クラウドファンディング Indiegogo で申し込んで以来、ずっと楽しみにしていた GPD Pocket が届きました!まだ2日程度しか使っていませんが、さっそくレビューを書いてみます。ちなみにこのレビューエントリは GPD Pocket (と IKEA の無線LAN)で書いています。

GPD Pocket はわずか 480g の超小型 PC ですが、Intel Atom z8759 CPU を駆り、8GB メモリと 128GB eMMC(Surface Pro 3 は4GB+128GB SSD で 622g)を搭載しており、エントリーモデルとはいえないスペックを誇っています。クラウドファンディングではこれで $399 でした(量産後も $599 予定らしいので超お買い得だと思ってます):
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大きさは横18cm、縦10.6cm、厚さ1.85cm。iPhone6 と比較するとこんな感じです:
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いくつか注文していたのですが、届いたのは最初に注文した Windows 10 Home 搭載版です。Ubuntu を選択することもできます(これも注文しているので、届いたらいずれ)。とりあえず初期セットアップして、Windows Update して、Defender を有効にして、いくつかの定番ソフト(Chrome, 7Zip, Teraterm, WinSCP, Paint.Net, サクラエディタあたり)を導入して使っています。(ディスククリーンアップとかはしていない)この時点で 99.2 GB の空きがあります:
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キーボードは結構しっかり作られています(英語キーボード)。打鍵感もあって、サイズの割に両手で打ちやすい印象。ただ、かなり特殊な配列になっているので、アルファベットや数字以外の特殊キー(カッコとかーとか)はまだかなりの頻度で打ち間違えます。今はまだウェブやSNS、ブログ編集がメインで本格的なプログラミング目的では使ってないのですが、そうなってくるともう少し慣れが必要かも。ちなみに英語<->日本語の切り替えは Alt + `(ESC の右横)で可能です:
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タッチパッドはトラックポイント(!)です。しかも僕がメイン機として公私にわたって愛用している ThinkPad と互換の感圧式トラックポイントで、スティックそのものにも互換性がありました(写真は僕が持っていた ThinkPad 用の赤いスティックを GPD Pocket に差して使っている様子です):
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外部インターフェースはこんな感じ。右からUSB 3.0、オーディオ、micro HDMI、USB C(電源)。これらに加えて無線LANとBluetoothを搭載しています。あー、micro HDMI の変換アダプタ買っとこ:



2日ほどしか使ってないのですが、「期待をはるかに超える出来」だと思います。実はこれまでセカンド機には Portabook を使っていました(ネタで買ったら意外と使いやすかったパターン)。今でもキーボードの入力のしやすさはメイン機であるThinkPad と比較しても劣らないと思っているのですが、いかんせん基本スペックの低さがネックになり、使いにくさを感じることが多くあるのも事実です。また GPD が出している別のミニ PC : GPD Win も所有しているのですが、こちらはどちらかというと「Windows の動くゲーム機」で、Windows としての使い勝手は必ずしもいいものではありませんでした。その点 GPD Pocket は編集機能を多く使う人にとっても使いやすいし、充分すぎるスペックが搭載された魅力的な PC だと思っています。


(2017/Jul/01 追記 続編を書きました)
GPD Pocket に ThinkPad のトラックポイントスティックを試す