まだプログラマーですが何か?

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IBM Bluemix からも提供されている、スケーラブルな NoSQL DBaaS である Cloudant 。データの読み書きには REST API が提供されており、ウェブアプリケーションだけでなく、スマホのネイティブアプリなど色々なアプリケーションから利用することができます。
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この Cloudant はいわゆる「JSON ドキュメント」を格納するデータベースなのですが、バイナリデータ(というかファイル)を扱う機能("attachement")も持っています。

以下にバイナリデータを格納する方法を紹介します。まずは JSON データを無視して「バイナリデータだけを新たに格納する場合」は以下のような JSON データを新規作成します(赤字はコメント):
{
  "_id": "D001",  Cloudant 上でのドキュメントID、省略した場合は作成時に自動的に割り振られる
  "_attachments": { この _attachments オブジェクトがバイナリ保存時の肝
    "A001": {     任意に付ける Attachment 名、取り出し時のURLに指定する
      "content_type": "image/jpeg",  バイナリデータの Content-Type
      "data": (バイナリデータを Base64 エンコードしたテキストデータ)
    }
  }
}

上記のデータを(普通の JSON ドキュメントと同様に)以下の URL に対して POST リクエストすると、このバイナリデータを含むドキュメント(と attachment )が新規に Cloudant 内に作成されます:
https://(Cloudant のホスト名)/(データベース名)


また、作成したバイナリデータを取り出す場合は、以下の URL に対して GET リクエストを実行します:
https://(Cloudant のホスト名)/(データベース名)/(ドキュメント ID)/(Attachment 名)


バイナリデータだけのドキュメントを作成する場合は上記の方法でした。一方、バイナリデータも含む JSON データを保存する場合は、以下のような JSON データを用意して、同様に POST します:
{
  "_id": "D001",
  "myname": "abc",   この2つの値が普通の JSON データとして扱われる部分
  "myvalue": 123,
  "_attachments": {
    "A001": { 
      "content_type": "image/jpeg",  
      "data": (バイナリデータを Base64 エンコードしたテキストデータ)
    }
  }
}

取得時には content_type で指定したデータ型が有効になってレスポンスが返ってきます。なので、例えばバイナリデータとして JPEG 画像データを格納し、その際の cotent_type 値に "image/jpeg" などの正しい型が指定されていれば、取得 URL にブラウザでアクセスすればそのまま画像を表示することができます:
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(↑ Cloudant 上に格納した画像データを直接 URL 指定で表示している様子)


一般的にはファイルなどのバイナリデータをネット上のストレージに格納する場合は Object Storage などを使うことが多いと思っています。が、Content-Type を意識して取り出したり、「(添付ファイルなどの)JSON ドキュメントに紐付いたバイナリデータ」として利用する場合に便利な機能だと思っています。


なお、Cloudant の Attachment 関連 API についてはこちらを参照ください:
https://docs.cloudant.com/attachments.html
 

IBM InterConnect 2017 の期間中に IBM Bluemix Platform にドイツリージョン(eu-de)が追加されました。記念に早速ランタイムアプリを1つデプロイして公開してみました:
http://spen.eu-de.mybluemix.net/


このアプリはスマホ用(正確にはジャイロセンサーを搭載したスマホ用)なので、試しに使ってみる場合は上記 URL にスマホのブラウザでアクセスしてみてください。以下のような画面が表示されます:
IMG_0430


画面の下半分あたりを指でタップし、離さずにそのまま空中でスマホを振って、文字等を一筆書で書いてみてください。書き終わったらタップした指を離してください:
IMG_0430


指でタップしていた間にスマホの先端が動いた軌跡が画面内に表示されます。また画面上部の表にはタップしていた間のスマホの左右(LR)や前後(FB)の動きが数値として表示されます(ちなみに DIR は向いている方向角で、今回の軌跡描画では使っていません):
IMG_0431


これだけのアプリですが、全て1つの HTML だけで実現しています。スマホの動きは JavaScript でジャイロセンサーにアクセスしてその値を取得し、軌跡の描画には HTML5 の Canvas を利用しています。また HTML 自体では Canvas は非表示としており、画面に表示されているのはこの Canvas を描き終えたタイミングで動的に画像データを生成して、その画像を <img> タグで動的に表示しています。

スマホのジャイロデータを JavaScript だけで取得するとか、Canvas データから画像データを生成するとか、それなりに凝った処理を行っているこの HTML を Github で公開しました:
https://github.com/dotnsf/SPen/


MIT ライセンスで公開しています。勉強目的なり、取得データを使って別の処理を行うよう改造するなり、いろんな応用はできると思うので、よかったら遊んでみてください。

IBM Bluemix の提供サービスの1つに WAS(WebSphere Application Server) があります:
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(https://console.ng.bluemix.net/docs/services/ApplicationServeronCloud/index.html)


この IBM Bluemix の WAS サービスを利用する場合、サービスインスタンスのダッシュボード画面から VPN に必要なモジュールや設定ファイルをダウンロードして、VPN で WAS ホスティングサーバーに接続した上で管理コンソールにアクセスしたり、アプリケーションをデプロイしたり、といった手順で管理・利用することが可能になります。

そして必要な設定を変更したり、アプリケーションをデプロイした後に(URL を通知したりして)ユーザーへ公開するわけですが、ユーザーが利用する段階では管理者のように VPN などの利用を条件にしたりはせず、パブリックネットワークから直接アクセスさせるという使い方も少なくないと思います。そのための設定方法を紹介します:
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まず、IBM Bluemix の WAS サービスをパブリックネットワーク上に公開するには、WAS の HTTP サーバーを 80(http)/443(https) 番ポートで起動させる必要があります(少なくともユーザーにアクセスさせるアプリケーションは 80/443 番ポートで listen している必要があります)。そのため事前に VPN 接続をした状態で WAS 側の設定変更を済ませておく必要があります。WAS Liberty / WAS それぞれの起動ポート番号変更手順については以下を参照ください:
WAS Liberty Core を 80/443 番ポートで動かす
WAS を 80/443 番ポートで動かす


なお、以下は WAS Liberty Core 版の図を使ったりして紹介しますが、WAS フルプロファイル版でも同様だとお考えください。

まずは 80/443 番への起動ポート番号の変更を行った WAS(Liberty) のダッシュボードを IBM Bluemix 上で開きます。以下のようにホストの IP アドレスが確認できる状態になっているはずです(この IP アドレスはプライベートアドレスなので、アクセスするには VPN 接続が必要です):
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VPN 接続が確立していれば、このアドレスをウェブブラウザで開くと、WAS(Liberty) のトップページが表示されます。他にデプロイ済みのアプリケーションがある場合も同様です:
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ではこのページに VPN なしでパブリックネットワークからアクセスできるようにするための設定を行います。上記のダッシュボードページに戻り、「パブリック IP へのアクセスを管理」ボタンをクリックします:
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最初の段階ではまだパブリック IP アドレスが割り振られていないので、「パブリック IP アドレスを要求」します:
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しばらく処理を待つと先程の画面に戻ります。この時点ではパブリック IP アドレスが割り振られていますが、まだ VPN 内のホストへの転送がクローズされています。再度「パブリック IP へのアクセスを管理」をクリックします:
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割り振られた IP アドレスからの利用ができるよう、「アクセスのオープン」をクリックします:
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三度元の画面に戻ってきました。今回は IP がオープンされて、この段階でパブリックアクセスが可能になりました:
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最後に、(接続済みであれば VPN 接続を切断してから)パブリック IP アドレスにウェブブラウザでアクセスし、元の画面が表示できていることを確認します:
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なお、この仕組の説明などは以下のドキュメントを参照ください:
https://console.ng.bluemix.net/docs/services/ApplicationServeronCloud/networkEnvironment.html#configureLibertyForPublicAccess


前回(「WAS Liberty Core を 80/443 番ポートで動かす」)の続きです。

今回は軽量版ではなく、いわゆる「フルプロファイル版」などと呼ばれている、従来の WAS(Websphere Application Server)を対象に起動ポート番号を変更する手順を紹介します。また今回も具体的には IBM Bluemix 内の WAS on Bluemix サービスの BASE プランインスタンスを使って紹介します。


では実際に起動ポートを変更します。ウェブブラウザで https://(ホスト名):9433/ibm/console/ にアクセスして管理コンソールを開き、正しいユーザー名とパスワードを入力してログインします:
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WAS の管理コンソールにアクセスしました:
2017031602


WAS の場合、起動ポート番号はアプリケーションサーバー内の Web コンテナのトランスポートチェーンで管理しています。というわけで、まずは左ペインから サーバー - サーバータイプ - WebSphere Application Server を選択し、アプリケーションサーバーとして起動ポートを変更したいサーバーの名称(デフォルトでは server1)を選択します:
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選択したアプリケーションサーバー内から Web コンテナー設定 - Web コンテナー・トランスポート・チェーン を選択します:
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現在設定されている Web トランスポートチェーンの一覧が表示されます。この中に 80 番(http)と 443 番(https)を追加します。まずは 80 番ポートを追加するために「新規作成」ボタンをクリックします:
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作成するトランスポートチェーンの名称(下図では WCInboundDefault80)を入力し、テンプレートに WebContainer が選択されていることを確認して「次へ」をクリックします:
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利用するポート番号をここで指定します。「新規ポートの作成」が選択されていることを確認して、ポート名は "80"、ホストは "*" 、ポートは "80" をそれぞれ入力して「次へ」:
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確認の画面で「終了」を選択します:
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トランスポートチェーン一覧の画面に戻るので、今回の変更をマスター構成として「保存」します:
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追加したトランスポートチェーンが一覧に含まれていることを確認します:
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同様にしてもう1つ、443 番ポート(https)のトランスポートチェーンも新規に作成します。その場合、テンプレートには "WebContainer-Secure" を選択することに注意してください:
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また、ポート名とポートには "443" を入力します:
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こうして 80 番ポート(http)と 443 番ポート(https)のトランスポートチェーンが追加されたことを確認します:
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ここまでの作業ができれば後はサーバーを再起動して、変更を反映するだけです。が、ここも前回紹介した理由により root ユーザー権限でサーバーを起動する必要があります。具体的には ssh 等でログイン後、root ユーザーに su/sudo して、root ユーザー権限でサーバーを止めて、再び起動する、という手順を実行します:

$ sudo /bin/bash

# /opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin/stopServer.sh server1

# /opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin/startServer.sh server1

# exit

$

これで WAS Liberty Core の時と同様に WAS も 80/443 番ポートで利用できるようになっているはずです。

IBM の Java アプリケーションサーバーである WAS(Websphere Application Server) は標準設定のまま導入して使い始めると、9080 番ポート(http)や 9443 番ポート(https)でサーバーが起動します。これを一般的な 80 番や 443 番で起動させるための設定を紹介します。方法自体はいくつかあるのですが、ここで紹介するのは「とりあえずてっとり早くできる方法」です。 また今回は軽量版である WAS Liberty Core を対象として紹介します(フル機能版は次回)。具体的にはパブリッククラウドであるIBM Bluemix 内の WAS on Bluemix サービスの Liberty Core インスタンスを使って紹介します:


では実際に起動ポートを変更します。WAS Liberty Core の場合はアプリケーションサーバーの server.xml を編集することで変更できるので、まずはこのファイルを探します。

既にアプリケーションサーバーが起動している場合はウェブブラウザからも変更できます。 https://(ホスト名):9080/ にアクセスして、"Open Admin Console" をクリックします:
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認証が有効に設定されている場合は認証画面になります。正しいユーザー名とパスワードを入力して「送信」します:
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管理コンソールにアクセスできました。server.xml を編集するには "Server Config" を選択します:
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構成ファイルとして server.xml が表示されている(これしか表示されてない??)ので、server.xml をクリック:
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すると server.xml の編集画面に移動します。「ソース」タブで表示すると、XML テキストを直接編集することも可能です:
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なお、SSH 等でアプリケーションサーバーシステムに直接ログインできる場合であれば、server.xml は以下に存在しているので、このファイルを直接テキストエディタで編集しても構いません:
/opt/IBM/WebSphere/Profiles/Liberty/servers/server1/server.xml


以下の赤字部分4箇所を変更します。変更が完了したら保存(管理コンソールであれば右上のボタン)します:
<server description="Default Hypervisor Server">
  <!-- Simple application server, supporting servlets and jsps -->
  <featureManager>
    <feature>jsp-2.2</feature>
    <feature>adminCenter-1.0</feature>
  </featureManager>
<remoteFileAccess>
<writeDir>${server.config.dir}</writeDir>
</remoteFileAccess>
<virtualHost id="default_host" allowFromEndpointRef="defaultHttpEndpoint">
 <hostAlias>*:80</hostAlias>
 <hostAlias>*:443</hostAlias>
</virtualHost>
<!-- virtualHost id="external_host">
 <hostAlias>*:80</hostAlias>
 <hostAlias>*:443</hostAlias>
</virtualHost -->

  <quickStartSecurity userName="wsadmin" userPassword="{xor}am07ZzlubWg=" />
  <keyStore id="defaultKeyStore" password="{xor}am07ZzlubWg=" />
  <!-- disable automatic configuration and application updates, but leave mbean support enabled -->
  <config updateTrigger="mbean"/>
  <applicationMonitor updateTrigger="mbean" dropinsEnabled="true"/>
  <ssl id="defaultSSLConfig"
     sslProtocol="SSL_TLSv2"
     keyStoreRef="defaultKeyStore"
     clientAuthenticationSupported="true"/>

  <!-- open port 9080 for incoming http connections -->
  <httpEndpoint id="defaultHttpEndpoint"
                host="*"
                httpPort="80"
                httpsPort="443">
      <tcpOptions soReuseAddr="true"/>
  </httpEndpoint>
  <!-- httpEndpoint id="publicHttpEndpoint"
              host="*"
              httpPort="80"
              httpsPort="443">
      <tcpOptions soReuseAddr="true"/>
  </httpEndpoint -->
</server>


設定の変更そのものはこれだけです。後はアプリケーションサーバーを再起動・・・なのですが、OS が Linux の場合はもう1点注意が必要です。

Linux の場合、1024 番未満のポートはデフォルトでは root 権限がないと listen できません
。つまり上記の設定変更をしても再起動の際に root 以外のユーザー権限で再起動するとポートを listen できないのです。

特に IBM Bluemix 環境での場合、OS は RedHat で、その一般ユーザーである virtuser の権限で WAS は起動します。つまり上記の制約をまともに受けてしまうのでした。というわけで、WAS 再起動の際には注意が必要です。具体的にはまず root ユーザーに su(または sudo)し、root ユーザー権限でサーバーを止めて、再び起動、という手順が必要です:
$ sudo /bin/bash

# /opt/IBM/WebSphere/Liberty/bin/server stop server1

# /opt/IBM/WebSphere/Liberty/bin/server start server1

# exit

$


これで WAS Liberty Core が 80/443 番ポートで利用できるようになっているはずです:
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