もう少しわかりやすく手を加えた上で、いずれちゃんと紹介する機会(BMXUG勉強会?)を作るつもりですが、オープンソースのブロックチェーン環境であるHyperledger Fabric を使ってユーザーと資産の管理、そして資産の譲渡といった最低限の機能を持ったアセット管理プラットフォームを作って、MIT ライセンスで公開しました。

「資産」=「仮想通貨」とみなせばいろいろ話題の仮想通貨プラットフォーム(の基礎)にもなると思います。仮想通貨でなく、普通の資産の管理や譲渡にも使えると思ってます(むしろそっちをイメージして作ってます)。またそこでの作成や譲渡といったトランザクションはブロックチェーン上に記録されるので改竄時のトラッキング機能を内包していることになります。

現時点では Hyperledger Fabric 環境が用意されていることが必須の上、管理プラットフォームとしてのUI未作成で、REST API のみ実装しているだけです。なので「使える人は使える」レベルのものだと思っています(改良予定あり)。 その代わり MIT ライセンスなのでかなり自由度高く改変・改良・再利用することを認めています。今のままでもブロックチェーン環境のデモ程度には使えると思ってます。


そんな、まだまだ普通に使えるレベルのものではないことは理解した上で、僕自身はこのタイミングあたりからフィードバックももらえたらいいなとか、共同開発に興味ある人がいたら・・・という目的もあって公開することにしました。コードはこちら:


導入方法などは README.md を参照・・・していただきたいのですが、Hyperledger Fabric 環境の用意を前提としているなど、まだ現時点ではハードル高いと思ってます。いずれ PaaS や SaaS でもっと気軽に使えるようになることを期待していますが。。


ちなみに、上記のコードはこの週末に GPD Pocket (Ubuntu 版)に Hyperledger Fabric と、Hyperledger Composer を導入したことでスタンドアロンなブロックチェーンアプリケーション開発環境ができ、嬉しくなって地元の津田沼を散歩しながら持ち歩いて、その休憩時に取り出して作りました。なので開発期間は実質週末の2日くらい。それほど凝ったものは作れておらず、ユーザーや資産の作成、ログイン、資産譲渡、といった API が用意されている程度です:
20180203
(↑開発中の様子)


逆に現時点ではまだ検索用の機能がほぼ手付かずだったり、管理用の UI すらなく、唯一 Swagger スタイルのインタラクティブな API Document が用意されている程度です。なのでまだ低レベルな部分もこれから作っていく必要があるもので、その点でも(良くも悪くも)プラットフォームとしての実装段階です。 そんなことを理解した上で「開発に関わってみたいなあ」とか「Hyperledger Fabric の勉強も兼ねて実装してみたいなあ」とか「ぶっちゃけブロックチェーン分からないけど、UI/UXだけでも関わりたいなあ」とか思っている人がいたら心強いっす。もちろん MIT ライセンスで公開している以上、「勝手に使わせてもらって改良する」でも全然オッケーです。個人的には Hyperledger Fabric が広まってほしいなあ、という思いを優先してます。