まだプログラマーですが何か?

プログラマーネタとアスリートネタ中心。たまに作成したウェブサービス関連の話も http://twitter.com/dotnsf

2014年03月

(2016/Feb/08 追記)
ここに書かれている内容のうち、特に phpMyAdmin を導入する部分の内容が古くなってしまったので、書き直しました:

Bluemix で phpMyAdmin を動かす



BlueMix に挑戦シリーズ(?)の第3回目です。以前のエントリはこちら:
「BlueMix を使う」
「BlueMix のダッシュボードとサービスを使う」


今回は BlueMix 上で PHP アプリを動かすことに挑戦してみます。「あ、自分は PHP 使わないので結構です」という方も少なからずいると思いますが、PHP を動かすことだけが目的ではないので、もう少しお付き合いください。

前回のエントリでは BlueMix 上にデータベースサーバーを加えて、アプリケーションサーバーと接続して利用できるようにしました。一般的なアプリサーバー <-> DBサーバーの2層トポロジーが作れたことになります。

ただし、この段階では「単に繋がっただけ」です。繋がっているのでアプリケーションサーバーからDBサーバーの情報を取り出したり、作成/更新したりはできますが、少なくとも現時点ではDBの中身は(テーブル定義も含めて)空です。アプリケーション側から JDBC などで SQL を使うことはできるので、"create table .." でテーブル定義を指定することはできるし、"insert into .." してデータベース/テーブルの初期状態を作ることもできますが、裏を返せばその辺りの準備がまだ全然できていない状態で単に繋がっている、ということです。

この辺りは開発者や開発会社のポリシーなどにもよるのかもしれませんが、僕個人の周囲ではこの「データベースの初期化」の処理はコマンドラインツールを使って自分の PC からデータベースサーバーに接続し、ダンプからまとめてドーン!とインポート、という方式を取ることが多かったりします。この BlueMix 環境でも同様にして初期化すればいいや、と思っていましたが、セキュリティ上の制約なのか、どうやら BlueMix 外の環境からは BlueMix 上のデータベースサーバー(少なくとも MySQL と mongoDB)への接続は許可されていないようです。ということは自分の端末のコマンドラインからインポート、という方法は使えませんね。。。うーん。。。
2014032701


そこで思いついた方法が「BlueMix 内でデータベースの管理アプリを動かしてしまう」という方法です:
2014032702

BlueMix 内にもう一台アプリケーションサーバー(上記例だと「DB管理用サーバー」と書かれた部分)を新たに用意して、そこにはデータベース(上記例だと MySQL)を管理するためのウェブアプリケーション(例えば phpMyAdmin)を導入します。こうすることで自分の PC から管理用サーバーへはウェブブラウザで、管理用サーバーからDBサーバーへはネイティブのドライバでそれぞれ接続する形になります。そしてこの管理アプリケーションの機能を経由してテーブルを作成したり、初期データをまとめてインポートしたり、といったメンテナンス作業ができるようにする、というアイデアです。アイデアというよりも普段普通にこういう構成を作ることも珍しくありませんよね(それが許可されていれば、ですが)。

ただし、この方法にも1つ問題があります。DBの種類にもよるのでしょうが、MySQL では上記のように有名な管理アプリとして phpMyAdmin があり、今回もこれを導入するつもりですが、phpMyAdmin を使うにはその名の通り PHP 環境が必要です(正確には PHP + HTTPD の環境)。同様にして mongoDB の管理アプリの1つに phpMoAdmin がありますが、こちらも PHP 環境が前提です。特にオープンソース系データベースサービスではその管理ツールが PHP で書かれていることが多いこともあって、BlueMix 上でデータベースサービスを使おうとすると、管理目的でこれらの PHP アプリを動かしたい、という需要はそれなりにあるのでは、と思っています。

一方、BlueMix の標準アプリケーションサーバーには Java と Ruby が用意されていますが、残念ながら PHP ベースのものは用意されていません(クローズドベータの頃は存在していた、という噂も聞いていますが・・)。制約の多い PaaS 環境で、Java アプリケーションサーバーに後から PHP や PHP アプリだけを追加する、というのも難しそうです。うーん、この方法も諦めざるをえないのでしょうか・・・


・・・というところで今回のブログエントリの冒頭部分に戻ります。要は各種 PHP アプリも動かしてみたいというわけではなく、DB サーバーのメンテナンス用アプリケーションとしての PHP + HTTP 環境が使えないだろうか、という背景があったのでした。

こうなると頼りになるのは IBM developerWorks、英語版のコミュニティを探してるとやはり見つかりました。しかもご丁寧なことに多バイト言語にも対応した PHP モジュールが用意されているようです。もう至れり尽くせり、これを使わせていただきましょう!
https://www.ibmdw.net/answers/questions/8925/how-do-i-connect-to-my-bluemix-mysql-service-to-setup-mysql-database/


導入の手順としてはこんな感じです:
前提としてまず cf ツールの動作環境は用意できていることとします。分からない方は以前のエントリを参照ください。
加えて、BlueMix 上に専用のアプリケーションサーバーを1つ作っておきます(種類はなんでもいいです)。名前は kkimura2、ホスト名は kkimura2.ng.bluemix.net としたと仮定します(この辺りの詳しい手順についても以前のブログエントリを参照してください)。自分で作った(る)環境に合わせて適宜読み変えてください。これからこのサーバーに PHP + HTTPD モジュールを導入してゆきます:
2014032703



作成したサーバーを稼働中の(管理したい) MySQL サーバーに紐づけます。まずは OVERVIEW に移ってから Services 欄の "Add existing service" をクリックします:
2014032704


どのサービスをアプリケーションサーバーに紐づけるかを設定します。この例では MySQL しか使っていないので1つしか表示されていませんが、目的のサービスを選択して OK をクリックします:
2014032705


OVERVIEW 画面に戻り、アプリケーションサーバーに MySQL サービスが紐づけられたことを確認します。この状態で紐付けられた MySQL サーバーへの接続情報を確認しましょう。左ペインの "LIBERTY FOR JAVA" をクリックします:
2014032706


一番下の Environment Variables 欄の VCAP_SERVICES の値を参照して、MySQL サーバーへ接続するための情報を確認してメモしておきます。必要なのは name(DB名)、hostname、port、username、そして password あたりです:
2014032707



ここからは cf ツールをセットアップした環境での作業になります。最初に専用のディレクトリを1つ新規に作ります。新規に作成する必要はありませんが、空のディレクトリを用意してください(ここでは /tmp/php というディレクトリを作りました):
# cd /tmp
# mkdir php
# cd php


用意した空のディレクトリに PHP のモジュールをまとめてコピーします。イメージとしては、このディレクトリがドキュメントルートになるので、ドキュメントルート直下に必要なファイルをすべて用意する、という感じ。今回は phpMyAdmin の最新版をダウンロード&展開&ディレクトリリネームして、phpMyAdmin というディレクトリの中に一通りのファイルが展開されているようにしました(phpMyAdmin/config.sample.inc.php というファイルが存在しているようにします):
# pwd
/tmp/php
# ls
phpMyAdmin
# ls phpMyAdmin
CONTRIBUTING.md
ChangeLog
README
  :
  :
(phpMyAdmin の構成ファイル)


PHP ファイルに DB 接続情報を設定します。phpMyAdmin の場合、phpMyAdmin 以下に config.sample.inc.php というテキストファイルがあるのでこれを config.inc.php という名前でコピーします:
# cd phpMyAdmin
# cp config.sample.inc.php config.inc.php


そして先ほどメモした内容を使ってその中身を編集します(余談ですが BlueMix の MySQL ってポート 3307 番で稼働してるんですね・・):
# vi config.inc.php

$cfg['Servers'][$i]['host'] = '(MySQL サーバーのIPアドレス)'; ←'localhost' から変更
$cfg['Servers'][$i]['port'] = '3307(MySQL サーバーのポート番号)'; ←この行を追加

もし phpMyAdmin 以外に導入したい PHP アプリがあれば、同様にこのディレクトリに入れておきます(そして必要であれば同様に接続先 MySQL サーバーの設定をしておきます)。自分の場合は PHP + MySQL の環境で動く WordPress も使いたかったので、同じディレクトリ内に wp というディレクトリを作成して、DB 設定ファイル(wp/wp-config.php)も用意&編集して入れておきました。この辺りは WordPress の一般的な導入手順の話なので、興味があればググってみてください。

で、自分の場合はもともと空だったディレクトリに phpMyAdmin と wp という2つのサブディレクトリが作られた状態になっています:
# pwd
/tmp/php
# ls
phpMyAdmin  wp


ではこのディレクトリをドキュメントルートとして PHP サーバーに(PHPサーバーごと)デプロイします。Cloud Foundry のコミュニティで用意された PHP サーバー用の BuildPack (の github リポジトリ)と、デプロイ先のアプリケーションサーバー名を指定して、次のように入力します:
# cf push -b https://github.com/dmikusa-pivotal/cf-php-build-pack.git kkimura2
Updating app kkimura2 in org (IBM ID) / space dev as (IBM ID)
OK

Uploading kkimura2...
Uploading from: /tmp/php
17M, 2296 files
  :
  :
OK

requested state: started
instances: 1/1
usage: 512M x 1 instances
urls: kkimura2.ng.bluemix.net

     state     since                    cpu    memory          disk
#0   running   2014-03-27 05:39:23 PM   0.0%   12.7M of 512M   112.2M of 1G

このコマンドでは -b オプションでベースとなる機能(この例では PHP と HTTPD)のコピー元を指定しており、そこに用意されたモジュールと定義されたスクリプトに従って PHP サーバーイメージが作られていきます。Cloud Foundry ではこういったサーバーを Build Pack というツールで作成することができるので、こうしたコミュニティによる機能拡張もできるようになっているのでした。Build Pack についてはまた別の機会で触れたいと思っています。

これで PHP のアプリケーションサーバーが作られ、起動し、そのドキュメントルートには phpMyAdmin と wp(WordPress)が用意された状態になっているはずです。

では早速 phpMyAdmin を使ってみましょう。http://ホスト名/phpMyAdmin/ にブラウザでアクセスしてみます:
2014032708


おお! で、これもメモしたユーザー名とパスワードを指定してログインしてみると、、、
2014032709

 
おおお!!! これでこの画面から MySQL のテーブルを作ったり、データを CSV からインポートしたり、逆にエクスポートしたり・・・なんて操作も可能になりました。個人的に慣れたコマンドラインのインターフェースとは違いますが、GUI はやはり便利ですね。

またもう一つの PHP アプリである WordPress にもアクセス(http://ホスト名/wp/)してみました。こちらもちゃんと動いてますね:
2014032710


BlueMix 環境での DB 管理方法を調べていたら、PHP アプリの動かし方まで理解できました~、の巻♪
 

久しぶりの WordPress ネタです。

WordPress をサーバーごと引っ越しする場合、大まかな手順としてはこんな感じになると思います:
(1) 引っ越し先サーバーに PHP, MySQL, HTTPD を導入
(2) 引っ越し先サーバーに MySQL 用のデータベースを作成&アクセスユーザーとパスワードを作成
(3) 引っ越し前サーバーの WordPress ディレクトリをまるごと引っ越し先サーバーにコピー
(4) 引っ越し先サーバーの WordPress の設定ファイルを更新
(5) 引っ越し前サーバーから MySQL 用データベースをまるごとエクスポート
(6) 引っ越し後サーバーに (5) のデータをまるごとインポート
(7) データ調整

(1) は引っ越し先サーバーへのミドルウェアのインストールです。Linux 環境であれば yum で簡単にできちゃうと思っています:
# yum -y install mysql-server php php-mbstring php-mysql httpd

この後の手順で WordPress の環境をディレクトリまるごとコピーして引っ越しすることを想定しているので、理想を言えば PHP や MySQL などのバージョンも合わせておければ確実です。逆を言えば、もしうまく動かなかった場合はミドルウェアのバージョン差異を疑ってみてください。ま、よほど昔の環境からの移行、とかでなければ大抵は大丈夫だと思いますが、、、


(2) は引っ越し先サーバー側の MySQL の設定です。DB 名を wp_db、ユーザー名を wp_user、パスワードを wp_pass にするのであればこんな感じ:
# mysql -u root -p(パスワード)
> create database wp_db default character set utf8;
> grant all privileges on wp_db.* to wp_user@localhost identified by 'wp_pass' with grant option;
> quit
(3) は WordPress そのものをファイルシステムのレベルでコピーしちゃいましょう、ということです。引っ越し元の /var/www/html/wordpress に WordPress が導入されていて、それを引っ越し先の同じディレクトリに移動させるのであればこんな感じでしょうか:
(転送元での作業)
# cd /var/www/html
# zip -r wp.zip wordpress/ 
  (この結果できあがったファイル wp.zip を引っ越し先サーバーの /tmp とかに転送しておく)

(転送先での作業)
# cd /var/www/html
# unzip /tmp/wp.zip

(4) は新しい WordPress の設定ファイルの更新です。上記例であれば wordpress/wp-config.php というファイルが設定ファイルなので、これを新しい環境用に(DB接続情報などを)指定します:

ここまでの作業で WordPress 本体の引っ越しは(ほぼ)完了しています。ただ引っ越し先にはデータの中身が全く入っていない状態なので、それを引っ越し前のサーバーから移動させる作業が残っています。(5), (6) がその作業になります。

(5) は引っ越し前サーバーのデータをまとめて取り出す、という作業です。WordPress のデータが入っているデータベースをテーブル設計からまとめてダンプすることになるので、引っ越し前のデータベース名/ユーザー名/パスワードがそれぞれ wp_db / wp_user / wp_pass だったとして、ダンプの出力先ファイルを wp.sql とすると、こんな感じのコマンドを実行することになります。
# mysqldump -u wp_user -pwp_pass wp_db > wp.sql

(6) は (5) で取り出したデータをまとめて (2) で作った引っ越し先のデータベースに入れる、という作業です。(5) で作成した wp.sql を引っ越し先データベースに転送してからこんな感じのコマンドを実行します:
# mysql -u wp_user -pwp_pass wp_db
> source wp.sql

これでデータベースの中身の引っ越しも終わりました。WordPress ディレクトリごとコピーしているのでプラグイン類もそのまま移行されているし、カスタムフィールド等を使っていたとしてもデータベースまるごと移行しているので、そのカスタムデータも含めて移行されているはずです。事実、ここまでの作業でもう引っ越し先の WordPress にアクセスすればデータが参照できる状態になっているはずです。


でも実はここからが本題です。WordPress も、データベースも、どちらも引っ越し前のものを引っ越し後の環境に移動できました。でもこれだけでは足りないのです。それが (7) の作業になります。

実は WordPress は自分自身の動作環境に関わる設定を上記 (4) の設定ファイル以外にデータベース内にも格納しています。その内容は当然引っ越し前のものであり、それをそのまま引っ越し後の環境で使おうとしても正しい設定ではないため、想定外の動作を引き起こす可能性があります。それを調整する作業が必要です。

具体的には、WordPress が(引っ越し前のサーバーで)最初にセットアップした時に収集した情報が、動作のための情報として wp_options テーブル内に格納されています。その情報には「自分自身のURL」が含まれていて、その内容は当然引っ越し前のサーバーの URL になっています。ということは WordPress が自分自身の URL を調べて戻ろうとすると、引っ越し前のサーバーの URL に戻ってしまう、といった動作を起こしてしまいかねないのでした。そういったことが起こらないよう、データベース内の該当データを調整する必要があります。

そのため、最後の (7) の作業としては上記のような引っ越し前サーバーの情報を新しい引っ越し先サーバーの情報に書き換える、ということになります。

具体的な作業としては、引っ越し前サーバーのホスト名が www1.host.co.jp、引っ越し後サーバーのホスト名が www2.host.com だったとすると、引っ越し後の WordPress の wp_options テーブルには(ホスト名が www2.host.com であるにも関わらず)次のような引っ越し前サーバーの情報が格納されているはずです:
# mysql -u wp_user -pwp_pass wp_db
> select option_name, optoin_value from wp_options where option_name = 'siteurl' or option_name  = 'home';
+-------------+-----------------------------------+
| option_name | option_value |
+-------------+-----------------------------------+
| home | http://www1.host.co.jp/wordpress/ |
| siteurl | http://www1.host.co.jp/wordpress/ |
+-------------+-----------------------------------+

これらを新しい引っ越し後サーバーの情報に書き換える必要があります。SQL だとこんな感じでしょうか:
# mysql -u wp_user -pwp_pass wp_db
> update wp_options set option_value = 'http://www2.host.com/wordpress/' where option_name = 'home' or option_name = 'siteurl';
> select option_name, optoin_value from wp_options where option_name = 'siteurl' or option_name  = 'home';
+-------------+---------------------------------+
| option_name | option_value |
+-------------+---------------------------------+
| home | http://www2.host.com/wordpress/ |
| siteurl | http://www2.host.com/wordpress/ |
+-------------+---------------------------------+

これで WordPress のオプションデータの調整もできました。安心して引っ越し先サーバーで WordPress が使えます。








 

ネットワーク(もしかして Facebook ??)の調子があまりよくない時に気付いた小ネタです。
Facebook を PC のブラウザでページの一番下までスクロールした時の様子。

んー??? こんな感じがしばらく続いて・・・
2014032601

 
で、しばらく待つと中身が入ってこんな感じに(加藤さん、おいしそうな画像使わせていただきました):
2014032602
 

一番下までスクロールして、「次のデータを取りに行こう」とした段階で空のフォームだけは先に描画しちゃってるんですね。で、AJAX とかで中身が取れたら埋める、と。

普段は AJAX で取得するまでが一瞬だと思うので、こんな順序で描画されていることに気付けません。たまたまネットワークの調子が悪かったか Facebook からのリターンが遅れていたことで Facebook 流(?)の方法に気付けました。ラッキー!


 

「IBM 版の Cloud Foundry」(という表現でいいのでしょうか?)である BlueMix のレポート第二弾です。
前回のはこちら: 「BlueMix を使う」

前回は BlueMix のアカウントを取って、Java アプリケーションサーバーを1つ作って、war ファイルをデプロイする、という手順を紹介しました。IaaS 環境用の war ファイルがそのまま動く、というのは PaaS であることを考えるとなかなか凄いな・・ という印象でした。

今回は前回使わなかったデータベースサーバーを作ってつなげてみる、という所を紹介します。
が、そこでの手順に関係していることもあって、その前にもう少しダッシュボードの説明をさせてください。

前回紹介した作業までを行った状態で、再度 BlueMix にログインした時の様子がこんな感じになると思います。作成した Java アプリケーションサーバーが APPS というところに1つ追加されているのがわかります。この APPS をクリックします:
2014032601


APPS が展開されて、現在この環境で動かしているアプリケーションサーバーの一覧(といっても今は1つだけですけど)が表示されます。前回作成したアプリケーションサーバーの名前は "kkimura1" にしたので、そのサーバーが表示されています。ここでも再度アプリケーションサーバー名(この例だと "kkimura1")をクリックします:
2014032602


"kkimura1" アプリケーションサーバーの現在の状態が表示されました。App Runtime 欄でランタイムは "Liberty for Java" という Java アプリケーションサーバーが使われています。また Services 欄にはまだ何のサービスも紐づいていないことがわかります。ここでアプリケーションサーバーの状態を更に細かく見るため、左ペインの "LIBERTY FOR JAVA" と書かれた箇所をクリックします:
2014032603


現在のアプリケーションサーバーの状態が表示されました。Resources 欄を見ると、現在のインスタンス数は1、メモリ上限は 512MB で稼働していることがわかります。また Instance Details 欄では現在の CPU 稼働率が 0.3%、メモリ利用量は 90.8MB であることもわかります:
2014032604


実はインスタンス数とメモリ上限はこの画面からダイナミックに変更することができます。メモリが足りなくなってきたら Memory Quota を変更して増やしたり(或いは減らしたり)、CPU が厳しくなってきたら Instances を増やして負荷分散したり、ということがここから簡単にできてしまうのでした。これは超便利!

また更に画面下部を見ると、Environment Variables と書かれた欄があります。ここでアプリケーションサーバーの各種環境変数を見ることができます:
2014032605


この状態では VCAP_SERVICES という環境変数の中身が empty と報告されています。実はこの環境変数はアプリケーションサーバーがデータベースなどのサービスと紐付けられた時に、その接続情報が格納される変数なのでした。この段階では(まだ何のサービスとも繋がっていないため)中身が空のままになっている、ということです。


ではこのアプリケーションサーバー用にデータベースサーバーを1つ起動させてみましょう。BlueMix ではデータベースは「サービス」の1つとして提供されています。そこでダッシュボード画面に戻り、左ペインの SERVICES と書かれた箇所をクリックします:
2014032606


すると選択できる各種サービスの一覧が表示されます。"BLUAcceleration" ってのが DB2 だよな。後は・・・なんとなくわかるようなわからないような IBM 製サービス("IBM Created")が並んでいます:
2014032608


少し下の方をみると IBM 製ではないサービス("IBM Certified" や "Community")も並んでいます。データベースだけでなく、メッセージキューやジオコーディング、そして電話/SMS連携の Twilio なんかも選ぶことができるようです。 色々試してみたいところですが、とりあえずは1つデータベースを選びます。得意なのを選びましょうか、自分の場合は "MySQL" を選んでみました:
2014032609


確認画面が表示されるので "ADD TO APPLICATION" をクリックします:
2014032610


そして、この MySQL サービスをどのアプリケーションサーバーと紐づけるか聞かれます。この段階ではどことも紐づけなくても構いません(その場合は単独で稼働する MySQL サーバーになります)が、上述の環境変数の確認をしたいので最初に作ったアプリケーションサーバーを選ぶことにします。これでこの MySQL サーバーが Java アプリケーションサーバーと紐づけられたことになります。最後に "CREATE" をクリックして起動します:
2014032611


ダッシュボード画面に戻ると、SERVICES 欄に (1) という数字が表示されているはずです。また MySQL サーバーが SERVICES から確認できるはずです:
2014032612


ダッシュボードの ALL を見ると、Java アプリケーションサーバーと MySQL サーバーの2つが確認できます。また Java アプリケーションサーバーに紐づけられたサービスとして MySQL のアイコンが表示されているはずです:
2014032613


さて、この状態で改めて上述の Java アプリケーションサーバーの Environment Variables 欄にあるVCAP_SERVICES の値を確認してみましょう。JSON フォーマットでこんな感じの値が表示されるはずです:
2014032614

 
これが Java アプリケーションサーバーからみた MySQL サーバーの接続情報になっています。MySQL サーバーのホスト名(IP アドレス)が hostname 値、ポート番号が port 値、データベース名が name 値、 ユーザーIDが username 値、そしてパスワードが password 値にそれぞれ格納され、1つの JSON にまとまっています。

アプリケーションサーバーからは、これらの情報をあらかじめ確認した上で(ソースコード内に)接続のための情報を記述すればデータベース接続ができます。ただよりスマートに以下のような方法も考えられます:
(1) アプリケーション側でまず VCAP_SERVICE を確認し、 
(2) 中身(JSON)が入っていた場合は、JSON をデコードして接続のための情報を動的に取り出してデータベースに接続する
(3) VCAP_SERVICE に値が設定されていなかった場合は(それは BlueMix 環境ではないことを意味するので)通常の IaaS やオンプレ環境として接続先のデータベース情報を取得する 

このようにすると BlueMix 環境用と、BlueMix でない環境用それぞれで接続先データベースを都合いい方法で取得/設定することができるようになると思われます。war/ear ファイルがそのまま動くような環境だからこそ、こういう方法で接続先データベースも分けられるのは(その情報をハードコーディングする必要もなくなるので)便利ですね。

・・・ところで、Java で JSON 使う時の便利なライブラリをどなたかご存知ないでしょうか? いくつか知ってるんですが、どれも「帯に短し・・・」的な感じで、「これっ!」ってのがないんですよね。。



 

IBM 版の CloudFoundry である BlueMix を使ってみました。ペースとしては CloudFoundry の PaaS ですが、標準で用意されたアプリケーションサーバーや各種サービスに IBM ベースのものも使える、というもの。なので例えば Java アプリケーションサーバーとしての WebSphere Application Server Liberty Core (と思われるモノ)が選択するだけで使えるようになっています。DB サーバーには IBM DB2 も用意されていますが、MySQLmongoDBRedis といったオープンソース/コミュニティ系DBサーバーを選択することもできます。これら以外にも電話/SMS連携サービスである Twilio も連携サービスとして利用できるようになっているなど、無料で使えるサービスという意味でもアプリケーション開発者としてなかなか興味を惹かれるものがあります。なお "BlueMix" は現在ベータバージョンとしての公開であり、名称もコードネームのようです(今後変更の可能性もあります)。
 

BlueMix を使うには IBM ID および BlueMix のユーザー登録が必要です。IBM ID の新規取得方法についてはこちら(PDF)を参照ください。既に IBM ID を持っている場合、BlueMix のトップページより、"Join us in beta" と書かれたボタンをクリックします:
2014032501

取得済みの IBM ID とパスワードでログインします:
2014032502


IBM ID のメールアドレスにアクセスコードの書かれたメールが届きます。その内容を 300 秒以内にこの画面に入力して Submit します:
2014032503


BlueMix に興味を持った理由を簡潔に記述し、また利用条件に対して "I Accept" を選択して Submit します:
2014032504


この画面が出れば申し込みは完了です。BlueMix が利用可能になるまでしばらく待ちます:
2014032505


審査が滞りなく進んで、BlueMix の利用が可能になると IBM ID のメールアドレスにその旨の通知が届きます。これで BlueMix にログインできるようになりました:
2014032500



ログインができるようになった段階で改めて BlueMix のホームページにアクセスし、右上の "LOGIN" をクリックし、IBM ID とパスワードでログインします:
2014032506


今度はこのような画面になりました。これが BlueMix のダッシュボードページです。この画面から現在の利用アプリケーションサーバーやサービスの状態を確認したり、アプリケーションサーバーやサービスの追加、その紐付け等を行うことができます:
2014032507


今はまだアプリケーションサーバーもサービスも何も動いていません。とりあえずアプリケーションサーバーを1つ追加してみましょう※。

※実は後述のコマンドラインツールを使ってデプロイと同時に直接アプリケーションサーバーを作ってしまうことも可能ですが、このダッシュボードの使い方にも慣れておく必要があるのでここで作成します。

"Add an application" をクリックします: 
2014032508


アプリケーションサーバー(やサービス)として選択可能な一覧が表示されます。現時点では Liberty for Java や Node.js、 Ruby on Rails、Ruby Sinatora が選択できるようになっています。好きなものを選んでいいのですが、ここでは個人的に得意な Java アプリケーションサーバーを使いたいので "Liberty for Java" を選択してみます:
2014032509


選択したアプリケーションサーバーの説明と確認が表示されます。ここで "CREATE APP" をクリックしてアプリケーションサーバーを作成します:
2014032510


作成する Java アプリケーションサーバーの情報を入力します。といってもここで必要な情報はアプリケーションの名前とそのホスト名(***.ng.bluemix.net の *** 部分を指定)だけです。試しにこんな感じで入力してみましたがおそらくどちらも一意の名称である必要があると思います(なので早い者勝ち)。アプリケーション名をベースにホスト名が作られるようですが、後からホスト名だけを編集することも可能です。最後に "CREATE" をクリックします:
2014032511


2014/03/26 訂正
ホスト名は全ユーザー内で一意の必要があるが、アプリケーション名はユーザーごとに一意であればよい、とのことでした。



ダッシュボード画面に戻ります。これだけで Java アプリケーションサーバーが出来て、ダッシュボード画面に追加されています。作成直後はまだ稼働状態にはなっていませんが、しばらく待つとこの Java アプリケーションサーバーが起動し、有効な状態になります:
2014032512


有効な状態になるとこんな画面になります。この段階で(ホスト名である) kkimura1.ng.bluemix.net が公開され、アクセス可能な状態になっています:
2014032513


試しにこの段階でウェブブラウザを使ってアプリケーションサーバーにアクセスするとこんな感じの画面が表示されます。デフォルトでは環境変数の一覧が表示されるようになっている模様です:
2014032514


ではこの Java アプリケーションサーバーに自分で作った Java アプリケーション(warファイル)をデプロイしてみましょう。

現状、BlueMix サーバーとの対話はすべて専用の(というか CloudFoundry 用の)コマンドラインツール("cf")を使って行います。ということでまずは "cf" を入手する必要があります。cf のダウンロードページへ行き、少し下へスクロールすると各種プラットフォーム向けのインストーラバイナリがそろっているので、ここから自分の環境に合った cf インストーラをダウンロード&インストールします。
2014032515


cf コマンドを実行して、コマンドラインヘルプが表示されればインストールは成功です:
2014032516


最初に cf の環境設定を行う必要があります。アクセス先を BlueMix API に設定し、かつログイン情報(IBM ID とパスワード)を設定します。ちなみに入力しているのはピンクの文字部分で、(IBM ID) には IBM ID を、(パスワード)にはパスワードを指定しています:
# cf login -a https://api.ng.bluemix.net -u (IBM ID) -p (パスワード)
API endpoint: https://api.ng.bluemix.net
Authenticating...
OK

API endpoint: https://api.ng.bluemix.net (API version: 2.0.0)
User:         (IBM ID)
Org:          (IBM ID)
Space:        dev

#

これでデプロイ前の準備は完了しました。では実際にサンプルの Java アプリケーションを先ほど作成した kkimura1 アプリケーションサーバーにデプロイしてみます。今回はテスト用に(DBサーバーなどを使わずに)単独で動作する helloworld.war ファイルを使って試してみます。ご自身でデプロイしてみたい WAR ファイルがあればそれを使っていただいても構いません。もし手元にいいのがなくて、紹介するのと同じサンプルでよければこちらからダウンロード可能です: helloworld.war

↑名前から想像できると思いますが、ただの "HelloWorld" 表示アプリです。ブラウザが日本語仕様だと「こんにちは」になる程度の制御はしてますが・・・ BlueMix 用に作ったものではなく、普通のオンプレミス環境や EC2 などクラウド上に Tomcat などが導入されていれば使える、標準的な WAR ファイルです。

カレントディレクトリに helloworld.war が存在している状態で以下のコマンドを実行します。push コマンドに続いてアプリケーション名(kkimura1)、そして -p オプションで war ファイルを指定します:
# cf push kkimura1 -p helloworld.war
Creating app kkimura1 in org (IBM ID) / space dev as (IBM ID)...
OK

Creating route kkimura1.ng.bluemix.net...
OK

Binding kkimura1.ng.bluemix.net to kimura1...
OK

Uploading kkimura1...
Uploading from: /tmp/helloworld.war
2.4K, 6 files
OK

Starting app kkimura1 in org (IBM ID) / space dev as (IBM ID)...
-----> Downloaded app package (4.0K)
OK
-----> Downloading IBM 1.7.0 JRE from http://file.w3.bluemix.net/buildpack/jre/ibm-java-jre-7.0-6.0-linux-x86_64-small-footprint-uncompressed-jar-20140116.tar.gz (0.0s)
       Expanding JRE to .java (2.0s)
Downloading from /icap/jazz_build/build/Core_Managed/build.image/output/wlp/com.ibm.ws.liberty-8.5.5.1-201402080619.tar.gz ... (0.0s).
Installing archive ... (1.3s).
-----> Uploading droplet (92M)

0 of 1 instances running, 1 starting
0 of 1 instances running, 1 starting
0 of 1 instances running, 1 starting
0 of 1 instances running, 1 starting
1 of 1 instances running

App started

Showing health and status for app kkimura1 in org (IBM ID) / space dev as (IBM ID)...
OK

requested state: started
instances: 1/1
usage: 1G x 1 instances
urls: kkimura1.ng.bluemix.net

     state     since                    cpu    memory        disk
#0   running   2014-03-25 01:43:51 PM   0.0%   74.3M of 1G   182.5M of 1G


余談ですが、この出力結果の中に Uploading droplet (92M) とありますね。helloworld.war 自体は数キロバイトなので、共通環境というか、Java アプリ用の前提環境がほとんどだと思います。一回のデプロイで 100Mbyte 近いアップロードがされるのだとしたら容量制限のあるモバイルテザリング環境で何度も試すには厳しいかも。。


さてデプロイできました。この状態で再度 http://kkimura1.ng.bluemix.net にアクセスすると、先ほどまでの環境変数一覧とは変わって、helloworld.war のアプリケーションが稼働している状態になっているのが確認できます:
2014032517


今回用意した helloworld.war は DB も使わないごくごくシンプルな Java アプリケーションではありますが、普通のオンプレミス環境や Amazon EC2 などの一般的な IaaS 環境で動作する WAR ファイルです。それを1バイトも変更することなく、WAR ファイルのまま PaaS 環境にデプロイできる、というのはなかなかよくできているなあ、と感じました。
 
とはいえ、現実には DB を使った場合はどうやって接続するのか? どこを変えないといけないのか? IaaS 用の WAR ファイルパッケージとどこまで互換性を持たせたまま利用できるのか? 何ができて何ができないのか? といった疑問/問題もあります。その辺りをこのブログで引き続きレビューしていければ、と思っています。
 

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