IDCF(IDC Frontier) が提供するクラウド環境である IDCF クラウドがリニューアルしたようです。
この IDCF クラウドの特徴はこちらの図にもあるのですが、グローバルIPアドレスはファイアウォールに振られ、そのファイアウォールからフォーワードされる VLAN 内のプライベートIPアドレスのマシンをインスタンスとして使う、ということです。この構成自体にはいい面も悪い面もあると思いますが、このファイアウォール部分やロードバランサー部分は無料で提供されています。物理サーバーや ioMemory を使った高速ディスクアクセスも備えているのも特徴といえます。
最小構成の場合、ルートディスク15GBに CentOS を入れた、0.8GHz の vCPUx1、メモリ1GBの light.S1 モデルになります(スワップメモリはありません、要注意)。この構成で一ヶ月使うとディスクに300円、VMに200円の計500円/月 で利用できます。
自分自身、個人で ServerMan@VPS のホスティングサーバーを使っていて、ここもエントリー構成だと月額500円で1台借りることができます。おそらく国内最安値であろうここの価格帯に合わせてくるとは・・・驚きました。ちなみにこの500円の構成で比較すると、IDCF のサーバーとも共通なのはメモリ1GBということで、ハードディスクは IDCF の 15GB に対して、ServerMan@VPS では 50GB 提供されます。スワップメモリは IDCF では用意されていませんが、ServerMan@VPS では 1GB ぶん用意されています。ただネットワークの速度は公開されていない ServerMan@VPS と比較して格段の違いが感じられます。比較検討する場合はこのあたりをどう捉えるか、ということになると思います。
実際に最小構成で申し込んで使ってみましたが、なんといってもネットワークの速度に驚きました。各VMに割り当てられたネットワークはなんと 2Gbps だそうで。CentOS で最初に "yum update" した時の速さはとても格安サーバーとは思えないレベルでした。ネットワークが速いとサーバーマシン自体の体感パフォーマンスが飛躍的に上がります。しかもこれに無料のロードバランサーまで付いてくれるのか・・という印象。
これだけでもかなり挑戦的な価格帯という印象がありますが、更に今ならキャンペーンで1万円分のクーポンが着いてきます(11月14日まで)。「月500円ということは20ヶ月分!?」というわけにはさすがにいきません。クーポンの期限は6ヶ月間なので、最初の6ヶ月で1万円以下なら実質無料、ということになります(ネットワークIOが無料枠を超えなければ、500円のサーバーを3台立てて6ヶ月使える、という計算になりますよね・・)。
タダが大好物なので(笑)、早速申し込んでサーバーを使ってみました。 アカウントを作成してログインし、仮想マシンを作成します:
まず仮想マシンのスペックを選びます。ここでは最小構成の light.S1 (月額200円)を選んでいます:
次に OS 。CentOS か Ubuntu であれば追加料金はかかりません。僕は当然の CentOS で:
そしてディスクボリューム。最初からルートディスクとして 15GB の仮想ディスクが付与されています(減らせません)。このルートディスクで月額300円かかります(15GBで一日10円)。データ用にディスクを追加する場合は 1GB 単位で 1TB まで、同条件で(例えば15GB追加するなら月300円で)追加可能です。また SSH でアクセスするための鍵ファイルもここで指定します。鍵ファイルは既にあるものをアップロードするか、ここで新規に作成します:
僕は今回 SSH 鍵を作成しました。その場合は作成した鍵の内容が表示されるので、その全てをコピペしてテキストファイルを作成しておきます。このファイルは後に SSH 接続する際に指定することになります。
次にマシンの台数と、管理用の名前、そしてグループ名を指定します。今回の例では課金対象はディスク(300円/月)とVM(200円/月)で、1台なので計500円/月ということになります。最後に確認画面ボタンをクリックして、内容を確認して申し込みます:
しばらく待つとコンソールに作成したサーバーが現れます。起動(Running)状態になるまで少し待ちます:
同時に登録アカウントにメールが届きます。この本文の中に作成したサーバーの root パスワードが含まれているのでメモしておきます:
上記で説明したように、サーバーVMの作成時点ではサーバーはプライベート IP アドレスしか持っていません。なので SSH などではアクセスできません。この段階でサーバーのコンソールに入るには、同画面内の「コンソール」と書かれた箇所をクリックして、Java アプレット(?)なコンソールアプリケーションを通じてログインする必要があります:
サーバーが起動したことが確認できたら、このサーバーにグローバル IP アドレスを割り当てて(正確にはグローバル IP を持ったファイアウォールからポートフォワードさせて)みましょう。管理コンソール左ペインの「IPアドレス」をクリックすると、現在保有しているグローバル IP アドレスが表示されます。サーバー作成直後の時点ではこのアドレスは今作成したサーバーには向けられていないので、実際には何もできません。そこで作成したサーバーに向け直す手順を紹介します。IPアドレス名(図では network1)と書かれた箇所をクリックして設定変更画面に移動します:
まずはファイアウォールの設定をします。外部からのアクセスを受け付けるポート番号だけをここで指定して、プラスボタンで追加していきます。以下は一例ですが、SSH(22番ポート)は追加しましょう。HTTP サーバーにするなら 80 とか、MySQL サーバーを外部に公開するなら 3306 とか、必要なポートを全て開けておきます:
次にポートフォワードの指定です。基本的にはファイアウォールで開けたのと同じポートを指定して、先程作成した仮想マシンの同じポートに向けます。
例えばファイアウォールで 22 番ポートを開けておくことで SSH アクセスが可能になり、ポートフォワードで 22 番ポートを指定することで指定したサーバーに SSH リクエストが転送される、という動きになります(その結果、作成したサーバーに SSH アクセスができるようになります)。
必要であれば更にロードバランサーの設定も行います。受け付けるポート番号と、転送先のポート番号、そして転送先になる仮想マシンを必要なだけ指定します:
このファイアウォールとポートフォワードで 22 番ポートの設定が完了できていれば、SSH 鍵ファイルを持った外部からの SSH 接続が可能になります。Windows であれば TeraTerm などから SSH2 でこのグローバル IP アドレスに対して接続します。ユーザー名は root で、パスワードはメールで送られてきたものを、鍵ファイルに作成時に指定した内容を指定するとログインできます。この辺りは Amazon EC2 とかと同じですね:
というわけで(無料期間の)6ヶ月ほど使わせていただく予定です。
ネットワークが速くて快適なので、サーバーのはずがつい X Window や Desktop まで入れて、VNC 環境を揃え、日本語フォントも入れ、LibreOffice やら IBM Notes やら・・・とすっかりリモートデスクトップとして使わせていただいてます:
この IDCF クラウドの特徴はこちらの図にもあるのですが、グローバルIPアドレスはファイアウォールに振られ、そのファイアウォールからフォーワードされる VLAN 内のプライベートIPアドレスのマシンをインスタンスとして使う、ということです。この構成自体にはいい面も悪い面もあると思いますが、このファイアウォール部分やロードバランサー部分は無料で提供されています。物理サーバーや ioMemory を使った高速ディスクアクセスも備えているのも特徴といえます。
最小構成の場合、ルートディスク15GBに CentOS を入れた、0.8GHz の vCPUx1、メモリ1GBの light.S1 モデルになります(スワップメモリはありません、要注意)。この構成で一ヶ月使うとディスクに300円、VMに200円の計500円/月 で利用できます。
自分自身、個人で ServerMan@VPS のホスティングサーバーを使っていて、ここもエントリー構成だと月額500円で1台借りることができます。おそらく国内最安値であろうここの価格帯に合わせてくるとは・・・驚きました。ちなみにこの500円の構成で比較すると、IDCF のサーバーとも共通なのはメモリ1GBということで、ハードディスクは IDCF の 15GB に対して、ServerMan@VPS では 50GB 提供されます。スワップメモリは IDCF では用意されていませんが、ServerMan@VPS では 1GB ぶん用意されています。ただネットワークの速度は公開されていない ServerMan@VPS と比較して格段の違いが感じられます。比較検討する場合はこのあたりをどう捉えるか、ということになると思います。
実際に最小構成で申し込んで使ってみましたが、なんといってもネットワークの速度に驚きました。各VMに割り当てられたネットワークはなんと 2Gbps だそうで。CentOS で最初に "yum update" した時の速さはとても格安サーバーとは思えないレベルでした。ネットワークが速いとサーバーマシン自体の体感パフォーマンスが飛躍的に上がります。しかもこれに無料のロードバランサーまで付いてくれるのか・・という印象。
これだけでもかなり挑戦的な価格帯という印象がありますが、更に今ならキャンペーンで1万円分のクーポンが着いてきます(11月14日まで)。「月500円ということは20ヶ月分!?」というわけにはさすがにいきません。クーポンの期限は6ヶ月間なので、最初の6ヶ月で1万円以下なら実質無料、ということになります(ネットワークIOが無料枠を超えなければ、500円のサーバーを3台立てて6ヶ月使える、という計算になりますよね・・)。
タダが大好物なので(笑)、早速申し込んでサーバーを使ってみました。 アカウントを作成してログインし、仮想マシンを作成します:
まず仮想マシンのスペックを選びます。ここでは最小構成の light.S1 (月額200円)を選んでいます:
次に OS 。CentOS か Ubuntu であれば追加料金はかかりません。僕は当然の CentOS で:
そしてディスクボリューム。最初からルートディスクとして 15GB の仮想ディスクが付与されています(減らせません)。このルートディスクで月額300円かかります(15GBで一日10円)。データ用にディスクを追加する場合は 1GB 単位で 1TB まで、同条件で(例えば15GB追加するなら月300円で)追加可能です。また SSH でアクセスするための鍵ファイルもここで指定します。鍵ファイルは既にあるものをアップロードするか、ここで新規に作成します:
僕は今回 SSH 鍵を作成しました。その場合は作成した鍵の内容が表示されるので、その全てをコピペしてテキストファイルを作成しておきます。このファイルは後に SSH 接続する際に指定することになります。
次にマシンの台数と、管理用の名前、そしてグループ名を指定します。今回の例では課金対象はディスク(300円/月)とVM(200円/月)で、1台なので計500円/月ということになります。最後に確認画面ボタンをクリックして、内容を確認して申し込みます:
しばらく待つとコンソールに作成したサーバーが現れます。起動(Running)状態になるまで少し待ちます:
同時に登録アカウントにメールが届きます。この本文の中に作成したサーバーの root パスワードが含まれているのでメモしておきます:
上記で説明したように、サーバーVMの作成時点ではサーバーはプライベート IP アドレスしか持っていません。なので SSH などではアクセスできません。この段階でサーバーのコンソールに入るには、同画面内の「コンソール」と書かれた箇所をクリックして、Java アプレット(?)なコンソールアプリケーションを通じてログインする必要があります:
サーバーが起動したことが確認できたら、このサーバーにグローバル IP アドレスを割り当てて(正確にはグローバル IP を持ったファイアウォールからポートフォワードさせて)みましょう。管理コンソール左ペインの「IPアドレス」をクリックすると、現在保有しているグローバル IP アドレスが表示されます。サーバー作成直後の時点ではこのアドレスは今作成したサーバーには向けられていないので、実際には何もできません。そこで作成したサーバーに向け直す手順を紹介します。IPアドレス名(図では network1)と書かれた箇所をクリックして設定変更画面に移動します:
まずはファイアウォールの設定をします。外部からのアクセスを受け付けるポート番号だけをここで指定して、プラスボタンで追加していきます。以下は一例ですが、SSH(22番ポート)は追加しましょう。HTTP サーバーにするなら 80 とか、MySQL サーバーを外部に公開するなら 3306 とか、必要なポートを全て開けておきます:
次にポートフォワードの指定です。基本的にはファイアウォールで開けたのと同じポートを指定して、先程作成した仮想マシンの同じポートに向けます。
例えばファイアウォールで 22 番ポートを開けておくことで SSH アクセスが可能になり、ポートフォワードで 22 番ポートを指定することで指定したサーバーに SSH リクエストが転送される、という動きになります(その結果、作成したサーバーに SSH アクセスができるようになります)。
必要であれば更にロードバランサーの設定も行います。受け付けるポート番号と、転送先のポート番号、そして転送先になる仮想マシンを必要なだけ指定します:
このファイアウォールとポートフォワードで 22 番ポートの設定が完了できていれば、SSH 鍵ファイルを持った外部からの SSH 接続が可能になります。Windows であれば TeraTerm などから SSH2 でこのグローバル IP アドレスに対して接続します。ユーザー名は root で、パスワードはメールで送られてきたものを、鍵ファイルに作成時に指定した内容を指定するとログインできます。この辺りは Amazon EC2 とかと同じですね:
というわけで(無料期間の)6ヶ月ほど使わせていただく予定です。
ネットワークが速くて快適なので、サーバーのはずがつい X Window や Desktop まで入れて、VNC 環境を揃え、日本語フォントも入れ、LibreOffice やら IBM Notes やら・・・とすっかりリモートデスクトップとして使わせていただいてます: