IBM Bluemix に待望の IBM 製 MySQL サービス(この表現、誤解招くかな・・・IBM がサポートを含めて提供する MySQL サービスという意味です、詳しくは後述)が追加されました。それが Compose for MySQL です:
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IBM Bluemix 環境で MySQL データベースを使おうとした場合、以前は2つの選択肢がありました。1つは試験提供的な扱いで、ごく小さな容量のデータベースが提供されていたコミュニティ版の mysql サービス、もう1つはビジネスパートナーである ClearDB 社から提供されていた ClearDB MySQL Database サービスでした。後者は段階に応じて容量やサービス内容が選択できるものでしたが、いずれも IBM から提供されていた扱いのものではなく、サブスクリプション契約時の割引対象とはなりませんでした:


今回、新たに追加された Compose for MySQL サービスは、現時点(2016/Dec/26)での扱いはベータ版ですが、IBM サービスとして提供されます。Compose は多くの DBaaS を提供している企業で、2015年7月に IBM が買収し、IBM Bluemix サービスのコンポーネントとしても提供されるようになりました。MySQL は ElasticSearch などと同様に Compose サービスの1つとして Bluemix からも提供され、IBM がサポートします。サービスインスタンスを作成すると 1GB のデータ容量を持ったデータベースが使えるようになります。この容量は実質的には 1GB 単位でスケールし、従量課金となります:
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サービスインスタンスを作成して、資格情報を参照すると、このインスタンスに接続するための情報を確認することができます:
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この情報に従ってコマンドラインクライアントや JDBC などのプログラムによって、Compose for MySQL データベースに接続することができます:
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試しに提供されたデータベースの設定を確認してみました。どうやらデフォルトの文字コードは latin1 になっているようでした。日本語データを扱う場合はテーブル作成時に utf8 を指定するなど、日本語を扱う前提でテーブル定義をする必要がありそうです:
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私はプライベートではずっと MySQL や MySQL 互換データベースサーバーを使っていたので、個人的にも待望の MySQL サービスが追加されたことになります。