2019年6月24日にラズベリーパイの最新モデルである Raspberry Pi 4 Model B (以下、「ラズパイ4」)が発表されました:
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これまでラズパイ1から3までは機能面での変更(強化)が主でした(2と3はケースもほぼ同じ)。今回はインターフェース的な変更もかなりあります。まず電源が microUSB から USB Type-C になりました。HDMI も micro HDMI (しかも2つ)になっています。またこれらの変更に伴い、ケースの形状も変わることになると思います。これら3つは従来との互換性がないため、(ケースは最悪なくても動きますが)ケーブルや変換アダプタはあらかじめ用意しておく必要があります。

あと目で見えにくい点では以下のような変更があります:
・CPU は Cortex A72
・メモリは 1GB, 2GB, 4GB から選べる(個人的にこれが一番うれしい!)
・有線 LAN は Gigabit Ethernet 対応
・4つの USB ポートのうち、2つは USB 3.0 対応
・(micro HDMI ポートが2つあるので)デュアルモニター対応


また OS である Raspbian OS もラズパイ4の発表にあわせて Raspbian Buster がリリースされています:
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/


このラズパイ4、すでに販売も開始されていますが、技適の問題もあって日本での販売開始はまだ少しかかる見込みです。いわゆる日本の大手サイトではまだ取り扱いがありません。残念です。

ただ日本の大手以外のオンラインサイトを探せば入手自体は可能なようです。例えば英 PIMORONI のオンラインショップでは周辺機器もあわせて購入することができ、international shipping fee を払うことで日本への出荷もしてもらえるっぽいです:
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※ただ今日(2019年8月9日)時点ではどこも 4GB モデルが売り切れていたり、品薄状態になっているように見えます。またオフィシャルケースも売り切れ続出っぽい印象です。


自分もせっかくなので(笑)PIMORONI で 4GB モデルを1つ購入してみて、先日届きました(到着まで2週間くらいかかりました):
EBc-HPAU4AAeKjC


早速動かしてレビューを・・・としたいところですが、厄介な技適の問題があります。自宅では有線 LAN も使っているのですが、有線 LAN を使えば技適の問題はクリアされるかというと、そんな単純な問題でもないらしく、、どうやら観賞用となってしまいそうです。うーん、残念。。。




・・・とあまりに残念がっていたら、実際にラズパイ4を使う様子を夢に見てしまいました。というわけで、以下は僕が夢で見たラズパイ4を使う内容を念写した様子でご紹介します。実際の様子ではなく残念です。 (^^;

とりあえず OS イメージを準備します。公式サイトから Raspbian Buster の最新版をダウンロードしてインストールします。今回はインストールが楽そうな Raspbian Buster with Desktop を選びました。こいつをダウンロード&展開して microSD カードに焼き付けます(この辺りはラズパイ3までと同様):
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ラズパイ4にケーブルを取り付けます。HDMI は変換アダプタで micro HDMI にして接続、有線 LAN のイーサネットケーブルを接続、マウス一体型の USB キーボードを USB ポートに接続、そして USB Type-C の電源ケーブルを接続しました(夢の中で):
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↑念写①


ちなみに僕が使っている HDMI 変換アダプタはこれです。HDMI 変換アダプタをまとめて購入しました:



電源ケーブルにもよりますが、有線 LAN は使える環境にある場合は使った方がいいかと思います。実は初期セットアップ中に無線 LAN をサーチして設定・・・しようとすると、電源が足りないのか、初期セットアップ途中で何度もリブートが発生してしまいました(夢の中で)。有線 LAN にして無線 LAN セットアップをスキップしたら初期セットアップは無事に完了しました。ラズパイ3でも感じていたことですが、ラズパイ運用中に起こるトラブルの要因に無線 LAN が関わることはそこそこの頻度で発生している印象です。

そして SSH を有効にして一旦再起動をかけます(夢の中で)。

再起動後に "top" コマンドでメモリも 4GB あることが確認できました:
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↑念写②


次に行ったのがスワップメモリサイズの変更です。Raspbian は標準状態だとスワップメモリは 100MB しか設定されていません。まあ SD カード上に作るスワップメモリをどう考えるかだとは思いますし、今回 4GB メモリのモデルを購入しているので、スワップなしでもいいという考え方もあるとは思います。が、自分は「物理メモリと同等サイズのスワップメモリ」信仰を信じて、スワップメモリを 4GB に拡張することにしました。具体的な手順はこちらを参考にしています:
ラズパイ(Raspbian)のスワップ容量を変更する

上記手順実行後に改めてスワップ容量を調べ、ちゃんと 4GB に増えていることを確認しました(夢の中で):
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↑念写③


従来のラズパイ3と比較して CPU が強化され、メモリも 4GB モデルが選べるようになり、グラフィックも強化されたことでデスクトップとしての利用も快適になるのではないかと期待しています。今後もそのあたりを中心にいろいろ使ってみようと思っています(夢の中で)。