まだプログラマーですが何か?

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2014年05月

Cloud Foundry をベースとした PaaS 環境は色々な会社から提供されていますが、その商用プライベート版の1つに Stackato (スタッカート)があります。

Stackato は(PaaS なので当たり前といえば当たり前ですが)ホスティングされた環境を利用することもできますし、Amazon EC2 や HP Cloud Services 上にデプロイして利用するためのパッケージも用意されています。また小規模向け限定だと思われますが、仮想環境用のイメージファイルをダウンロードすることで、自社のオンプレミスなどの全くのプライベートな環境内に構築して利用することも可能です。

この最後のケースですが、イメージファイルは VirtualBox / VMWare / vSphere / KVM 環境それぞれ用意されているので、これらのいずれかの環境があれば試してみることができます。

というわけで、自分の KVM 環境を使って Stackato を導入してみた時の様子を、最初のセットアップまで紹介します。仮想環境を今から用意するのであれば PC に VirtualBox をダウンロードしてインストールするのが手軽かな、と思っていますが、もし KVM 環境を整えるのであればこちらを参照ください:
CentOS に KVM 環境を構築する

まずは Stackato のイメージをダウンロードします。 ダウンロードサイトから目的の仮想環境にあったものを選んで "Direct" と書かれた箇所をクリックするとダウンロードが始まります(1ファイルが2GB近くあります):
2014051400


ダウンロードしたファイルを展開すると、選択した仮想環境用のマシンイメージファイルが現れます。Stackato V3.2.1 の KVM 用イメージであれば stackato-img-kvm-v3.2.1.img というファイル名でした(展開後のサイズは10GB近く)。


これを KVM 内で稼働させます。VirtualBox や VMWare など、他の環境を使う方はその環境なりの方法でイメージファイルを仮想マシンとして起動させてください。以下しばらくは KVM で仮想マシンマネージャーを使って起動させる場合の説明になります。

まずは KVM のホストマシン上で「仮想マシンマネージャー」を起動します:
2014051401


仮想マシンマネージャーが起動したら "localhost" と書かれた箇所を右クリックし、「新規」を選択します:
2014051402


作成する仮想マシンの名前を適当に(図では "stackato")入力します。また先程展開したイメージファイルから作成するので「既存のディスクイメージをインポート」を選択して「進む」をクリックします:
2014051403


「既存のストレージパス」には「参照」ボタンをクリックして、先程展開した Stackato のディスクイメージファイルを選択します。また「OS の種類」には "Linux" を、「バージョン」はこのイメージの元になっている "Ubuntu 10.04" を選択します:
2014051404


「メモリー」欄には Stackato に割り当てるメモリサイズを指定します。推奨値は 2GB 以上となっているので 2048(MB) と入力します。メモリに余裕がある環境であればもっと大きな数値でも構いません(但し、このダウンロードイメージを使う場合の上限は4GBらしいです)。なお1GB(1024) を指定した場合でも起動はしましたが、起動時に警告メッセージが表示されました。CPU は Stackato 環境に割り当てる仮想CPU数を指定してください:
2014051405


最後に内容を確認して「完了」をクリックします:
2014051406


Stackato 仮想マシンが起動している様子です:
2014051407



仮想イメージの起動が完了するとこんな感じの画面になります(IP Address はDHCPで割り振られた、この Stackato マシンのIPアドレスです)。また画面内に "https://stackato-mm7d.local" と書かれたURL(赤字部分は環境によって変わります)は管理コンソールへアクセスするための URL ですが、後で使うのでメモしておきます。
ここからは KVM に依存しない内容に戻ります:
2014051408


まずはこの Stackato 環境にログインしてみます。"l"(エル)キーを押して、ログイン画面に移ります。デフォルト状態ではユーザー名/パスワードともに "stackato" が設定されているので、この内容を入力してログインします:
2014051409


ログインできました。CPU やメモリの状態、内部アドレスなどが表示されてプロンプトになります。なお stackato ユーザーが sudo 権限を持っているので、sudo を使うことでシャットダウンやリブートを含めた管理者権限でのコマンド実行を行うことも可能です:
2014051410


管理コンソールへアクセスするには、自分の PC や仮想ホストマシンから先程のログイン画面に表示されていた URL にブラウザでアクセスします。が、このホスト名は Stackato が自動的に割り振ったものであって、当然ですがそのままでは(名前解決ができないため)アクセスできません。 これを解決するために DNS を設定してもいいのですが、手っ取り早い方法としてはブラウザを使うマシンの hosts ファイル(Unix/Linux 系であれば /etc/hosts、Windows 系であれば C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts)を編集して以下の1行を追加します:
192.168.0.101 stackato-mm7d.local api.stackato-mm7d.local

この最初のアドレス部分は作成した Stackato 仮想マシンの IP アドレス(画面に表示されているもの)で、その右にホスト名、更にスペースを空けて api. を頭に付けたホスト名を記述します。

これでブラウザからホスト名指定でアクセスできるようになりました。改めてブラウザのアドレス欄に https://api.ホスト名/ (上記の一番右に追加した api. 付きの名前)と入力してアクセスします。すると以下の様な管理画面(の初期設定画面)が表示されます:
2014051411


それぞれ以下の内容を入力し、"Yes, I agree to the Stackato Terms of Services" にチェックを入れて、最後に右下の "Setup First Admin User" ボタンをクリックします:
- Username: 管理ユーザー名
- Email Address: メールアドレス
- User Password: 管理ユーザーのパスワード
- Confirm Password: (確認用)同じパスワード
- Organization Name: 組織名/社名
- Space Name: デプロイ空間名称(適当に "dev" とか)


するとログイン画面が表示されます。ここに先程入力した管理ユーザー名とパスワードを指定してログインします:
2014051412


正しくログインが完了するとこのような画面が表示され、各種管理機能にアクセスすることが可能になります:
2014051413


とりあえず導入から起動、そして一通りのセットアップをした上で、管理コンソールにアクセスするまでを紹介しました。

実際のアプリケーションのデプロイなどはもう少し調べた上で別途紹介したいと思っています。

(2014/May/17 追記)
続きはこちらです。


 

PHP を使ったアプリケーション開発フレームワークの1つ、cakePHP を最近あちこちで使うようになったので、その環境を構築する手順を紹介します。


まず前提条件として、PHP/MySQL(または mongoDB、或いは両方)/Apache HTTPD がセットアップ済みである必要があります。これらは全て異なるサーバーに用意しても構いませんが、本エントリでは同一のマシン内(localhost)に構築する前提で紹介します。

HTTP サーバーとして Apache HTTPD の代わりに Nginx を使うこともできますが、少し手順が異なってくるのでここでは詳細は省略します。DB は RDB を使うのであれば MySQL(又は互換性のある MariaDB) を、高速な JSON DB を使うのであれば mongoDB を、併用するのであれば両方をセットアップしておきます。これら前提条件の導入手順の詳細は以下を参照してください:
CentOS に PHP を導入する
CentOS に MySQL をインストールする
mongoDB を CentOS 上にインストールする
CentOS に Apache HTTPD を導入して SSL を有効にする


前提条件の用意が済んだら、公式ページから最新版の cakePHP をダウンロードします。仮にダウンロードモジュール名が cakephp-2.4.7.zip(バージョン 2.4.7)であったと仮定して以下の説明を続けます:


まずは cakePHP で開発するアプリケーションが使うデータベースを定義します。既存のものを使っても構いませんし、新規に作成しても構いません。ここでは MySQL 内に "cakedb" という名前の UTF8 データベースを作成しています。また同データベースにアクセスするためのユーザー cake_user を定義しました:
# mysql -u root -p
Enter password: (パスワード入力)
  :
  :
mysql> create database cakedb default character set utf8;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> grant all privileges on cakedb.*  to cake_user@localhost identified by 'cake_pass' with grant option;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> quit
#

次に cakePHP モジュールを展開します。この例ではドキュメントルート(/var/www/html/)以下に展開して、cake/ というフォルダ名に変更しています:
# cd /var/www/html
# unzip /tmp/cakephp-2.4.7.zip
# mv cakephp-2.4.7 cake

これで cakePHP がドキュメントルート以下に展開されました。が、利用するにはもう少し設定が必要です。まずは接続先データベースを定義します。まず app/Config/database.php.default を app/Config/database.php にコピーして、その内容を以下のように変更/保存します(この内容はデータベースに MySQL を使う前提で記載しています):
public $default = array(
  'datasource' => 'Database/Mysql',
  'persistent' => false,
  'host' => 'localhost',
  'login' => 'cake_user',
  'password' => 'cake_pass',
  'database' => 'cakedb',
  'prefix' => '',
  'encoding' => 'utf8'
);

public $cakedb = array(
  'datasource' => 'Database/Mysql',
  'persistent' => false,
  'host' => 'localhost',
  'login' => 'cake_user',
  'password' => 'cake_pass',
  'database' => 'cakedb',
  'prefix' => '',
  'encoding' => 'utf8'
);
この設定では上記で作成した MySQL 内の cakedb データベースに cake_user : cake_pass で接続するための $default という配列変数を定義しています。また全く同じ内容を $cakedb 変数にも設定しています。

cakePHP では特に何の指定もしない場合の接続先は $default 変数に定義する必要があります。そのための設定です。

なお、それだけならばわざわざ $cakedb 変数を定義する必要はないのですが、後から $default 以外の接続先を利用することも考慮してこのような設定にしています。MySQL 内の別のデータベースや、MySQL 以外の別データベースにも接続したり、接続先を随時変更したりすることができるようにこのようにしている(逆を言えば、MySQL 内の1つのデータベースだけを対象に読み書きするのであれば $default だけの定義で充分)、と理解してください。


次に cakePHP は一時的にファイルを作成することがあるため、そのための書き込み権限を付与します:
# cd app
# chmod -R 777 tmp

最後にセキュリティのための設定を行います。app/Config/core.php 内に 'Security.salt'(ハッシュキーの生成に用いる文字列)、および 'Security.cipherSeed'(暗号化・復号化で利用する文字列)がデフォルト状態で定義されています。これをそのまま使うのは危ないので、独自の内容に変更します。前者は半角英数字、後者は数値文字列で適当な内容に変更して保存ます:
    :
  Configure::write('Security.salt', 'ABCDabcd1234' );
    :
    :
  Configure::write('Security.cipherSeed', '12345678' );
    :


この時点で cakePHP を利用することができるようになります。ブラウザでドキュメントルートの cake サブディレクトリにアクセスすると、以下の様な画面になるはずです:
2014051301


この画面では緑および黄色のメッセージしか出ていませんが、ここに赤いメッセージが出ている場合はまだ設定が正しく完了していないことを意味しています。メッセージ内容を見直して、適宜対応してください。

とりあえず最低限のインストールはこんな感じです。



 

オープンソースのメモリキャッシュシステムとして、恐らく最もメジャーな memcached を CentOS にインストールする手順を紹介します:


インストールは yum で行います。memcached は rpmforge にあるので、まずは rpmforge のレポジトリを用意します。以下の例は 64bit 版 CentOS 6.x 向けのリポジトリですが、バージョンやアーキテクチャが異なる場合は適宜変更してください:
# rpm -Uhv http://apt.sw.be/redhat/el6/en/x86_64/rpmforge/RPMS/rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm

で、yum インストール:
# yum install memcached

インストールが完了したら設定を確認します。必要に応じてこれらの値を変更します:
# cat /etc/sysconfig/memcached
PORT="11211" USER="memcached" MAXCONN="1024" CACHESIZE="64" OPTIONS="-l 127.0.0.1"

最後にデーモン起動と自動起動設定:
# /etc/init.d/memcached start
# chkconfig memcached on









 

ロジクール G550 パワーシェルコントローラ(以下 G550)が届いて1日経過しました。
2014051201

この G550 は iPhone/iPod Touch と Lightning 接続して、iOS のゲームをゲームパットで操作できるようにする、というものです。Lightning 接続なので iPhone 5 以降か、第五世代以降の iPod Touch で接続します。厳密には iOS7 以降の新機能であるゲーミング API に対応したゲームのみ操作が可能です。

接続が Lightning ということで BlueTooth を使いません。BlueTooth 接続による同様のゲームパッドは数多く出ていますが、BlueTooth による電力消費は心配ありません。 加えて、この G550 自体が 1500 mAh のバッテリーを内蔵していて、デバイス本体の電源負担を減らしてくれます。


ただ、購入前に想定していなかった問題点も分かってきました。まず上記のように G550 自体はデバイス本体の電源負担を軽くしてくれる設計になっているのですが、これを装着している間は(気のせいではないレベルで)画面が暗くなるまでの時間が長くなっているようです。要はなかなか画面が消えない、ということであり、ゲーム画面が消えないように工夫しているのかもしれませんが、その分については電気使用量が多くなっている、と思われます。

そしてもう1つ、iOS7 のゲーミング API に対応したゲーム、というのが、まだあまり多くない、ということが言えます。大半のゲームは未対応な上、スタート直後の選択画面では対応しているかのように見えても、実際のゲームが始まると照準が動かない、なんてこともあります。現時点で「互換性がある」とされているゲームの一覧を確認することもできますが、正直必ずしも多くはありません。この辺りは今後時間が解決していくのかもしれませんが、ちょっと想定以上に対応ゲームが少なかった、という印象です。 

もし購入を検討している人がいたら、お目当てのゲームが対応しているかどうかを確認の上で購入することをオススメします。コントローラ自体はそれなりに使いやすいので、対応さえしていれば使い勝手はいいと思っています。

僕は当面はパックマン専用機として遊ぶことになりそうです。


BlueMix でアプリケーションを作ると、データベースなどのサービス環境に接続するための情報を VCAP_SERVICES という変数から取得する必要があります。アプリケーションを Java で開発する場合に、これを具体的にどうやって実現するか、というサンプルを紹介します。


まず、これは Java で開発する場合だけでなく、全ての言語で言えることですが、BlueMix のアプリケーションサーバーにバインドされたサービスの情報は VCAP_SERVICES という環境変数から取得することになります。例えば MySQL サービスとバインドしていると、VCAP_SERVICES 変数には以下のような内容の JSON 文字列が追加されます:
"mysql-5.5": [
      {
         "name": "mysql-scsrh",
         "label": "mysql-5.5",
         "plan": "100",
         "credentials": {
            "name": "(データベース名)",
            "hostname": "XX.XXX.XX.XXX",
            "host": "XX.XXX.XX.XXX",
            "port": 3307,
            "user": "(接続ユーザー名)",
            "username": "(接続ユーザー名)",
            "password": "(接続パスワード)",
            "uri": "mysql://(接続ユーザ名):(接続パスワード)@XX.XXX.XX.XXX:3307/(データベース名)"
         }
      }
   ]
ここから接続に必要な値を取り出して接続することになります。Java 言語で JDBC を使うのであれば、赤字に相当する部分を取り出して、以下の様な処理を実行することでコネクションを取得することができます(別途 MySQL 用の JDBC ドライバを用意しておく必要があります):
try{
  Class.forName( "com.mysql.jdbc.Driver" );
  Connection conn = DriverManager.getConnection( "jdbc:" + "mysql://XX.XXX.XX.XXX:3307/(データベース名)", "(接続ユーザ名)", "(接続パスワード)" );
    :
}catch( Exception e ){
  e.printStackTrace();
}
MySQL に限らず DB2 や MongoDB、Twilio などでも同様です。接続情報が必要かどうかはともかくとして、バインドされたサービスに関する設定情報は VCAP_SERVICES 環境変数の中に JSON 形式で格納されるので、そこから必要な情報を取り出して利用する、という流れになります。


問題は Java で JSON を扱うのが意外と面倒、ということです。JSON は JavaScript 用のオブジェクト形式ですが、Java と JavaScript の親和性がいいとは思えないくらいに扱いが難しいのでした。

とりあえず、サンプルとしてシンプルな JSON ライブラリである JSON simple を使って実装してみます:
jsonsimple

json-simple - A simple java toolkit for JSON
 
これをダウンロードして jar をプロジェクトにインポートした上で、こんな感じのコードを実装することになります:
import org.json.simple.*;
import org.json.simple.parse.*;
import java.sql.*;


:
:
Connection conn = null;
String vcap = System.getenv( "VCAP_SERVICES" );
if( vcap != null ){
//. 環境変数 VCAP_SERVICES をデコード JSONParser parser = new JSONParser(); Object obj = parser.parse( vcap ); JSONObject json = ( JSONObject )obj;
//. mysql5-5 の credentials 以下のみを取り出す
JSONObject credentials = ( JSONObject )( ( JSONObject )( ( JSONArray )json.get( "mysql-5.5" ) ).get( 0 ) ).get( "credentials" );
//. 上記赤字部分の情報を取り出す
String name = ( String )credentials.get( "name" );
String hostname = ( String )credentials.get( "hostname" );
Integer port = ( Integer )credentials.get( "port" );
String username = ( String )credentials.get( "username" );
String password = ( String )credentials.get( "password" );

//. コネクション取得
try{
Class.forName( "com.mysql.jdbc.Driver" );
conn = DriverManager.getConnection( "jdbc:mysql://" + hostname + ":" + port + "/" + name, username, password );
}catch( Exception e ){
e.printStackTrace();
}
}
:

でもまだちと面倒だよなあ・・・ もう少し可読性よく書きたいんだけど、Java だと JSON は本当に厄介です。


 

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