Jタウンネットが行った「じゃんけんのグー・チョキ・パー、どれが一番好き?」という興味深い質問への読者投票がまとめられていました:
https://j-town.net/saitama/research/results/300363.html?p=all


この結果によると、最も人気が高かったのは「チョキ」で、得票率はなんと半数近い 47.8%! 続いて「グー」の 30.5% 、最下位が「パー」で 21.7% とのことでした。 多くの場合、じゃんけんは「相手がグー・チョキ・パーを同じ確率(約 33.3 %)で出してくる前提で語られることが多いので、この結果は少なからず衝撃的でした。。
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個人的にはかなり意外な結果でした。チョキが一番複雑な手の形になるので一番少ないのではないかと思っていたので。。

仮にこの結果の通りに相手が選んでくるとした場合、「自分はじゃんけんで何を出すべきか?」という命題に対する答えが、従来の「何を出しても一緒」ではなくなってしまいます。

期待値計算をしてみましょう。以下簡略化のため「グー」を G、「チョキ」を C、「パー」を P と表記することにします。

相手の出してくる手と、その確率をおさらいすると以下のようになります:
 G: 0.305
 C: 0.478
 P: 0.217

また期待値計算をする上での自分の利得値を以下のように仮定します:
 勝ち = 1
 負け = -1
 あいこ = 0

※グーで勝っても、チョキで勝っても、パーで勝っても同じくらいに嬉しく、
 グーで負けても、チョキで負けても、パーで負けても同じくらいに悔しく、
 あいこは勝ちと負けの中間の嬉しさ(悔しさ)である、というゼロサムゲームな仮定です。


この場合の自分の選ぶ選択肢と、それぞれの期待値は以下のようになります:
 G : 0.305 * 0 + 0.478 * 1 + 0.217 * -1 = 0.261
 C : 0.305 * -1 + 0.478 * 0 + 0.217 * 1 = -0.088
 P : 0.305 * 1 + 0.478 * -1 + 0.217 * 0 = -0.173

つまり期待値では G(グー)が一番高く(しかも唯一のプラス)、次が C(チョキ)、最下位が P(パー)ということになりました。この統計を前提とするとグーを出すのが戦略的には有利、ということになるのでしょうか。。