ラズベリーパイ(Raspberry Pi)の無線 LAN で固定 IP アドレスを使う場合の設定方法を調べたのでブログにまとめておきます。

ラズベリーパイ3やラズベリーパイゼロでは標準で無線 LAN を使うことができます。最近はサーバー用途で使う人もいると思うのですが、サーバーで使う場合は固定 IP アドレスにしておくと利用する側が便利です。ただ無線 LAN の固定 IP アドレス化は少し面倒なので、備忘録としてまとめておくことにしました。


【無線 LAN を有効にする】
まず、ラズベリーパイで無線 LAN が使えるようにしておく必要があります。既に(DHCP などで)使えている場合は、ここを無視して下に(固定 IP アドレスを使うための設定に)進んでください。無線 LAN が使えず、GUI の設定がなくてインタラクティブに無線 LAN が設定できない場合に有効にする方法を以下で紹介します。

ラズベリーパイで無線 LAN を有効にするにはコマンドラインから以下を実行します:
$ sudo sh < 'wpa_passphrase SSID PASSPHRASE >> /etc/wpa_supplicant.conf'

SSID は接続する無線 LAN の SSID、PASSPHRASE はその SSID に接続するためのパスフレーズです。実際に指定する場合の値に置き換えて実行してください。

実行すると /etc/wpa_supplicant.conf に、指定した SSID に接続するための設定が加わり、指定内容に間違いがなければ無線 LAN に接続できます。


【無線 LAN を固定 IP アドレスにする】
無線 LAN での接続を固定 IP アドレスを指定して接続するには、/etc/dhcpcd.conf ファイルに以下の内容を追加します:
interface wlan0
static ip_address=192.168.10.100/24
static routers=192.168.10.1
static domain_name_servers=192.168.10.1

上記例では wlan0 インターフェースに対して、固定アドレス 192.168.10.100/24、デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1、DNS サーバー 192.168.10.1 を指定しています。

設定後に再起動して、設定した内容で無線 LAN 接続が有効になっていることを確認します。