"Hash File Storage" という、(IBM Cloud を使って)無料でも運用できるウェブストレージサービスのソースコードを公開します:
https://github.com/dotnsf/hfs


もともとはマンホールマップという自作の位置情報付き画像投稿サービスの機能の一部として開発したものだったのですが、画像投稿機能部分を切り出して、かつハッシュ計算を加えた上で API を整備しました。基本ストレージとして IBM Cloudant を使いますが、IBM Cloud のライトアカウント(無料)の範囲内でランタイム含めて運用可能なので、よかったら IBM Cloud と合わせてお使いください。


機能そのものは「ファイルストレージ」です。用意されたサンプルページや API を使ってファイルをアップロードしたり、アップロードしたファイルをダウンロードしたり、というよくあるものです。各種機能を REST API や Swagger ドキュメントでも提供しており、容易に外部アプリケーションから呼び出して利用することも可能です。

最大の特徴は格納時のファイル ID をファイルバイナリのハッシュ値で管理している点です。したがって既に登録されているファイルと(ファイル名などは異なっていても)バイナリレベルで全く同じファイルを登録しようとすると、同じファイル ID が既に存在しているため「登録できない」というエラーが返ります。またファイルを登録する以外にも「このファイルと同じものが既に登録されているか?」だけを調べる API が用意されていて、一度登録した後になんらかの変更が加わっているか/いないかを ID(ハッシュ値)で調べることができる、という特徴があります。 このサービス自体には含まれていませんが、ブロックチェーンと連携することでバイナリファイルの真偽性保証や、対改ざん性の強化を実現するものです。


実際に動作を確認するにはソースコードを git clone するかダウンロード&展開し、IBM Cloudant のクレデンシャル情報を指定した上で Node.js で起動します。詳しくは README.md を参照ください。