの「コマンド」欄を書き換えます。具体的には最初から記述されている内容はそのままに、 %U に続けて -user-data-dir=$HOME/.config/google-chrome を追加します。"%U" と "-user-data.." との間に1つスペースを入れることを忘れずに:
2014013105

これでメニューの変更ができました。「閉じる」で alacarte を終了し、再度メニューから Chromium を実行すると、今度は正しく起動するはずです:
2014013106


Chromium からも Google Chrome ストアが使えそうです。豊富な Chrome プラグインが使えるのはやはり魅力的です。