Hyperledger Composer Playground はオープンソースのブロックチェーン環境である Hyperleger Fabric 上で稼働させるビジネスネットワークを新たに定義したり、編集したり、テストしたり、デプロイする時に便利な GUI を提供するツールです。ウェブ上の公開サービスを使うこともできますが、ローカル環境に導入して、自分専用の環境を構築することもできます。その後者の手順を紹介します。


まず導入先の環境に Hyperledger Fabric を導入しておく必要があります。その手順はこちらを参照してください:
Hyperledger Fabric & Composer 環境の導入手順(2018/2月版)

Hyperledger Fabric が導入された環境の上に Hyperledger Composer Playground を導入します。その手順は以下のコマンド一発だけです:
$ sudo npm install -g composer-playground

導入後に Hyperledger Composer Playground を起動する場合は以下のコマンドを入力します:
$ composer-playground

デフォルトでは 8080 番ポートで Hyperledger Composer Playground が起動します。ウェブブラウザで以下の URL にアクセスします:
http://xx.xx.xx.xx:8080/  (xx.xx.xx.xx は Hyperledger Composer Playground を導入したマシンのサーバー名または IP アドレス)

すると以下のような画面になり、Hyperledger Composer Playground が使えるようになります(ここから先はオンライン版とほぼ同じ):
2018021201


"Let's Blockchain" ボタンをクリックすると、登録済みビジネスネットワークの一覧が表示されます:
2018021202


オンライン版を使うのもアリだとは思いますが、内容のリセットをかけたり、ビジネスネットワークカードを作成したりインポートしたり、といった管理者にしかできない作業も体験できるのがローカル環境に導入した場合のメリットです。