IBM Bluemix 上で .Net アプリが動くようになりました:
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Bluemix にそこそこ詳しい方だと「Bluemix は Ubuntu ベースのはずなのに、何で Windows の .Net が動くの?」と疑問に感じるかもしれません。その鍵は Mono です:
http://www.mono-project.com/docs/web/aspnet/

ASP.NET はマイクロソフトが Windows 向けに開発・提供している Web アプリケーションのフレームワークです。これを Linux や Mac OS X 上でも動くようオープンソースで開発を進めているのが Mono プロジェクトです。その Mono が搭載されたビルドパックを使っているのが Bluemix の ASP.NET ランタイムです。Mono はGNOME プロジェクトを創設した Miguel さんが開発し、現在は Xamarin 社がオープンソース製品として開発/販売/サポートをしています。ゲーム開発フレームワークで有名な Unity も Mono エンジンをベースにしています。

.Net Framework との 100% 互換があるわけではないのですが、その互換性の中で開発されていれば Visual Studio でビルドして Mono 上で動かす、といったことも可能です。


Bluemix 上で ASP.NET ランタイムを起動すると、この Mono が搭載されたビルドバックからインスタンスが生成されて実行されます。アプリケーションのカスタマイズを行う場合は、(IBM DevOps サービスを使ってもいいのですが、Visual Studio を使いたい人が多いと思うので)メニューの「コーディングの開始」から「スターターコードのダウンロード」を実行して、スターターコードと呼ばれるアーカイブファイルをダウンロードします:
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ダウンロードしたスターターコードの zip アーカイブを展開すると、Visual Studio 2015 で編集可能な .Net アプリケーションのソースコード一式が出てきます(実質的なソースコードは src フォルダ内にあります)。このソースコードを Visual Studio 2015 で開いて直接編集します:
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編集やカスタマイズが完了したら、他のランタイム同様に cf コマンドでプッシュしてデプロイ、で動く、と思います。

「思います」と書いたのは自分で試したわけではないからです。人バシラー絶賛募集中です。