普段、あまり Windows サーバーを使うことがない中でクラウド上の Windows サーバーにリモートデスクトップ接続をして作業する、という機会がありました。そこで遭遇したトラブルと、その解決方法の自分向け備忘録です。


まずは発生したトラブルの状況を説明します。某クラウド上に Windows サーバーインスタンスを作成・用意しました。ログイン時のクレデンシャル(ユーザー名&パスワード)も分かっていて、サーバー・ネットワークへの VPN も接続したのでプライベート IP アドレス宛で接続することができるはず、という状況です:
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いざリモートデスクトップ接続を試みます。コンピューター欄に IP アドレス、そしてユーザー名にはログイン用のクレデンシャルで確認したユーザー名(図では Administrator)を指定して「接続」します:
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するとログインパスワードを聞かれます、ここまでは想定通り。同様にしてクレデンシャルで確認ずみのログインパスワードを入力して「OK」をクリック。これでリモートデスクトップ接続できるはず・・・:
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・・・だったのですが、エラーが発生してログインに失敗してしまいました。入力ミスはしていないし、ネットワーク的に繋がっていない相手だとしたらパスワードを聞かれることもないし、、、原因はなんだろう?? と、よく見るとユーザー名が入力した "Administrator" ではなく "Administrator@xxx.xxx" となっていました。なお "@xxx.xxx" 部分は会社のドメイン名です。何度か同じ手順を実行したのですが、常にこのドメイン名部分が自動的に(というか勝手に)付加されてしまい、正しいログインユーザー名ではなくなっていました。ログインエラーの原因はおそらくこれでしょう:
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作業に使った Windows PC は会社貸与のもので、詳しくはわかりませんが会社の運用ポリシーに従って集中管理されているものです。おそらくですがその関係でリモートデスクトップ接続時のログインユーザー名に "@xxx.xxx" というドメイン名までが(自動的に)付与されてしまっているのだと思います。この辺りあまり詳しくないのですが、そう考えるとこの挙動自体は納得できるものではあります。

ただログインユーザー名が勝手に変更されてしまっては、いつまでたってもクラウドの Windows サーバーにログインすることができません。会社側の運用ポリシーに原因があるのだとすれば、その運用ポリシーを変更することでも解決できるかもしれませんが、残念ながら(多くのケースがそうであると想像しますが)自分は運用ポリシーを変更できるような立場ではありません。直接の原因の究明も去る事ながら、この状況を Windows ユーザー側の操作だけで解決する方法はないか? というのが今回のブログテーマでした。


で、その応急処置的な解決方法がわかりました。先程のエラー画面内の「その他」と書かれた箇所をクリックします:
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するとログインユーザーを選択する箇所が表示されるので、まずはここで「別のアカウントを使用する」を選択します:
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改めてログインユーザー名とパスワードを入力する画面に遷移します。ここでログインユーザー名の頭に .\ を付けたものを指定します(パスワードは本来のものをそのまま指定します)。そして「OK」を押します:
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環境によってはセキュリティ証明書に関する警告ダイアログが出ることがあるかもしれませんが、その場合は「はい」を選択します:
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すると無事にリモート先の Windows デスクトップが表示されました!:
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運用ポリシーによって会社ドメインが強制されてしまうようなケースでも、ログイン名の頭に .\ を付けることでログインユーザー名のドメインを強制指定して上書きすることでなんとかエラーが回避できるようでした。