自宅サーバー派の人は、独自ドメインを所有して使っているケースも多いと思います。自分もその一人です。

自宅サーバーで独自ドメインを使う場合、その多くはダイナミック DNS を使うことになると思っています。自宅のネットワーク環境は固定 IP アドレスではなく、大抵動的 IP アドレスであり、この割当はいつ変わるかわかりません。つまり固定の DNS で一度設定しても、IP アドレスの割り当てが変わってしまうと、再度新しい設定を DNS サーバーに知らせるまでは使えなくなってしまいます。そのため DNS を固定ではなく、動的に変更する前提で対応できるよう、ダイナミック DNS サービスを使うケースが大半になります。

これまで自分はダイナミック DNS 用の専用のクライアントアプリをインストールして、自分のアカウントを設定して、それを定期的に実行するよう設定して・・・ と面倒な手続きをしていました。 が、ダイナミック DNS サービスとして MyDNS.jp を使っている場合であれば、普通に Linux の cron でコマンドを実行するだけで定期的な IP アドレス更新ができることが分かりました。


具体的にはこんな感じです:
# crontab -e

(以下の1行を追加して保存)
*/10 * * * * wget -q -O /dev/null http://(mydns.jp のマスターID):(mydns.jp のパスワード)@www.mydns.jp/login.html


MyDNS.jp のアカウント(マスターIDとパスワード)を持っていることが前提になりますが、それらの情報をセットした URL に対して10分おきに HTTP GET リクエストを発行する、という内容のコマンドを指定しています。これであっさりと繋がってしまいました。。

自分の場合は、これを自宅ネットに接続したラズベリーパイに設定しています。自宅のラズベリーパイが自宅ネットワークのダイナミック DNS を定期的に設定してくれるクライアントとしての役目を果たしている、ということになります。なかなかいいラズベリーパイの使い方だと思ってます。